⭕ 素材採集
──*──*──*── フィールド
──*──*──*── 森林
依頼書を確認しならがら、素材採集を進めて行く。
ベンカルマザダイカーの親子とグレックガホースの幼馬は、森林の手前で地面に座り込んで昼寝をしている。
眠ってばっかりなのに可愛いよぉ~~ (ノ≧▽≦)ノ♥️
レンダ
「 癒しだねぇ~~(////)」
レムダン
「 眠ってばっかりだな 」
アイベルファイラ
「 リラックスしているんですよ。
精霊王様が居てくださいますから、ベンカルマザダイカーもグレックガホースも安心して休めているんです 」
レンダ
「 モフモフ最高だよぉ~~(////)
見てるだけで幸せになれるね♥️ 」
レムダン
「 あ…あぁ……。
( そうだろうか……。
相手は怪物なんだが…… )」
アイベルファイラ
「( 怪物を “ 可愛い ” なんて……。
一体どんな育てられ方をしたら、そんな物騒な発想が出来るんでしょうね…… )」
レンダ
「 ニィニ、後は何を集めたら良いの? 」
レムダン
「 後は── 」
──*──*──*── 夕方
アイベルファイラ
「 日が暮れて来ましたね。
≪ 町 ≫へ戻りますか? 」
レムダン
「 そうだな。
今夜は《 宿屋 》で休むとしよう 」
アイベルファイラ
「 ワタシは宿泊している《 宿屋 》が違うので、夕食を終えたら《 宿屋 》へ戻りますね 」
レムダン
「 分かった。
明日の朝食はどうするんだ 」
アイベルファイラ
「 朝食は済ませてから行きますよ。
集合場所は《 冒険者ギルド 》ですか? 」
レムダン
「 そうだな。
報酬を貰う必要あるからな 」
レンダ
「 ≪ 町 ≫に戻ったら《 冒険者ギルド 》に寄るんだよね? 」
レムダン
「 あぁ、採集した素材を渡す必要が有るからな 」
レンダ
「 アベルさんは何処の《 宿屋 》に宿泊してるの?
近い場所に在るの? 」
アイベルファイラ
「 近くはないですよ。
ワタシが宿泊しているのは《 宿屋街 》ではなく、《 施設街 》ですからね 」
レンダ
「 《 施設街 》って事は、お高い《 宿泊施設 》が建ち並んでる所!
お金持ちの富裕層が跋扈してるスリ天国! 」
レムダン
「 レンダ、言い方…… 」
アイベルファイラ
「 ははは(////)
《 施設街 》の出入り口では、治安を維持する為に検問が行われていますから、《 宿泊施設 》から渡される許可証を見せなければ入れませんよ 」
レンダ
「 そうなんだ……。
同じパーティメンバーでも駄目なの? 」
アイベルファイラ
「 難しいですね。
《 施設街 》の利用者は冒険者よりも一般人の方が圧倒的に多いんです。
一般人の安心と安全を守る為の検問ですからね、ワタシが通れてもレンダは許可されません 」
レンダ
「 そうなんだ……。
どんな《 宿泊施設 》なのか見てみたかったな…… 」
アイベルファイラ
「 済みませんね、レンダ 」
レムダン
「 《 施設街 》で検問をしてるなら、≪ 町 ≫に来た日は、どうやって検問を通り《 宿泊施設 》でチェックインしたんだ?
検問で門前払いされたら《 施設街 》には入れないだろう 」
アイベルファイラ
「 あぁ……ワタシの場合はギルド長が直々に《 宿泊施設 》を予約してくれるんです。
ギルド長は職業権限を利用して顔パスで通れますからね 」
レンダ
「 そうなんだ?
ギルド長って凄いんだね 」
アイベルファイラ
「 何処へ行っても、ギルド長が《 宿泊施設 》を予約してくれますから、野宿しないで済むんです。
ワタシは《 宿屋街 》でも構わないんですけどね 」
レムダン
「 頼みもしないのに勝手に予約してもらえるとは羨ましい限りだな 」
アイベルファイラ
「 ギルド長達とは昔から縁が有りますからね 」
レンダ
「 縁って? 」
レムダン
「 758年も生きているんだ。
ギルド長と親しくてもおかしくはないだろう 」
レンダ
「 そうだね。
( あんまり踏み込んで聞くのは野暮だよね? )」
セフィ
〔 気になるなら我がアイベルファイラを鑑定しましょう 〕
レンダ
「( それ完全にプライバシーの侵害だよ。
アベルさんは悪人じゃないし、鑑定はしなくて良いかな )」
セフィ
〔 そうですか?
エイミがそう言うなら鑑定は止めましょう 〕
レンダ
「( 有り難う、セフィ )」
≪ 町 ≫へは徒歩で向かう。
──*──*──*── 町
≪ 町 ≫に到着ぅ~~!
テムモンのベンカルマザダイカーとグレックガホースは≪ 町 ≫の外で待つ事になった。
「 テムモンだけで? 」って心配に思ったけど、精霊さんが見守ってくれて、何か起きた時は精霊さんが対処してくれるみたいだから、お任せする事にした。
他人から見ても、ちゃんと人様に使役契約されているテムモンだって分かるようになってるから、襲われる事はないと思うけど……。
稀にだけど、テイマーを襲って、人様のテムモンを奪う悪い輩が居るらしい。
何か某アニメで見てたロケ◯ト団みたいな事する奴が異世界にも居るんだね。
大丈夫かなぁ~~。
でもでもでも、人様のテムモンを奪う奴等の方が断然悪いし、犯罪してる訳だから別に良いよね!
悪い輩の処遇は全面的に精霊さんへ委ねる事にした。
某アニメの天才美少女魔導士( 自称 )も「 悪人に人権は無い! 」って言ってたからね★
此処は異世界だし、アタシは天才美少女魔導士( 自称 )の名言に肖る事にした。
可愛いとモフモフは正義だからね、確りと衛らなくちゃね!
アイベルファイラ
「 じゃあ、《 冒険者ギルド 》へ向かいましょう 」
レムダン
「 そうだな 」
レンダ
「 カルザ,ルマダ,レック、また明日ね 」
ベンカルマザダイカーの親と子供,グレックガホースの幼馬に声を掛けると、カルザとルマダは尻尾を振って合図してくれる。
レックは「 ヒヒン 」と馬みたいに短く鳴いて合図してくれる。
後ろ髪を引かれる思いで3体に手を振って≪ 町 ≫の中へ入った。
──*──*──*── ギルド街
──*──*──*── 冒険者ギルド
ニィニとアベルさんが[ 受付カウンター ]に素材が入っている袋を置いて、依頼書も渡してくれる。
お姉さん達は2人の美形と話せて嬉しそう。
眼福だよねぇ~~。
目の保養って大事だと思う。
《 冒険者ギルド 》での用事を済ませたら、《 宿屋街 》へ向かって歩く。
アタシは左右を歩く長身のニィニと高身長のアベルさんに挟まれた状態で手を繋がれている。
某オカルトミステリー番組で見た事のある2人組の人間に両手を掴まれて連行されてる背の低い宇宙人の写真を思い出しちゃう。
一寸だけ嫌な感じぃ~~。
──*──*──*── 宿屋街
──*──*──*── 宿屋
ニィニとアタシが宿泊してる《 宿屋 》に到着した。
[ 食堂 ]に入ると半分以上の席が埋まっていた。
空いてる席を見付けて3人で座る。
料理を注文した後、アベルさんから「 何でギルド長と縁があるのか 」を聞かせてくれた。
料理が運ばれて来る迄、アベルさんの話が聞けて嬉しく思った。
ギルド長に選ばれる人材の最低条件は、“ 必ずS級冒険者 ” じゃないといけないらしい。
S級冒険者の仲から抜擢されるみたいだから、ギルド長を目指すなら、先ずはBRを上げてS級冒険者になる必要が有るんだって!
現役のS級冒険者を引退した人の中から、《 冒険者ギルド 》を牛耳るギルド長,ギルド長の補佐をする副ギルド長,ギルド長秘書が選ばれるんだとか。
ギルド員を束ねる統括ギルド員になるには、最低でもA級冒険者じゃないと無理みたい。
《 冒険者ギルド 》の運営に携わる職務に就きたいなら、冒険者を経験していないと勤まらないらしい。
但し例外は有って、受付嬢は冒険者を経験していなくてもOKみたい。
そのS級冒険者の中でも《 冒険者ギルド 》のギルド長に就任している人達は、アベルさんが冒険者としてのノウハウを教えた教え子達らしい。
アベルさんは一時期、身寄りも無くて行き場の無い子供達を引き取っては、冒険者教育をしながら育成していた事が有ったみたい。
旅を再開する時に子供を引き取るのは止めちゃったけど、教え子達に関しては、1人立ちする迄は一緒にパーティを組んで冒険をしていた事も有るんだって!
他国の《 冒険者ギルド 》にも教え子がギルド長をしているらしくて、顔を出す度に宿泊する為の宿を手配してくれるんだって!
アベルさんが孤児を引き取って、先生をしていたなんて吃驚!
本人達の努力や頑張りも有るだろうけど、S級冒険者に育っちゃうくらいだから、アベルさんは教育者に向いてるのかも知れないね。
レンダ
「 そう言えば、冒険者を育てる学校って在るの?
冒険者になる為のイロハを学べる学校が在ったら、冒険者になりたい人達が集まるから今よりも増えるよね?
人手不足も解消するんじゃないかな? 」
アイベルファイラ
「 《 冒険者学院 》の事ですか?
≪ ノクタルルド公国 ≫には無いようですね。
隣国の≪ グレイシアノス ≫には在りますよ。
≪ 大国 ≫には《 ダンジョン 》が多いですからね、冒険者不足を補う為に冒険者になりたい若者を募集しているんです。
《 冒険者学院 》も10歳を迎えたら誰でも入学が出来るんです。
身寄りの無い孤児は特に大歓迎されていますよ 」
レンダ
「 へぇ?
何か裏が有りそうだけど、10歳で入学が出来るなら孤児は飢えずに済むね 」
アイベルファイラ
「 そうですね。
《 冒険者学院 》が設立してからは、餓死で亡くなる孤児の数は明らかに減少しましたね。
《 ダンジョン 》での死亡率は高いですけど── 」
レンダ
「 危険な《 ダンジョン 》が多いの? 」
アイベルファイラ
「 ≪ 大国 ≫に在る《 ダンジョン 》に出現するのは魔獣が殆んどですよ。
素材や魔石だけでなく、鉱石や宝石の原石も採れるんです。
とても魅力的な《 ダンジョン 》なのですが、環境が厳しいんです 」
レンダ
「 環境が厳しい?? 」
レムダン
「 聞いた事が有るな。
《 ダンジョン 》の中に季節が有るとか── 」
アイベルファイラ
「 その通りです!
年中春の《 ダンジョン 》,年中夏の《 ダンジョン 》,年中秋の《 ダンジョン 》,年中冬の《 ダンジョン 》と《 ダンジョン 》に依って環境が異なるんです。
季節が違うと魔獣の種類や強さも異なり増すけど、体感調節をするのが大変なんです。
春にも様々な気候や天候が有ります。
冒険者を苦しめるのは魔獣との戦闘ではなくて、気候や天候の変化なんです。
特に夏や冬の《 ダンジョン 》の死亡率が高いですね。
その分、頑張れば得られる報酬も高いですから、一攫千金を夢見て挑む冒険者は後を立たないんです 」
レンダ
「 そんな《 ダンジョン 》が在るんだね。
一寸気になっちゃうかも── 」
レムダン
「 セフィも居るし、精霊達が助けてくれるなら挑戦は出来るかもな。
だが、≪ 大国 ≫へ入国するには≪ 帝国 ≫を経由し、≪ 小国 ≫を経由しなければ行けない筈だが── 」
アイベルファイラ
「 その通りです。
隣国とは言え、険しい山脈が行く手を阻んでいますからね。
山脈にはドラゴンの巣が在りますから、ドラゴンの縄張りに近寄るのは自殺行為です。
それに山脈の天候は山よりも不安定ですし、濃霧も発生します。
山越えはしないに限ります。
それに比べて≪ 帝国 ≫と≪ 小国 ≫を経由するのが安全なルートです。
≪ 帝国 ≫に《 ダンジョン 》は無いですけど、《 フィールド 》には悪魔が出現します。
最低でもA級冒険者のパーティでなければ、≪ 帝国 ≫を旅するのは厳しいですね。
≪ 小国 ≫は── 」
此処まで話を聞いていたけど、出来立ての料理が運ばれて来たから話は一旦お預けになった。
◎ 訂正しました。
アベルさんさん ─→ アベルさん




