──*──*──*── 4日後
──*──*──*── フィールド
──*──*──*── 馬車
レンダ
「 もう直ぐ、≪ 都 ≫に着くんだね 」
セフィ
〔 予定では明日の午後には到着するでしょう 〕
レンダ
「 うん♪
≪ 都 ≫で買い物したいなぁ。
《 屋台 》で食べ歩きしたい! 」
レムダン
「 はははっ、楽しみだな 」
ディアス
「 あぁ、≪ 都 ≫の《 屋台街 》は別格だな 」
セフィ
〔 食べ歩きは御行儀が悪いですから、座って食べましょう 〕
レンダ
「 は~~い 」
セフィ,ニィニレムダン,お兄ちゃんディアスと楽しく話していると馬車が止とまった。
レンダ
「 どうしたの? 」
外そとではカルザ親が吼ほえている。
レムダン
「 レンダは馬車の中に居いるんだ 」
レンダ
「 うん── 」
セフィ
〔 ディアスも行ってください。
エイミの傍そばには我われが居います 〕
ディアス
「 分かった。
セフィ、レンダを頼む 」
ニィニレムダンとお兄ちゃんディアスは馬車から降おりて行った。
レンダ
「 セフィ、外そとで何なにが起きたの? 」
セフィ
〔 馬車が怪物モンスターの群れに襲われているんです。
3台中ちゅう、2台は手遅れのようです。
1台は未まだ無事なので助け出だせるかも知れませんね 〕
レンダ
「 馬車が怪物モンスターの群れに襲われる?!
異世界あるあるな御約束パターン!!
もしかして商人の馬車だったりして? 」
セフィ
〔 其そ処こ迄は──。
唯ただ、みすぼらしい馬車ですから商人の馬車ではないでしょうね 〕
レンダ
「 そうなんだ……。
そう言えば、セフィはアタシの事を “ エイミ ” って呼んでくれてるけど、皆みんなにも “ エイミ ” って聞こえてるの? 」
セフィ
〔 大丈夫ですよ。
皆みなには “ レンダ ” と聞こえています。
“ クレイス ” も “ レムダン ” と聞こえています 〕
レンダ
「 そうなんだ?
精霊魔法って凄いね 」
セフィ
〔 馬車は精霊達に衛まもらせています。
このまま待ちましょう 〕
レンダ
「 うん…… 」
3人共とも強いから大丈夫だよね。
──*──*──*── 襲われている馬車
馭者:A
「 クソッ!
怪物モンスターの群れだ! 」
馭者:B
「 怪物モンスター除よけは、どうした! 」
馭者:C
「 何なんか調子が悪わるいらしいんだわ 」
馭者:B
「 アホか!
何なんで新しいのと変えてなかったんだ!
クソッタレめ!! 」
馭者:A
「 あんな数かずの怪物モンスターを相手に逃にげ切きれる訳ねぇ!!
商品を囮おとりにして逃にげるしかねぇ!! 」
馭者:C
「 勿体ねぇよな……。
王子様だけでも連れていかねぇ? 」
馭者:A
「 バカ言うな!
そんな暇、有るかよ!
廃人なんか足で纏まといになるだけだ! 」
馭者:C
「 あ~~ぁ~~。
最さい後こう列れつの馬車が襲われちまった!
折角の奴隷が! 」
馭者:A
「 エマドとモグザは巻き添ぞえ食くっちまったみてぇだな 」
馭者:B
「 馬も殺やられちまった!
2台目もヤベェ!! 」
馭者:C
「 クソッ!
何なんとかしねぇと俺おれ等らまで怪物モンスターに食くわれちまう── 」
馭者:A
「 馬は2体しかいねぇ。
誰かが囮おとりにならねぇといけねぇな 」
馭者:B
「 誰が囮おとりになるかなんて、決まってるだろ! 」
馭者:A
「 違いねぇ! 」
馭者Aと馭者Bは、互いに頷うなづき合うと馭者Cを蹴り飛ばし、馬車から落とした。
馭者Cは突然の事で自分に何なにが起きたのか理解が出来ないまま、地面に落ちると大おお怪け我がをしてしまう。
受け身の取り方かたを知らない馭者Cは、固い地面に全身を打ち付け、身動きが取れない。
全身に激痛が走るが、声こえを出だす事も出来ない。
3台中ちゅう、2台目の馬車もと・う・と・う・怪物モンスターに追い付かれ、襲われてしまう。
2台目の馬車を走らせていた2名めいの馭者も、馬車に乗せられていた奴隷達も怪物モンスターから逃にげようと奮闘する。
然しかし、戦う術すべを知らない馭者達も、奴隷達も怪物モンスターからは逃にげられず、喰くわれてしまう。
馭者Aと馭者Bは、馬車と馬車の中に居いる奴隷達を捨て、馬の背中に乗るとど・ん・ど・ん・馬車から離れて行く。
馬を失った馬車は地面に停まったままだ。
馬車の中から奴隷達が恐る恐る出でて来くる。
其そ処こへレムダン,ディアス,ベンカルマザダイカーのカルザ親の背中に乗ったアイベルファイラが向かっている。
アイベルファイラは弓矢を構え、複ふく数すう本ほんの矢射いり、怪物モンスターの気を引く。
奴隷は子供達ばかりで、逃にげた先さきで別の怪物モンスターや魔物マタムトに襲われている。
レムダンとディアスは互いに目で合図し合うい、二ふた手てに分かれる。
ディアスは馬が居いない3台目の馬車へ向かって走る。
レムダンは2番目に襲われた馬車へ向かって走る。
ベンカルマザダイカーのカルザ親の背中に乗ったアイベルファイラは、最初に襲われた馬車へ向かう。
各おの々おの、馬車へ到着すると群がっている怪物モンスターとの戦闘が始まる。
2名めいの大人と複ふく数すうの子供達は既すでに手遅れで、怪物モンスターを倒せても生存者は居いない事は明白だった。
それでも各おの々おのは怪物モンスターの群れを倒すのだった。
──*──*──*── 30分後
其それ々ぞれの馬車に群がっていた怪物モンスターの群れを倒し終えたアイベルファイラ,レムダン,ディアスは1ヵ所へ集まる。
各おの々おのは馬車の中を確認し終えた状況を報告し合う。
最初に襲われた馬車は、怪物モンスターに壊されており、アイベルファイラは生存者が居いない事を伝えた。
2番目に襲われた馬車も怪物モンスターに壊され派手に大たい破はしており、レムダンも生存者が居いなかった事を伝える。
最後に襲われた馬車は辛かろうじて形を保たもっていた状態で、ディアスは生存者が1名めいだけ居いた事を伝えた。
アイベルファイラ
「 そうですか。
1名めいだけ── 」
レムダン
「 怪物モンスターの数かずが半端無かったからな、生存者が居いたのが不思議なくらいだ 」
ディアス
「 運が良よかったのだろうな。
怪我をしていているから下へ手たに動かせないんだ 」
アイベルファイラ
「 保護しましょう 」
レムダン
「 セフィが回復ヒール魔法マジックを使ってくれるかも知れない。
馬車へ運ぼう 」
ディアスは生存者を発見した馬車へアイベルファイラとレムダンを案内する。
馬車の中には意識を失っている少女が寝かされている。
確たしかに彼あち此こち全身に怪我をしており、迂う闊かつに動かすと危険な状態だという事が分かる。
アイベルファイラ
「 カルザ親、馬車へ戻ってセフィを連れて来きてくれますか? 」
ベンカルマザダイカー:カルザ
「 ガゥ! 」
カルザ親は踵きびすを返すと主人テイマーとセフィ白狼神フェンリルが残っている馬車を目め指ざして走り出だした。
──*──*──*── 馬車
ベンカルマザダイカー:カルザ
「 ガゥル! 」
レンダ
「 カルザ親が戻って来きたね、セフィ 」
セフィ
〔 エイミは馬車から降おりないようにしてください。
カルザ親には馬車の護衛をさせます 〕
レンダ
「 セフィ、行っちゃうの? 」
セフィ
〔 人命救助の為に我われが必要なようですからね 〕
レンダ
「 うん、分かった 」
透すけているセフィ白狼神フェンリルは馬車をす・り・抜・け・て・行った。
壁抜けって便利ぃ~~。
──*──*──*── 襲われた馬車
セフィ
〔 人命救助が必要なのは、この子供ですか? 〕
レムダン
「 セフィ!
そうなんだ。
彼あち此こちに怪我をしていてな安あん易いに動かせない状態でな 」
セフィ
〔 水精霊王ウンディレーネ、怪我人に回復ヒール魔法マジックを── 〕
水精霊王
〔 お任せください。
癒しの水よ── 〕
姿の見えない水精霊王ウンディレーネは、怪我を負おっている子供に回復ヒール魔法マジックを掛ける。
子供の傷が癒され、内ない出しゅっ血けつの痕あとも綺麗に消える。
セフィ
〔 折れていた骨も完治しました。
これで動かせます 〕
レムダン
「 助かった 」
アイベルファイラ
「 ワタシが運びましょう 」
ディアス
「 助かる 」
アイベルファイラは意識を失っている子供を両手で抱だき抱かかえると、馬車に向かって歩き出だす。
怪物モンスターから近寄って来くる事は無いが、レムダンとディアスは周囲を見回しながら歩く。
襲われた馬車に居いた筈はずのセフィ白狼神皇は、既すでにレンダ梳屶惠美が乗っている馬車に戻っていた。
レムダンは馬車の扉ドアを開あける。
レンダ
「 ニィニレムダン!
怪物モンスターに襲われた馬車は…どうだったの? 」
レムダン
「 駄目だった。
生存者は1人だけだ 」
レンダ
「 無事だった人が居いたんだね! 」
お父さんアイベルファイラが見ず知らずの子供を抱だき抱かえて入はいって来くる。
子供は見るからにみ・す・ぼ・ら・し・い・粗末な格好をしていて、全身が汚よごれている。
アタシはピピンと来きちゃったんだ!
漫画やゲーム,アニメや映画で見た事が有るからだ。
レンダ
「 ねぇ──、その子って奴隷だったりするの? 」
ディアス
「 レンダは奴隷を知っているのか? 」
レンダ
「 えと…………実際に見たのは初めてだよ。
着てる服が粗末だから…… 」
ディアス
「 そう…だな…… 」
お兄ちゃんディアスは少し悲しそうな顔をして微笑む。
レムダン
「 奴隷は奴隷でも犯罪奴隷では無さそうだがな 」
アイベルファイラ
「 そうですね。
≪ ノクタルルド公国 ≫では犯罪奴隷の子供は、強制的に保護され、施設で暮らす決きまりです。
奴隷として暮らす事は無い筈はずです。
未成年の犯罪奴隷は居いないと言っても過言ではありません 」
レンダ
「 そうなの?
親が奴隷でも子供は奴隷扱いされないんだね。
強制的でも保護してもらえるのは良いいよね。
施設でど・ん・な・暮らしをするのか分からないけど…… 」
レムダン
「 兵士教育を受け、兵士になる為の研修を受け、兵士となる。
特に優すぐれた人じん材ざいは騎士教育を受ける事になり、騎士の素質を見み出いだされると騎士研修を受け、騎士見習いとして働く事になる 」
レンダ
「 そうなんだ?
騎士ってボンボン野郎貴族令息がなるばっかりじゃないんだね 」
ディアス
「 ふはっ──(////)
ボンボン野郎って……随分な言い方かたをするんだな(////)
無駄にプライドの高い貴族令息の前まえでは呉くれ々ぐれも言わないようにな! 」
さっきまで悲しそうな顔をしていたお兄ちゃんディアスが笑ってくれた!
レンダ
「 やっぱりプライドが高いんだ? 」
アタシはつ・い・つ・い・ニィニレムダンを見てしまった。
レムダン
「 こ…こら、俺を見るな!
俺は貴族じゃないぞ(////)」
レンダ
「 あはは~~。
騎士は地位で出世するんじゃなくて、ちゃんと実力でもの・し・上・が・れ・る・組織なの? 」
レムダン
「 そうだな。
兵士も騎士も実力主義の男世界だ。
そうでないと敵国から襲われた際さいには、祖国を守りきれないからな。
貴族令息だろうと弱い奴が出世する事は無い。
安心したか? 」
レンダ
「 うん……。
保護されて施設で暮らした方ほうが良よさそうだね。
じゃあ、その子は── 」
セフィ
〔 ≪ ノクタルルド公国 ≫の国民では無いですね。
首の後ろに入いれ墨ずみが入はいっています。
≪ 帝国アンデルハイド ≫の皇族関係でしょう 〕
レンダ
「 ≪ 帝国アンデルハイド ≫の皇族に関係ある子供が何なんで奴隷になってるの? 」
セフィ
〔 流さす石がにに其そ処こ迄は分かりません。
精霊達に調べさせましょう 〕
レンダ
「 うん…… 」
レムダン
「 ≪ 帝国アンデルハイド ≫の皇族関係者か──。
皇帝は子こ沢だく山さんだと聞いている。
皇族関係なら王位継承権の問題で始末されたのかも知れないな 」
ディアス
「 死亡届けを出だし、奴隷として他た国こくの貴族に売り付けるか──。
皇族あるあるだな 」
レンダ
「 えぇっ?!
死んだ事にして他た国こくで売るの? 」
アイベルファイラ
「 暗殺や毒殺で死んだ事にするんです。
死体には良よく似にた身代わりを使うですよ。
本人は薬やく品ひんを嗅かがせて連れ出だすんです。
皇帝の血を継いでる子供は高値で売れますから、小こ遣づかい稼ぎに持って来こいなんですよ。
眠っている間あいだに肉体からだに奴隷紋を刻きざみ、奴隷に落とした後あと、薬くすり漬づけにして廃はい人じんにならない程てい度どに加減をして意識を飛ばすんです。
その後あとは他ほかの奴隷に紛まぎれ込ませ、馬車で他た国こくへ運ぶんですよ。
髪を脱だっ色しょくさせる場合もありますし、敢あえて身体からだを汚よごして小こ汚ぎたなくして、みすぼらしく見せたりします 」
レムダン
「 高貴な身分だとバレないようにだな 」
アイベルファイラ
「 そうですね。
死んだ魚のように目が虚うつろだと、気き付づかれ難にくいんです 」
レンダ
「 お父さんアイベルファイラ……随分と詳しいね…。
知り合いでも居いたりするの? 」
アイベルファイラ
「 居いませんよぉ。
奴隷商人を捕つかまえる依頼クエストを受けた時ときに吐はかせたんです。
あの時ときはディアスが奴隷商人を拷問したんですよね 」
ディアス
「 拷問って言うな!
事情聴取をしただけだ 」
レンダ
「 異世界って恐こわいね……。
暗殺したり毒殺して終わりじゃないなんて──。
知らない間あいだに薬くすり漬づけにされて、知らない貴族に高値で買われて…………、変態貴族のオッサンから羞恥プレイを強要さて辱はずかしめられる生活が死ぬまで続くなんて──地獄だよね……。
王位継承権の有る皇おう子じ,皇おう女じょとして産うまれたばっかりに── 」
アタシは想像しただけで、全身に鳥肌が立って、ガクガクと震えた。
もしも、アタシが目の前まえの子だったら──、どんな絶望に染まった未来を生いきる羽目になっていたんだろ……。
脂あぶら汗あせが出でで来くるし、吐はき気けにも襲われる。
変態貴族の下げ品ひんで下げ劣れつなオッサンの愛玩奴隷ペットとして玩具おもちゃにされたり、性奴隷として壊れるまで性処理用の肉便器扱いされるんだろうか……。
何なんで──自分の生いき方かたを勝手に決められないといけないの??
本ほん当とうなら皇帝の子供──皇おう子じ,皇おう女じょとして恵まれた環境で不自由なく暮らせる立場の筈はずなのに──、王位継承に目が眩くらんだ野心ドロドロな奴ヤツ等らの犠牲になって理不尽な扱いを受けないといけないの?!
子供は何い時つだって、大人の犠牲にされる……。
大人の身み勝がっ手てな都合で苦しめられる!!
何なんで……何なんで──、子供が辛つらい思いをして、泣き寝ね入いりして──、耐えないといけないの!!
ディアス
「 レンダ──、どうした? 」
レンダ
「 何なんで……そんな酷ひどい事を平気で出来るの??
何なんで子供ばっかり── 」
レムダン
「 レンダ…… 」
アイベルファイラ
「 女の子に聞かせる話はなしでは無かったですね。
すみませんでした、レンダ── 」
レンダ
「 …………………………この子は…どうするの?
施設に入いれるの? 」
レムダン
「 入いれ墨ずみが有るからな、≪ 帝国アンデルハイド ≫へ帰される事になるだろうな。
王族から交渉の道具として使われるのは間違いないだろう 」
レンダ
「 交渉の道具?? 」
アイベルファイラ
「 犯罪奴隷ではないから、《 奴隷商 》でも引き取ってはもらえないですね。
仮に≪ 帝国アンデルハイド ≫へ帰国したとしても死んだ事になっているなら、受け入いれられないかも知れませんね 」
レンダ
「 ………………帰国が出来ても歓迎されなかったり、酷ひどい目に合わされるかも知れないって事? 」
ディアス
「 有り得る事だな…… 」
レンダ
「 ねぇ、この子をパーティの一員として育てられないかな?
自分で自分を守れるくらい、ソロでも活躍が出来るくらい強い冒険者に育てられないかな?
それでね…………、皆みんなで≪ 帝国アンデルハイド ≫に行くの!
≪ 帝国アンデルハイド ≫で……この子の事を調べて、この子が “ 生いきてる ” って信じてくれてる人や “ 帰って来くる ” って信じてる人を探すの!
そうしたら、その子も安心して自分の正体を明かせるでしょ?
もしも…皇帝がね、この子が帰国した事を喜んでくれるような善人だったら──、名乗り出でる事も出来るよね?
どうかな…… 」
アイベルファイラ
「 レンダ──、聡さと過ぎやしませんか??
未まだ12歳になったばかりですよね? 」
レンダ
「 そ…そうだよ。
未まだ12歳の子供だよ…… 」
流さす石がに “ 聡さとい ” は言い過ぎだな気がするけど──、漫画,アニメ,ゲーム,映画の影響かなぁ……。
でも悪わるい提案ではないと思うんだけどな……。
レンダ
「 パーティメンバーにして、保護するのは無理なの? 」
レムダン
「 レンダは優しいな。
セフィ──、どうするんだ?
この子もレンダの眷属にするのか? 」
セフィ
〔 エイミが望むなら。
この子は病やまいに犯おかされています。
酷ひどい環境に置かれ、相そう当とう酷ひどい扱いを受けていたのでしょうね。
回復ヒール魔法マジックでは病やまいを完治させる事は出来ません。
治療を施ほどこしても数すう年ねんで亡くなりますよ 〕
ディアス
「 そんな事も分かるのか?! 」
セフィ
〔 エイミの眷属となれば病やまいは綺麗に癒いえますよ 〕
レンダ
「 その子が助かって元気になるなら、アタシの眷属にしても良いいよ!
眷属契約って、ちゃんと解約(?)も出来るんだよね? 」
セフィ
〔 心配しなくても出来ますよ。
( 隷属契約も眷属契約も解約なんて出来ませんけど── )
皆みなは、どうですか。
この子供をパーティに加え、エイミの眷属にする事に反対しますか 〕
アイベルファイラ
「 ワタシは構いませんよ。
娘むすめが1人、増えますね 」
ディアス
「 オレも構わない。
妹が増えるか── 」
レムダン
「 妹か──。
……………………レンダが “ 家族に迎えたい ” と言うなら反対はしない…… 」
ディアス
「 嬉しくなさそうだな、兄さんレムダン 」
レンダ
「 有あり難がとう!
無理…言っちゃって御免ね…… 」
セフィ
〔 では眷属契約を済ませてしまいます。
奴隷紋は先さきに消してしまいます 〕
レンダ
「 奴隷紋って消せちゃうもんなの? 」
セフィ
〔 消せますよ。
強制的に消す事になりますから、術じゅつ士しが痛い目に遭あう事になります。
構いませんよね♪ 〕
レンダ
「 そう…かな?
奴隷紋を刻きざんだ人って帝国アンデルハイド人じんなんだよね?
悪わるい人……なんだよね? 」
アイベルファイラ
「 奴隷紋を刻きざめる術じゅつ士しは《 奴隷商 》に所属しています。
死なないなら痛い目に遭あうくらい構わないと思いますよ 」
セフィ
〔 問題が無いなら、奴隷紋を消しますね 〕
セフィ白狼神フェンリルが透すけている手を子供の身体からだに翳かざすと奴隷紋が綺麗に消えた。