──*──*──*── 20日後
──*──*──*── フィールド
馬車に揺られてばかりじゃ、運動不足になるから、偶には馬車から降りて、怪物や魔物を狩ったりする。
ベンカルマザダイカーのカルザには馬車の側で、馬車,馬,荷物の番を任せている。
ベンカルマザダイカーのルマダとグレックガホースのレックは、未だ戦えないから馬車の近くで待機。
アタシは使う機会が無いかも知れない杖を持って、《 フィールド 》に立っている。
ニィニは前方で大剣を軽々と振るって怪物,魔物を倒してくれる。
お父さんは、アタシの側で前方を向いて怪物,魔物へ弓矢を射っている。
お兄ちゃんはアタシの後方でアタシを衛ってくれている。
アタシは見えてるゲージを活用して、怪物,魔物の情報をニィニとお父さんに伝える。
ニィニとお父さんは、敢えてアタシに情報を伝える訓練をさせてくれている。
ニィニもお父さんも怪物,魔物をワンキルしちゃえるから、余裕でアタシの訓練に付き合ってくれるんだ。
アタシにゲージが見える事は、セフィにしか伝えてないから、お兄ちゃんディアスは不思議そうな顔をしてアタシを見ている。
何なんで怪物モンスター,魔物マタムトの属性が分かるのか──、魔法マジックを使える,使えないが分かるのか──、技を使う為に溜ためているとか──、魔法マジックを使う為に詠唱を始めてるとか──等など々など…本ほん来らいそんな事は分からない筈の事だから、不思議に思われてしまうのは仕方無い事だと思う。
アタシにゲージが見える事は、セフィ白狼神フェンリルが上う手まく誤魔化してくれるから、其そ処こは安心してる。
アタシが倒せるような怪物モンスター,魔物マタムトは出現しない。
怪物モンスター,魔物マタムトとの戦闘になって──、怪物モンスター,魔物マタムトのゲージだけじゃなくて、仲間のゲージも見る事になって──、アタシは初めて自分のLVレベルが11になってる事に気き付づいた。
何い時つLVレベルが上あがったのかアタシには全まったく分からないし、心当たりも無い。
それでも確たしかに、アタシのLVレベルは11になっている。
ニィニレムダンがアタシの為にLVレベルを譲じょう渡とをしてくれたんだ!
ニィニレムダンのLVレベルは217だった筈。
アタシに譲じょう渡とをしてくれたから、ニィニレムダンのLVレベルは206に減ってる事になる。
何なんか、申し訳ない気持ちになる。
苦労して上あげたLVレベルなのに、アタシに譲ゆずっちゃう事が原因で、その分ぶんのLVレベルが無かった事になっちゃうんだもんね。
アタシ自身が怪物モンスター,魔物マタムトを倒して、経験値を得られたら問題は解決するだろうけど──、生あい難にくとアタシは経験値を得られない。
得られた経験値は、ニィニレムダンの方ほうに入はいっちゃうらしい。
アタシも怪物モンスター,魔物マタムトを倒せるようになって、少しでもニィニレムダンの経験値稼ぎの手伝いを出来るようになりたい。
少しでも罪悪感から解放されたいんだ……。
この《 フィールド 》で遭遇する怪物モンスター,魔物マタムトのLVレベルは30 ~ 50有るから、LVレベル11のアタシじゃあ、掠かすり傷すら付けられないんだよね……。
役立たずだから、衛まもってもらう事しか出来なくて、肩身が狭いから精神的に辛つらい……。
「 戦わなくて良いいなんてラッキー♥️ 」って割り切れると思ってたんだけどなぁ~~。
ニィニレムダンもお兄ちゃんディアスもお父さんアイベルファイラも良いい人達だからっ、余計に申し訳無い気持ちになっちゃうんだろうね……。
テレビの前まえで「 チート最高~~フォー♥️ 」とか言っては・し・ゃ・い・で・た・頃が懐なつかしいよぉ……。
アイベルファイラ
「 日が暮れて来きましたね。
今日きょうは此こ処こでキャンプをしましょうか 」
レムダン
「 そうか。
俺はもう少し怪物モンスター,魔物マタムトを倒して来くる 」
ディアス
「 LVレベル上あげなら、オレも付き合う 」
アイベルファイラ
「 朝には戻って来くるんですよ!
怪物モンスター寄せ,魔物マタムト寄せの魔法マジック道具アイテムです 」
レムダン
「 助かる 」
ニィニレムダンはお父さんアイベルファイラから魔法マジック道具アイテムを受け取るとお兄ちゃんディアスと一緒に去って行った。
レンダ
「 励はげむねぇ 」
アイベルファイラ
「 男は強さを求めるのが好きですからね。
ワタシみたいにLVレベル500を超えれば、多少は落ち着きますよ 」
レンダ
「 ははは……。
でも《 フィールド 》に出現するのはLVレベル30 ~ 50くらいだよね。
LVレベルも上あがり難にくいんじゃないの? 」
アイベルファイラ
「 昼ひる間まはそうですね。
この辺あたりなら夜や間かんに遭遇する怪物モンスター,魔物マタムトはLVレベル80 ~ 100に変わりますから、LVレベル上あげも多少は捗はかどりますよ。
300を超えれると良いいですね 」
レンダ
「 300も行くかな? 」
アイベルファイラ
「 怪物モンスター,魔物マタムトの≪ 集落 ≫を見付ければ上あがりますよ 」
レンダ
「 ≪ 集落 ≫を襲うなんて悪わる者ものみたいだね…… 」
セフィ
〔 テントが張り終わりましたよ 〕
レンダ
「 有あり難がとう、セフィ 」
アイベルファイラ
「 精霊王様達にテントを張らせてしまうなんて、なんて罰ばち当あたりな事をしてしまったんでしょうっ!!
精霊王様、愚おろかで憐あわれなエルフを罰ばっしてくださいっ!! 」
レンダ
「 お父さんアイベルファイラ………… 」
セフィ
〔 精霊達がドン引きしていますよ、アイベルファイラ。
そういうのは今こん後ご、禁止にします 〕
お父さんアイベルファイラは地面に両膝を付いて、頭の上うえで指を組んで精霊さん達に謝罪している。
カッコイイ容姿のエルフにはし・て・ほ・し・く・な・い・ポーズだ。
アタシも心無しか引いちゃうなぁ……。
レンダ
「 お父さんアイベルファイラ、立って!
精霊さん達は好きでしてくれてるんだよ。
精霊さん達の思いを尊そん重ちょうして、素直にお・任・せ・した方ほうが精霊さん達も嬉しいみたいだから── 」
アイベルファイラ
「 然しかし──、それではエルフ族の沽こ券けんに関わります!! 」
レンダ
「 エルフ族の沽こ券けんよりも、精霊さん達を尊そん重ちょうする方ほうが大事だと思うの 」
セフィ
〔 エイミの言う通とおりです。
エイミの旅に同行するならば、エルフ族の沽こ券けんは横に置きなさい。
食事の準備も済んだようです。
夕食ディナーにしましょう 〕
レンダ
「 うん!
ほら、お父さんアイベルファイラ、温あったかい内うちに食べちゃおうよ 」
アタシはお父さんアイベルファイラの手を掴むと立つように促うながしながら手を引っ張ぱる。
アイベルファイラ
「 分かりました(////)」
必死なアタシの姿を見て、申し訳なさそうに笑顔を見せてくれたお父さんアイベルファイラは漸ようやく立ってくれた。
精霊さん達が何ど処こかから拝借してパクって来きた料理が食卓テーブルに並べられている。
窃盗は罪つみだけど、精霊さん達が人間の決めたルールを律儀に守る義理なんて欠片もないんだよねぇ……。
人間には自然災害を簡単に起こせちゃう精霊さん達を裁く事は出来ない訳で──。
精霊さん達は善意でしてくれている訳だから──、アタシは大自然の恵みと精霊さん達の優しさ慈悲深さに感謝をして、有あり難がたく料理を頂いた。
セフィ
〔 エイミは信仰心が養やしなわれているのですね。
精霊達も感心しています 〕
レンダ
「 そ…そうかな(////)
感謝の気持ちを言葉に出だしてるだけだよ。
精霊さん達に助けてもらってるのは本ほん当とうだし──。
“ いただきます ” と “ ごちそうさま ” は習慣かな。
『 携たずさわってくれた多くの生産者さん達に感謝~~ 』ってのは道徳の授業で教えてもらったし、与えられて支えられてる側の礼儀って言うか── 」
アイベルファイラ
「 ワタシも精霊様が存在してくださっている事に対して日ひ々び感謝をさせて頂いています! 」
セフィ
〔 エイミに張り合わないでください、アイベルファイラ 〕
レンダ
「 お父さんアイベルファイラに精霊さん達の姿が見えたら大変な事になりそうだね…… 」
セフィ
〔 見える事が良いいとは限りませんからね 〕
レンダ
「 アタシは普通に “ 精霊さん ” って呼んでるけど、実際には偉い精霊様達が動いてくれてるの? 」
セフィ
〔 我われが指示を出だせる精霊は、“ 精霊王 ” になります。
精霊王は11体居いますよ 」
レンダ
「 11体も居いるの?
凄いね! 」
セフィ
〔 精霊王には闇精霊王ダームネイス,光精霊王レムライト,氷精霊王アイスドリーノ,雷精霊王ヴォルンジヲ,土精霊王ノードムド,火精霊王イフルリード,風精霊王シィルフィート,水精霊王ウンディレーネの他ほかに聖精霊王ポワトゥリウヌ,魔精霊王カラミセルア,虹精霊王セロフィートが居います。
虹精霊王セロフィートは10体の精霊王を束たばねる統括精霊──謂いわわば、リーダーです。
聖精霊王ポワトゥリウヌ,魔精霊王カラミセルアはサブリーダー的な存在です。
この3体は滅多に表おもてには出でて来きません。
普段は闇精霊王ダームネイス,光精霊王レムライト,氷精霊王アイスドリーノ,雷精霊王ヴォルンジヲ,土精霊王ノードムド,火精霊王イフルリード,風精霊王シィルフィート,水精霊王ウンディレーネの8体が控ひかえてくれています。
闇精霊王ダームネイスは氷精霊王アイスドリーノ,雷精霊王ヴォルンジヲ,土精霊王ノードムドを総括し、光精霊王レムライトは火精霊王イフルリード,風精霊王シィルフィート,水精霊王ウンディレーネを総括しています 〕
レンダ
「 属性別に精霊王さんが居いるんだね。
“ 精霊さん ” なんて気き易やすく呼んでて失礼だったよね…… 」
セフィ
〔 そんな事は無いですよ。
エイミは我われの主人あるじで恩人です。
我われはエイミを慕したっています。
我われの番つがいなのですから、今まで通どおり、“ 精霊さん ” と呼んでください 〕
レンダ
「 良いいのかなぁ…… 」
セフィ
〔 精霊にも小しょう精霊,中ちゅう精霊,大だい精霊,精霊王,精霊皇こう,精霊神しんと階級は有りますけど、人じん族ぞくには区別が付きません。
ひとくくりに “ 精霊さん ” で構いませんよ 〕
レンダ
「 う…うん……(////)
有あり難がとう、セフィ 」
アイベルファイラ
「 ワタシは今こん後ごも “ 精霊様 ” と呼ばせて頂きます! 」
セフィ
〔 好きに呼びなさい 〕
レンダ
「 ──ふぅ~~。
今日きょうのシチュー、美お味いしかったよ♥️
シャバシャバしてなかったし、ちゃんとしたクリームシチューだった♥️
3杯ばいもお・か・わ・り・しちゃったよ(////)」
セフィ
〔 それは良よかったです。
調達した精霊達も喜びます 〕
レンダ
「 でも……空カラになっちゃった鍋はどうするの?
このまま持ち主ぬしに返すの? 」
セフィ
〔 “ 精霊の悪いた戯ずら ” だと分かるように、虹色の羽根を添そえて返します 〕
レンダ
「 虹色の羽根?? 」
アイベルファイラ
「 不死鳥フェニックスの羽根ですよ。
とても稀き少しょうで入にゅう手しゅ困こん難なんな素材の1つです。
虹色の羽根を売ると、大金貨1000枚はしますよ 」
レンダ
「 えっ?!
大金貨が1000枚!?
お金持ちになっちゃうね 」
セフィ
〔 そうですね。
親指サイズの小さな羽根ですよ 〕
レンダ
「 そんなに小さいのに大金貨1000枚もするんだ…… 」
アイベルファイラ
「 ≪ ノクターム大陸 ≫で使用の出来る硬化は、青せい銅貨,小しょう銅貨,銅貨,大だい銅貨,銀貨,大だい銀貨,金貨,大だい金貨の8種類の硬貨です。
レンダは硬貨を使った事は有りますか? 」
レンダ
「 銅貨なら……。
依頼クエストの報酬で銀貨と金貨を見た事は有るけど、使った事はないかな… 」
アイベルファイラ
「 平民は青せい銅貨,小しょう銅貨,銅貨を使います。
富裕層になると大だい銅貨,銀貨,金貨を使います。
貴族,王族になると大だい銀貨,金貨,大だい金貨を使います。
《 冒険者ギルド 》《 商業ギルド 》では全すべての硬貨を使います。
≪ 都グロワナル ≫で買い物をする前まえに硬貨について学ぶと良いいですね 」
レンダ
「 うん…… 」
アイベルファイラ
「 レムダンは過保護そうですから、レンダには銀貨や金貨を触さわらせてないかも知れませんね。
ワタシの硬貨を使って教えますね 」
レンダ
「 有あり難がとう、お父さんアイベルファイラ! 」
精霊さん達が食卓テーブルの上うえを綺麗に片かた付づけてくれる。
アタシには精霊さん達の姿が見えないから、目の前まえでガッツリとポルターガイスト現象が起きてるように見えている。
精霊さん達が片かた付づけてくれてる事を知らなかったら、めちゃくちゃ怖くて震える恐怖の現象だったと思う。
食卓テーブルの上うえが片かた付づくと、お父さんアイベルファイラがポケットマネーの硬貨を出だして、現物を見せてくれる。
小しょう銅貨,銅貨,大だい銅貨は、光こう沢たくのある明るい赤みがかったオレンジ色いろをしていて綺麗──。
小しょう銅貨は1円玉だま,銅貨は5円玉だま,大だい銅貨は10円玉だまの大きさをしている。
青せい銅貨は青あお色いろじゃなくて落ち着いた土っぽい色いろをしていて10円玉だまに似にているし、大きさも100円玉だまくらいかな。
銀貨,大だい銀貨はま・ん・ま・の銀色プラチナで、金貨,大だい金貨はま・ん・ま・の黄金ゴールドをしている。
銀貨,金貨は500円玉だまの大きさで、大だい銀貨,大だい金貨は500円玉だまより記念硬貨サイズくらいかな?
レンダ
「 えぇと──、大きさで分けると……小銅貨1円玉,銅貨5円玉,大銅貨10円玉,青銅貨100円玉,銀貨500円玉,金貨500円玉,大銀貨記念硬貨,大金貨記念硬貨──っと。
アタシが使った事の有るのは小しょう銅貨と銅貨みたい 」
アイベルファイラ
「 1番安いのは小しょう銅貨です。
小しょう銅貨が10枚で銅貨1枚の価値が有ります。
銅貨が10枚で青せい銅貨1枚の価値が有ります。
青せい銅貨が10枚で大だい銅貨1枚の価値が有ります。
銅貨が100枚で銀貨1枚の価値が有ります。
銀貨が500枚で大だい銀貨1枚の価値が有ります。
大だい銀貨が100枚で金貨1枚の価値が有ります。
金貨が500枚で大だい金貨1枚の価値が有ります 」
レンダ
「 ………………紙に書いても良いい? 」
アイベルファイラ
「 勿論ですよ 」
アタシはお父さんアイベルファイラから教えてもらった事を紙に書いてみた。
聞いて覚えるよりも、紙に書いた方ほうが覚わるよね?
レンダ
「 ──出来た!
これを見て覚えるね。
硬貨ばっかりだけど、紙幣は無いの? 」
アイベルファイラ
「 紙幣ですか?
紙幣なら≪ 小国ヤンドクリフ ≫で使われていますよ。
≪ 小国ヤンドクリフ ≫は硬貨よりも紙幣の方ほうが多いですね。
但ただし、紙幣は≪ 小国ヤンドクリフ ≫でしか使えない事になっています 」
レンダ
「 そうなんだ。
どんな紙幣なんだろう?
≪ 小国ヤンドクリフ ≫に行く、楽しみが増えちゃった♪ 」
アイベルファイラ
「 それは良よかったです 」
レンダ
「 札束のお風呂に入はいったり、札束で頬ほほをペチペチ叩たたいたりしたいなぁ~~。
憧れなんだよね♥️
アタシの胸じゃあ、谷たに間まに札束を挟む事は出来ないから残念だけど…… 」
アイベルファイラ
「 胸の谷たに間まに札束……。
それは……挟める胸が有っても止やめましょうね…… 」
レンダ
「 でも浪ロ漫マンなんだよ。
大量の札束とは無縁な貧まずしい市民の憧れなの 」
アイベルファイラ
「 ははは…… 」
セフィ
〔 変わった浪ロ漫マンですね、エイミ。
金貨チョコも “ 浪ロ漫マン ” と言っていましたね 〕
レンダ
「 うん!
銀貨チョコも浪ロ漫マンだよ。
宝箱に溢あふれるくらい入いれて部屋に飾るの!
本物の銀貨や金貨を敢あえて使わないのがポイントだよ★ 」
アイベルファイラ
「 とても可愛い浪ロ漫マンですね 」
何な故ぜかお父さんアイベルファイラに頭を撫なでられちゃった。