⭕ 冒険者登録しちゃいました。
──*──*──*── 翌日
──*──*──*── 町
──*──*──*── 冒険者ギルド
[ 受付カウンター ]に集めた素材の入った袋を出すと、やっぱり驚かれる。
それからパーティの新規登録をしてもらう。
パーティメンバーは、ニィニ,アベルさん,アタシの3人──。
使役契約をした親子と幼馬のテムモン登録もしないといけないらしい。
パーティで1番の年長者──アベルさんが、3体のテムモン契約も済ませてくれた。
お姉さんはアベルさんが書類に記入したベンカルマザダイカーとグレックガホースの名前を見て驚いている。
そりゃそうだよね。
Dランクの依頼を受けて《 フィールド 》へ向かったのに、稀少価値が高くて珍しいベンカルマザダイカーとグレックガホースを引き連れて《 冒険者ギルド 》に戻って来たんだから無理ないよね。
他の冒険者達も驚いてるしぃ~~。
でも《 冒険者ギルド 》でテムモン登録をした事で、3体が心無い冒険者達から襲われる事も無くなるみたい。
ギルド長に呼ばれて、[ ギルド長室 ]へ向かう事に迄なった。
年長者のアベルさんが[ ギルド長室 ]へ行く事になった。
アベルさんは、ギルド長は知り合いみたいで、アタシがベンカルマザダイカーとグレックガホースと使役契約したテイマーだって事を上手く誤魔化してくれるみたい。
758年も生きてるんだから、ギルド長と知り合いなのも不思議じゃないかも知れない。
アタシはニィニと一緒に3体のテムモンと1階でアベルさんが戻って来るのを待つ事になった。
アイベルファイラ
「 では行って来ますね 」
レンダ
「 行ってらっしゃい、アベルさん! 」
レムダン
「 アベルが戻って来る迄、依頼書を見るか 」
レンダ
「 うん! 」
アベルさんは手を振って階段を上がって行く。
アタシは2階へか上がって行くアベルさんに手を降って見送る。
ニィニと一緒に壁側に向かう。
3体のテムモンは冒険者達の邪魔にならないように隅っこへ移動すると、ドシリ──と床に座り込んで居眠りを始める。
ニィニとアタシの代わりに精霊さんがテムモンを見守ってくれる事になった。
──*──*──*── 掲示板
掲示板に貼り出されている依頼書を確認する。
Eランクの場所には新しい依頼書が貼り出されている。
★6 ~ ★10の依頼が多いかな。
Dランクの場所にも依頼書が少しだけ貼り出されている。
★1 ~ ★7くらいの依頼が有る。
EのBLをDに上げる為にはBPを100Pも貯めないといけない。
Eランク,Dランクの依頼を受けて、達成させて貯まったBPは、未だ47P──。
後53Pが必要だから、出来るだけ依頼を受けて、Pを増やさないとね!
レンダ
「 ニィニ、掲示板に張り出されてる依頼、受ける? 」
レムダン
「 そうだな。
EランクとDランクの依頼を達成した後、≪ 都 ≫へ向かうか 」
レンダ
「 ≪ 都 ≫に行けるの?
観光したぁ~~い♪ 」
レムダン
「 ≪ 都 ≫迄は馬車で25日は掛かる。
必要な準備を整えないとな 」
レンダ
「 えぇっ?
馬車で25日も掛かるの?
結構遠いんだね 」
セフィ
〔 怪物,魔物との戦闘が無く、順調に進めたら──の日数ですよ 〕
レンダ
「 それでも25日も掛かるんでしょ?
約1ヵ月近くだよ 」
セフィ
〔 ベンカルマザダイカーも居てくれますから、怪物,魔物も避けてくれます。
予定より早く着くかも知れませんよ。
準備なら精霊にさせますから、エイミはクレイスと依頼を優先してください 〕
レンダ
「 セフィ、有り難う 」
……………………多分、パクって来るんだよねぇ?
精霊さん達がする事って立派な犯罪だよね?
姿の見えない精霊さんを人間が捕まえれる訳がないし、証拠だって見付けられないだろうし、精霊さんを裁く事だって出来ないよね──。
「 完全犯罪だぁ~~ 」なんて事をアタシが考えてる間に、ニィニが掲示板から依頼書を剥がしてくれていた。
アタシの背じゃ、依頼書に手が届かないから助かるぅ~~。
[ 受付カウンター ]に依頼書を提示すると、お姉さんが依頼書を受理してくれる。
昼食を済ませたら、《 フィールド 》へ向かう事になった。
設置されてる椅子に腰を下ろしてアベルさんが戻って来るのを待つ。
ニィニは必要な品を補充する為に[ 受付カウンター ]でお姉さんと話している。
ニィニと話せてお姉さん達は嬉しそうだ。
何でかなぁ……見てるだけなのに──、ニマニマしちゃうよぉ~~♪
ニィニは異性に興味が無いのかな?
プロポーズするつもりだった恋人にフラれた事を今でも引き摺ってるのかな??
プロポーズをする気でいたのに「 妊娠したから別れてほしい 」なんて言われたら、そりゃ傷付くよね……。
女性不信になっちゃってもおかしくないかも……。
とんだ裏切り行為だもんね。
アタシが彼氏だったら、彼女さんの髪を引っ張って、地面に押し倒した後、刃物でザクザクと何度も腹部を刺しちゃうかも知れない。
まぁ、それぐらいされたって文句を言えない事を彼女さんはしてる訳だから、被害者面はしてほしくないよね。
先に浮気をして間男の子供を妊娠しちゃった彼女さんの方が加害者で悪人なのにさ、刺しちゃったら彼氏の方が加害者になっちゃうし、犯罪者として裁かれちゃうんだよねぇ……。
浮気して妊娠した彼女さんは被害者に逆転するから、誰にも責められないでさ、同情の目を向けられてさ、皆によしよしされて被害者面して生きて行くんだよ。
狡いし、理不尽だよねぇ?
どうせ、加害者になって犯罪者として裁かれるなら、いっその事、間男もザクザクと刺しちゃって、2度と子作りが出来ないようにブツを鄭切っちゃっても良いよね!
彼氏の居る子に手を出して、妊娠させちゃうなんて、とんだ犯罪者だよ!
間男なんてのは生きてる価値無し!
容赦無く、ブッ殺刑でバイナラしちゃえば良いんだ!!
レンダ
「( ねぇ、セフィ── )」
セフィ
〔 どうしましたか、エイミ? 〕
レンダ
「( クレイスさんってさ、理性的な人格者だよね )」
セフィ
〔 急にどうしたのですか? 〕
レンダ
「( 自分を裏切った彼女さんや彼女さんを奪った間男に復讐しないで真っ当に生きてるからだよ。
アタシには無理かなぁ~~って。
だってさ、プロポーズをするつもりだった相手だよ。
それぐらい好きだった相手を奪った不誠実な間男に対しても、間男を選んで妊娠しちゃった彼女さんに対してもクレイスさんは怒らないで誠実に生きてるんだよ。
それって凄くないかな?
人間が出来てるって言うか、御手本の生き方って言うか──兎に角さ、尊敬しちゃうよ。
伊達に騎士団で団員長をしてないよね。
アタシだったら彼女さんにも間男にも何等かの復讐をしてたと思うの。
侮辱されたら倍返ししないとさ、気が治まらないよ )」
セフィ
〔 エイミはクレイス想いですね 〕
レンダ
「( どゆこと? )」
セフィ
〔 クレイスを裏切った恋人と、クレイスから恋人を奪った間男が許せないのでしょう? 〕
レンダ
「( え…………別にそういう訳じゃ……。
あくまでも “ アタシが彼氏だったら ” って考えてただけで…………傷心してるクレイスさんを思ってる訳じゃ…… )」
セフィ
〔 エイミは未だ12歳でしたね。
クレイスを裏切った恋人と、クレイスから恋人を奪った間男に罰を与えたいですか? 〕
レンダ
「( えぇ?
別にアタシが裏切られた訳じゃないし、必要無いよ。
元カノさんと間男は加害者だけど、お腹の子供に罪は無いし。
不誠実で酷い2人でも産まれて来る子供には大事な……かけがえのない両親だから……。
子供から両親を奪うのは良くないと思うんだ……。
だって産まれて来る子供は、両親が犯した罪を知らないんだもん…… )」
セフィ
〔 そういうものですか?
エイミが言うなら放っときましょう。
クレイスもとっくの昔に立ち直っていますからね 〕
レンダ
「( そうなの?
プロポーズしようとしてたくらい好きな相手だったのに??
男の人って吹っ切れるのが早いのかな? )」
セフィ
〔 人族では、“ 失恋を癒すのは新しい恋をする ” 事で元気になるらしいですね。
立ち直れた理由は、“ 新しい恋に出逢えた ” からでしょう 〕
レンダ
「( そうなんだ?
遠距離恋愛でも始めたのかな? )」
セフィ
〔 何故遠距離恋愛だと思うのですか? 〕
レンダ
「( だって、クレイスさんはアタシを護衛する為に着いて来てくれてるし、あちこち旅をする事になるよね。
そうなると遠距離恋愛になっちゃうと思うの )」
セフィ
〔 クレイスの想い人は意外と近くに居るかも知れませんよ? 〕
レンダ
「( えぇっ?
クレイスさんの新しい想い人が近くに??
あっ、でもぉ~~クレイスさんってアタシと一緒で死んじゃった事になってるんだよね?
想い人だって “ クレイスさんが死んじゃった ” って思ってるかも知れないでしょ?
折角、両想いの相手に出逢えたのにさ、アタシの所為で離れ離れなんて── )」
セフィ
〔 エイミが気に病む事は無いですよ。
クレイスは毎日、イキイキして楽しそうですからね。
充実した日々を過ごしていますよ 〕
レンダ
「( そうなの?
それなら安心かな )」
セフィ
〔 エイミ、アイベルファイラが戻って来ましたよ 〕
レンダ
「( 本当だね )」
2階からアベルさんが階段を下りて来る。
アベルさんは、階段を下りてるだけなのに絵になってる。
クレイスさん──ニィニより10cmも背が高くて、キラキラ輝く銀髪を靡かせて歩く姿は、冒険者というよりも王子様って感じ。
冒険者の防具を身に付けてるよりも、王子様みたいな格好をしてる方が似合ってるよね、絶対★
レンダ
「 アベルさん! 」
アタシはアベルさんに向かって、名前を呼んで手を振った。
アタシに気付いたアベルさんは笑顔で手を振ってくれる。
アイベルファイラ
「 お待たせしました。
レムダンが居ませんね 」
レンダ
「 ニィニは[ 受付カウンター ]で必要なのを買ってるよ 」
アイベルファイラ
「 幼いレンダを1人にして──あっ、セフィ様が居ましたね。
申し訳ありません…… 」
セフィ
〔 許しましょう 〕
アイベルファイラ
「 有り難う御座います(////)」
何だろう?
アベルさん、セフィと話せて嬉しそう。
まるで恋する乙女みたい。
レンダ
「{ アベルさん、セフィの姿はアタシ達にしか見えないから、声を出して話したら他の人に変な目で見られちゃうよ }」
アイベルファイラ
「 あっ、つい!
そうでしたね(////)」
アベルさんは、「 タハハハ~~ 」と笑う。
セフィとアベルさんと受理された依頼書を見ていたら、ニィニさんが[ 受付カウンター ]から戻って来た。
お姉さん達は[ 受付カウンター ]を離れるニィニの後ろ姿を名残惜しそうな顔で見詰めている。
レムダン
「 アベル、戻ったんだな。
Eランク,Dランクの依頼を受けたぞ 」
アイベルファイラ
「 拝見しました。
昼食を済ませたら《 フィールド 》へ出るんですね 」
レムダン
「 あぁ、そのつもりだ 」
アイベルファイラ
「 昼食は何処で済ませる予定ですか? 」
レムダン
「 宿泊している《 宿屋 》だな。
1階が[ 食堂 ]になっているんだ 」
レンダ
「 料理が美味しいんだよ♪
宿泊は出来てないけどね…… 」
アイベルファイラ
「 ははは。
それは冒険者あるあるですよ 」
《 冒険者ギルド 》を出るとニィニとアタシがチェックインしてる《 宿屋 》へ向かった。
テムモン登録をされたベンカルマザダイカーの親子とグレックガホースの幼馬もちゃんと着いて来てくれる。
宿泊客が吃驚するかも知れないから、テムモン達には《 宿屋 》の外で待機してもらわないといけないね。
◎ 訂正しました。
アベルさんさんが ─→ アベルさんが
日数ですよ。─→ 日数ですよ 〕
恋人にフラれた事も今でも ─→ 恋人にフラれた事を今でも




