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⭕ 町に到着


──*──*──*── 8日目


──*──*──*── 馬車の中


 冒険者登録を済ませて、1泊(ぱく)した≪ 村落(カラベロ) ≫を出発して、8日が経(た)っていた。


 馬車は≪ 町(ちょう) ≫を目(め)指(ざ)して走っている。


セフィ

〔 エイミ、そろそろ目的の≪ 町(ちょう) ≫が見えて来(き)ます 〕


レンダ

「 やっと着くんだね!

  ≪ 村落(カラベロ) ≫を出(で)て8日も掛かるなんて遠いよね 」


セフィ

〔 本来ならば、15日は掛かる道(みち)程(の)りです。

  怪物(モンスター),魔物(マタムト)と遭遇しないだけで1週間(7日間)も短縮しました 〕


レンダ

「 戦闘すると時間が掛かるもんね。

  怪物(モンスター),魔物(マタムト)と遭遇しないのは、ニィニ(レムダン)のお蔭? 」


セフィ

〔 そうですね。

  怪物(モンスター)も魔物(マタムト)も戦闘を避(さ)けてくれています 〕


レンダ

「 LV(レベル)が3桁(けた)って、幾(いく)つなの?

  100くらい? 」


セフィ

〔 クレイスのLV(レベル)は217です。

  大(おお)いにLV(レベル)上(あ)げに励(はげ)んでくれたようです。

  とはいえ、未(まだ)々(まだ)足(た)りません。

  せめてLV(レベル)700は欲しいですね。

  エイミへLV(レベル)を譲(じょう)渡(と)すると、その分(ぶん)減りますからね。

  エイミを衛(まも)る騎士として、エイミよりLV(レベル)100分(ぶん)の余裕は欲しいです 〕


レンダ

「 アタシがLV(レベル)300になったら、ニィニ(レムダン)はLV(レベル)400って事だよね。

  LV(レベル)上(あ)げって、ニィニ(レムダン)の負担になってないかな…… 」


セフィ

〔 クレイスは戦闘狂(きょう)ですから負担には思わないですよ。

  椅子に座(すわ)った事務仕事より身体(からだ)を動かす実戦の方(ほう)が好きみたいですからね 〕


レンダ

「 戦闘狂(きょう)??

  そう言えば、ニィニ(レムダン)は剣の柄(つか)を握ると人が変わるって聞いた──。

  豹変したニィニ(レムダン)なんて見たくないかも…… 」


セフィ

〔 戦闘に慣れている騎士は頼りになりますよ 〕


──*──*──*── 町


 馬車が ≪ 町(ちょう) ≫に到着した。


 ≪ 町(ちょう) ≫の中にも《 馬車場 》が在って、自(じ)前(まえ)の馬車で旅をしている旅(たび)人(びと)専用の《 馬車場 》に駐車するのが決まりみたい。


 先(ま)ずは馬車を駐車する為に《 馬車場 》へ向かう。


──*──*──*── 馬車場


レンダ

「 ねぇ、セフィ。

  停(と)まったけど、《 馬車場 》に着いたの? 」


セフィ

〔 今は《 馬車場 》の入(い)り口(ぐち)です。

  空(あ)いている場所の駐車券を渡されています 〕


レンダ

「 駐車券? 」


セフィ

〔 木(もく)製(せい)の板ですね。

  “ 木(もっ)券(けん) ” とも言われています。

  駐車券に書かれている数字と同じ場所に馬車を駐車するのが決まりとなっています 〕


レンダ

「 へぇ……。

  過去に召喚された救世主が考えたのかな? 」


セフィ

〔 そうですね。

  苦労した経験でも有るのかも知れませんね。

  《 馬車場 》に入(はい)るには、入(い)り口(ぐち)で駐車券を見せなければ入(はい)れない決まりとなっています。

  駐車券が無ければ、門(もん)前(ぜん)払(ばら)いされます。

  ごねて事を荒げると兵士に連行されます 〕


レンダ

「 そう…なんだ……。

  馬車泥棒から馬車を衛(まも)る為かな? 」


 馬車が動き出(だ)した。


 窓から外(そと)を見ると色(いろ)んな馬車が停(と)まっているのが見える。


レンダ

「 自(じ)前(まえ)の馬車で旅をする旅(たび)人(びと)って、以外と多いんだね 」


セフィ

〔 旅に馬車は付き物ですよ。

  高い買い物になりますし維持費に馬の飼育費も掛かりますね。

  それでも馬車なら冷たい夜(よ)風(かぜ)や雨(あめ)風(かぜ)を凌(しの)げますからね、重(ちょう)宝(ほう)します。

  大切な財産ですね 〕


レンダ

「 そうなんだ……。

  でもさ、馬車には金銭的な負担が発生するんだよね?

  《 フィールド 》には怪物(モンスター)や魔物(マタムト)だって出(で)るし、安全に旅は出来ないよね?

  どうしてるの? 」


セフィ

〔 馬車には予(あらかじ)め、怪物(モンスター)除(よ)け,魔物(マタムト)除(よ)けの魔法具が設置されています。

  魔(ま)法(ほ)力(りき)を補充すれば半永久的に使えます。

  仮に怪物(モンスター)や魔物(マタムト)と遭遇してしまった場合は、素材回収も兼(か)ねて戦います。

  戦闘奴隷を買い、護衛として旅に同行させるのは、旅の常識です 〕


レンダ

「 え…………奴隷??

  ≪ ノクタルルド公国 ≫って奴隷を認めてるの?!

  ≪ ノクターム大陸 ≫は奴隷の売買を許してるの!? 」


セフィ

〔 そうですね。

  罪(ざい)人(にん)は裁(さば)かれた後(あと)、等(ひと)しく犯罪奴隷に落とされ、奉仕活動として死ぬまで過酷な労働を続けます。

  借りた金銭を支払わず踏み倒したり、借金を返さず夜(よ)逃(に)げをしたり──、非道徳的,非人道的な事をすると犯罪奴隷へ落とされます 〕


レンダ

「 そ…そうなんだ……。

  じゃあ、犯罪者を収容する刑務所は無いの? 」


セフィ

〔 一時的に収容する留置所は在りますけど、刑務所は無いですね。

  犯罪奴隷の烙(らく)印(いん)を押された罪(ざい)人(にん)は、専門の奴隷商人に渡され、奴隷商で売買されますから 〕


レンダ

「 犯罪奴隷の烙(らく)印(いん)を押されない犯罪者は、どうなるの? 」


セフィ

〔 処刑されます。

  裁(さば)かれた罪(ざい)人(にん)の末(まつ)路(ろ)は、処刑され人生の幕を下(お)ろすか──。

  犯罪奴隷として生(い)き続けるか──の2択です 〕


レンダ

「 ………………異世界って恐いね……。

  犯罪奴隷が戦闘奴隷として働くの? 」


セフィ

〔 そうですね。

  犯罪奴隷の全員が、過酷な労働を課せられる訳ではないです。

  雑用奴隷,労働奴隷,戦闘奴隷,愛玩奴隷,性奴隷と5種類に振り分けられます 〕


レンダ

「 ………………奴隷は買いたくないなぁ…… 」


セフィ

〔 必要無いですよ、エイミ。

  クレイスが居(い)ますし、精霊も居(い)ますからね。

  逆ハーレムを作るなら性奴隷を買うと良(い)いですよ 〕


レンダ

「 逆ハーレムなんて作らないよ!

  男ばっかりに囲まれる逆ハーレムなんて気持ち悪いもん 」


セフィ

〔 それを聞いて安心しました(////)〕


 馬車が停車する。


 セフィ(白狼神(フェンリル))が馬車の扉を開(あ)けてくれる。


 先(さき)に馬車から降(お)りたセフィ(白狼神(フェンリル))がアタシに手を差し出(だ)してくれる。


 アタシからセフィ(白狼神(フェンリル))に触(さわ)る事は出来ない。


 アタシの手はセフィ(白狼神(フェンリル))の体(からだ)を透(す)けてしまうから──。


 だけど、セフィ(白狼神(フェンリル))からアタシに差し出(だ)された手に関しては、ちゃんと触(さわ)れたりする。


 セフィ(白狼神(フェンリル))の手は触(さわ)れるのに、セフィ(白狼神(フェンリル))の体(からだ)には触(さわ)れない不思議な現象──。


 セフィ(白狼神(フェンリル))にエスコートされて馬車から降(お)りる。


 セフィ(白狼神(フェンリル))の姿はアタシとニィニ(レムダン)にしか見えないから、今のアタシの状態を他(ひ)人(と)に見られたら、「 1人で何(なに)してんの? 」って白い目で見られると思う。


 それは兎も角──、ニィニ(レムダン)が馬車から馬を離している。


レンダ

「( セフィ、どうして馬を馬車から離してるの? )」


セフィ

〔 馬車を駐車している間(あいだ)、馬は《 馬(ば)舍(しゃ) 》へ預けるのが決まりです。

  《 馬(ば)舍(しゃ) 》では専門の飼育士が馬の世話をしてくれるのです 〕


レンダ

「( 《 馬(ば)舍(しゃ) 》に馬を預けるのも世話をしてもらうのもタダなの? )」


セフィ

〔 料金は発生します。

  《 馬車場 》の出(で)口(ぐち)で料金を支払い、駐車券を返却します 〕


レンダ

「( そうなんだ……。

   料金を支払えなかったら、どうなるの? )」


セフィ

〔 兵士に連行されます。

  完済期間を設(もう)けられますから、完済が出来るように稼ぐ事になります 〕


レンダ

「( そうなんだ。

   完済期間に全額を支払えなかったら? )」


セフィ

〔 裁(さば)かれて犯罪奴隷となりますね 〕


レンダ

「( ………………アタシ達は大丈夫だよね? )」


セフィ

〔 勿論ですよ、エイミ。

  《 王(おお)城(じょう) 》の[ 宝(ほう)物(もつ)庫(こ) ]は空(から)っぽですからね♪

  余裕で支払えます 〕


レンダ

「( じゃあ、連行される事は無いんだね。

   良(よ)かったぁ~~ )」


セフィ

〔 エイミ、《 馬(ば)舍(しゃ) 》からクレイスが戻って来(き)ます 〕


レンダ

「( 本(ほん)当(と)だ )

  ニィニ(レムダン)~~~~! 」


 アタシはニィニ(レムダン)に向かって元気に手を振る。


 アタシに気(き)付(づ)いたニィニ(レムダン)は、アタシに向かって手を振り返してくれる。


 何(なん)でか分からないけど、手を振り返してくれてるニィニ(レムダン)は嬉しそう。


レムダン

「 レンダ、済まない。

  待たせてしまったな 」


レンダ

「 大丈夫だよ。

  セフィと話してたから 」


レムダン

「 そうか。

  先(ま)ずは《 冒険者ギルド 》へ行こう。

  《 冒険者ギルド 》では冒険者が利用する《 宿屋 》のリストをもらえる。

  宿泊する《 宿屋 》を決めてチェックインをしたら、昼食(ランチ)を済ませよう。

  食事の後(あと)で《 武器屋 》へ行こうか 」


レンダ

「 うん!

  ≪ 町(ちょう) ≫の《 冒険者ギルド 》って《 冒険者ギルド・カラベロ 》より大きいの? 」


レムダン

「 あぁ──、≪ 街(まち) ≫の《 冒険者ギルド 》よりは小さいが、中(なか)々(なか)大きくて広いぞ 」


レンダ

「 大きい《 冒険者ギルド 》なんてワクワクしちゃうね 」


 ニィニ(レムダン)と一緒に《 馬車場 》を出(で)口(ぐち)から出(で)た。

◎ 訂正しました。

  LV100分(ぶん)の余裕 ─→ LV(レベル)100分(ぶん)の余裕

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