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⭕ その怪物は何だ!?


──*──*──*── キャンプ地


──*──*──*── テント


アイベルファイラ

「 ──レムダン、結界の中に怪物モンスターるんですけど!!

  怪物モンスターけと魔物マタムトけの結界魔法が張られている筈でしたよね!? 」 


レムダン

たしかに──。

  今でも結界は張られたままだが?

  俺達がないあいだなにが起きたんだ!? 」


 結界中で怪物モンスターの親子がスヤスヤと眠っている。


 はくぎんがわ黄金こがねいろのシマシマがえている大型のタイガー系怪物モンスターだ。


 親怪物モンスターひたいには、するどとがった立派なつのが2本もえている。


 背中からえているコウモリを思わせる黒い翼は折り畳まれている。


 子供のいろは白と黒で普通のホワイトタイガーのように見えるが、ひたいには可愛い2本のつのえており、小さなコウモリっぽい翼は折り畳まれている。


アイベルファイラ

「 遭遇する事が滅多に無く、御目に掛かる事が珍しいしょう怪物モンスターですよ!

  ベンカルマザダイカーって気性が荒くて好戦的で、雑食ですからなんでも食べるんですよね。

 1体だけで一生遊んで暮らせる金額が手にはい怪物モンスターですよ。

  レムダン、倒しますか? 」


レムダン

「 待て、アベル(アイベルファイラ)

  もう1体、るぞ!

  ──あれはグレックガホースの幼馬だ!

  へいの《 フィールド 》にるんだ!? 」


アイベルファイラ

「 グレックガホースはけわしくきびしいさんがくに生息している怪物モンスターですよ!

  幼馬だけでまでるなんて有り得ない事です!

  グレックガホースの幼馬は王族が軍馬と欲しがりそうですね。

  一般的にたくましい軍馬より、ふたまわりも大きい成馬に成長すると言います 」


レムダン

「 レンダは無事なのか!? 」


 レムダン(クレイス)は装備しているたいけんを構える。


 アベル(アイベルファイラ)も装備している弓矢を構える。


 寝息を立てて眠っているベンカルマザダイカーの親子は起きる気配は無く、グレックガホースの幼馬ものんにカポカポと歩いている。


 まるでレムダン(クレイス)アベル(アイベルファイラ)がんちゅうはいって無いようだ。


 テントの幕ががると人物がる。


 レンダ(梳屶惠美)だ。


レンダ

ニィニ(レムダン)アベルさん(アイベルファイラ)、お帰りなさい!

  2人とも武器を構えてなにしてるの? 」


レムダン

「 レンダ!

  無事だったか!

  結界の中にはいれない筈の怪物モンスターが3体もるんだぞ! 」


アイベルファイラ

「 そうですよ、レンダ。

  ベンカルマザダイカーもグレックガホースも危険くわまりない怪物モンスターです。

  結界の中にれば警戒もしますよ 」


レンダ

「 えと──ね、3体とも、精霊さん達が保護してくれてるの!

  わるい冒険者達にね、襲われてたから──、精霊さん達が助けてくれたの!

  つかまえた怪物モンスターの子供は《 魔獣ギルド 》で心無い人間達に売買される──って、セフィが教えてくれたの!

  だから、精霊さん達に『 怪物モンスター親子と子馬の怪物モンスターを助けて! 』って、お願いしたの! 」


レムダン

「 レンダ!

  それ以上は──!

  アベル(アイベルファイラ)るんだぞ! 」


レンダ

「 あっ…………御免なさい…… 」


アイベルファイラ

「 レンダは精霊様が見えるんですか!?

  もしかして、精霊がんを持っているんですか!? 」


レンダ

「 えぇっ?!

  アタシの目は精霊がんじゃないよ。

  精霊さんの姿は見えないし、声も聞こえないもん 」


アイベルファイラ

しかし、精霊様に頼めるのでしょう?

  なんかの方法で精霊様とのつうをしているのでしょう? 」


レンダ

「 それは…………セフィが通訳してくれてるからで── 」


レムダン

「 レンダ!

  喋り過ぎだぞ! 」


レンダ

「 でも、セフィが── 」


レムダン

「 セフィが? 」


 レムダン(クレイス)まえセフィ(白狼神皇)が姿をあらわす。


レムダン

「 セフィ! 」


セフィ

〔 エイミ、テントの中へ──。

  クレイスとアイベルファイラにはなしをします 〕


レンダ

「( うん、分かったよ。

   セフィに任せるね! )」


 アタシはセフィ(白狼神フェンリル)の言うとおり、テントの中へはいった。


 作成ちゅうのジグソーパズルの続きをしないとね!






 レンダ(梳屶惠美)がテントの中へはいったのを確認したセフィ(白狼神皇)は、アベル(アイベルファイラ)にも見えるように姿を現す。


白狼神皇

『 初めまして、精霊族の末裔──アイベルファイラ・クリントイーズット──。

  われは精霊しん様の眷属──白狼神フェンリルこうです。

  主人あるじ様の思いをわれが精霊達に伝えているのです 』


アイベルファイラ

「 表情は変わるのにくちが動いていない??

  頭の中でこえが響いている!? 」


レムダン

「 俺にも同じように見えている。

  セフィは念話を使っているんだ 」


アイベルファイラ

「 念話……。

  しょもつで読んだ事は有りましたけど、これが──。

  レンダが主人あるじとは、どういう事なのですか?

  レンダは様のまれ変わりなのでは! 」


レムダン

「 ──は?

  様??

  なんだ、“ 様のまれ変わり ” とは──?? 」


アイベルファイラ

様──リェンテュミ様のまれ変わりです。

  リェンテュミ様は両目に精霊がんを授かりまれ、エルフ族の故郷を作られた初代女王様です。

  リェンテュミ様は精霊様が見えるだけでなく、精霊様と会話も出来ていた──とエルフ族の歴史書にしるされていました。

  リェンテュミ様の周囲ではつねに精霊様の気配を強く感じられたと── 」


レムダン

「 残念だが、レンダは神子様リェンテュミではないぞ!

 ( ほんとうは異世界から召喚された異世界じんだからな )」


白狼神皇

『 エルフ族のリェンテュミですか。

  彼女の事ならば、精霊王から聞いています 』


アイベルファイラ

「 知っているのですか?! 」


白狼神皇

われは会った事は無いですよ。

  息を引き取ったさいには精霊王も悲しんだと聞きました。

  神子リェンテュミが転生を果たしていれば、仲のかった精霊王が察知する筈です。

  例え転生の世界で精霊がんを授からずとも── 』


アイベルファイラ

「 そう…ですか……。

  レンダは神子様リェンテュミとは無関係なのですね…… 」


白狼神皇

われはレンダと従魔契約をむすび、レンダに付きい、レンダをる従魔として、レンダとともきています。

  とはいえ、現在のわれは実体化する事は叶わず、主人あるじ様をちからせません。

  われが出来るの精霊王達に指示をす事のみ── 』


レムダン

「 精霊王!?

  精霊達と言うのは精霊王の事なのか??

  それだけでも十分に凄いのだが?! 」


白狼神皇

『 レムダンは戦えぬわれの代わりに、主人あるじ様の剣として戦闘を担ってくれています。

  ゆえにレムダンには、われから祝福と加護を与えています。

  祝福により元素エレメント魔法マジックりょくと範囲がおおはばがっています。

  あっさり死なれては困りますから、加護により戦闘に関係するのうりょくおおはばがっています。

  LVレベル217で有りながらLVレベル300ほどの強さで戦えている──という訳です 』


レムダン

「 それは初耳なんだが……。

  どおりでたいけんを持ってもたいして重さを感じない訳か──。

  魔法マジックりょくも異常に強いし、範囲も広くなっていたのは祝福の恩恵だったのか 」


白狼神皇

『 話す機会が出来てかったです 』


レムダン

「 機会が無ければ話さないつもりだったのか? 」


白狼神皇

わざ(わざ)教える必要も無いと思っていたので── 』


レムダン

「 頼むから、(報告)(連絡)(相談)をしてくれっ! 」


アイベルファイラ

「 精霊しん様の眷属は “ じゅうしん様 ” だと文献で読んだ事が有りますが、白狼神フェンリルこう様はひとがたの姿をしておられますね 」


白狼神皇

主人あるじ様と従魔契約をむすんだ事で、われひとがたの姿に転身する能力ちからを得る事が出来ました 』


アイベルファイラ

「 …………………… 」


白狼神皇

『 とはいえ、われが “ 精霊しん様の眷属であるじゅうしん ” である事はせています。

  白狼神フェンリルこうではなく、じゅうしんの子孫の末裔である “ 白狼神フェンリル ” であると伝えています 』


アイベルファイラ

ほんとうの事を話されないのですか? 」


白狼神皇

主人あるじ様が未成年だからです。

  未成年の主人あるじ様には余計な負担を掛けたくないのです。

  旅を始めたばかりですし──。

  われの正体よりも冒険者として≪ ノクターム大陸 ≫を巡りながら、広い世界にあふれている “ ” を体験してほしいのです 』


レムダン

「 知らない事を知る事は、旅のだいだしな。

  世界を見れば視野が広がるし、選択肢も増やす事が出来る。

  旅をとおしてけんきびしさ,つめたさ、理不尽さを学べるしな 」


アイベルファイラ

たしかにそうですね。

  ワタシも物語のしょもつを読みあさり、憧れをいだいた事が切っ掛けで旅にる事を決めましたし──。

  旅は未熟でけん知らずなワタシを成長させてくれました。

  自分の足で大地を踏み締め世界を見て歩くのはい事です 」


レムダン

「 セフィ──、アベル(アイベルファイラ)は≪ グロワナル ≫まで同行してくれる事になった。

  ≪ グロワナル ≫には旧友が暮らしていて、魔術具を販売するみせを経営しているそうだ。

  《 宿泊施設ホテル 》も紹介してくれる 」


白狼神皇

『 それはがたい事ですね。

  主人あるじ様も喜ばれるでしょう 』


アイベルファイラ

「 ──白狼神フェンリルこう様!

  ≪ グロワナル ≫迄ではなく──、す…すえながく、ワタシをパーティの一員として旅に同行させて頂けませんか!

  ワタシは≪ ノクターム大陸 ≫を制覇する気で旅をしています。

  ワタシには旅でつちかった経験が多いです!

  ≪ ノクタルルド公国 ≫に入国してもないですが、こくの知識は有ります!

  せんりょくじゅうぶんありますし、レムダンにもおとりません!!

  精霊王様がたの気配を感じて旅をしたいのです…… 」


レムダン

たしかにアベル(アイベルファイラ)は強いし、戦闘に参加してくれれば頼もしい。

  こころづよく、安心が出来るのは事実だ。

  俺が会った事の有るエルフ達とは違うみたいだしな。

  背中を預けて戦える仲間がれば、LVレベルげもはかどるしな 」


アイベルファイラ

「 レムダン…(////)」


レムダン

「 俺はアベル(アイベルファイラ)が正式にパーティに加わる事には反対しない。

  だが──、レンダの隷属になる事だけは反対するからな!! 」


白狼神皇

『 安心しなさい、レムダン。

  エルフ族(精霊族の末裔)をレンダの隷属にはしません。

  眷属が妥当です。

  アイベルファイラ・クリントイーズット──、われ主人あるじ様の眷属となるならば、仲間として旅の同行を許可しましょう 』


アイベルファイラ

「 ワタシがレンダの眷属にですか?

  未成年には保護者が必要という事ですね! 」


レムダン

「 レンダの保護者はあにの俺だが! 」


アイベルファイラ

「 25年しかきていないレムダンよりも758年もきているワタシのほうが年長者ですよ。

  旅に関しても大先輩です!

  レムダンとレンダの保護者としての資格はじゅうぶんあると思いますよ? 」


レムダン

「 ぐぅのないな…… 」


白狼神皇

『 了承するのですね。

  アイベルファイラ・クリントイーズット──、今からわれ主人あるじ様との眷属契約をむすびます 』


 白狼神フェンリルこうは精霊魔法を発動させる。


 精霊魔法により、アベル(アイベルファイラ)レンダ(梳屶惠美)の眷属となる眷属契約は問題無く無事に終わる。


白狼神皇

〔 指を見てください。

  貴殿がわれ主人あるじ様の眷属となったあかし──契約紋です 〕 


アイベルファイラ

「 これが契約紋ですか?

  まるで指輪をめているみたいですね 」


レムダン

「 契約紋は主人あるじのレンダと契約者にしか見えないそうだ。

  俺の指にも契約紋がきざまれている。

  アベル(アイベルファイラ)には見えるか? 」


アイベルファイラ

「 ……………………見えませんね。

  つまり、ワタシの契約紋も主人あるじとなったレンダと契約者のワタシには見えても、レムダンには見えていない──という事ですか? 」


レムダン

「 そういう仕組みらしい 」


白狼神皇

〔 ≪ ちょう ≫に戻ったら、《 冒険者ギルド 》で正式にパーティ登録をしましょう。

  BR(冒険者ランク)の高いアイベルファイラがるなら、Bランクの依頼も受ける事が出来ます 〕


レムダン

アベル(アイベルファイラ)BR(冒険者ランク)を聞いてなかったな。

  BR(冒険者ランク)なんだ? 」


アイベルファイラ

「 ワタシのBR(冒険者ランク)はSです。

  ソロでBR(冒険者ランク)Sの冒険者は珍しいんです。

  こくではの知れた冒険者でしたよ! 」


レムダン

「 それは頼もしいな 」


白狼神皇

〔 アイベルファイラ──、われの事は “ セフィ ” と呼んでください。

  われ貴殿アイベルファイラの事を “ アベル ” と呼びます 〕


アイベルファイラ

「 分かりました。

  セフィ様 」


セフィ

〔 敬称はおおにみましょう 〕


アイベルファイラ

がとう御座います(////)」


セフィ

〔 精霊達に夕食ディナーの準備をさせます。

  テントの中で休んでいてください 〕


アイベルファイラ

「 “ 精霊達 ” というのは、精霊王様の事ですか? 」


セフィ

〔 そうですよ 〕


アイベルファイラ

「 精霊王様達が夕食ディナーの準備をされる──。

  ワタシが、ワタシが精霊王様達の代わりに夕食ディナーを作ります!

  作らせてくださいっ!! 」


レムダン

「 ………………任せたらいと思うが…… 」


アイベルファイラ

「 はぁぁぁぁぁあ゛?!

  なにをトチくるった事を言うんですかぁっ!!

  精霊王様ですよっ!!

  精・霊・王っ!!

  しょう精霊,ちゅう精霊,だい精霊をたばねる精・霊・王っ!!

  凄い存在なんですよ!!

  精霊王様達に夕食ディナーの準備をさせるだなんて、エルフ族として見過ごす事は出来ませんっ!! 」


レムダン

「 ……………………。

 ( キレかたが普通じゃないんだが…… )」


セフィ

アベル(アイベルファイラ)は働き者ですね。

  精霊達も感心していますよ。

  こん夕食ディナーは『 アベル(アイベルファイラ)に任せる 』と言っています。

  かったですね 〕


アイベルファイラ

がとう御座います!!

  誠心誠意、ごころを込めて作らせて頂きます!!

  レムダンはテントの中で休んでいてくださいね。

  出来たら呼びますから 」


レムダン

「 あ…あぁ……任せる… 」


 レムダン(クレイス)は自分より733歳もとしうえアベル(アイベルファイラ)の言葉に対して素直に聞く事にした。


 レンダ(梳屶惠美)とは別のテントにはいり、しばら身体からだを横にして休憩を取った。

◎ 訂正しました。

  タイガー系の怪物モンスターだ。─→ タイガー系怪物モンスターだ。

  雑種ですから ─→ 雑食ですから

  アタシは精霊がんじゃないよ。─→ アタシの目は精霊がんじゃないよ。

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