✒ 異世界召喚されちゃいました。
──*──*──*── 何処か
どうやらアタシは召喚された。
召喚されたのは、アタシだけじゃなくて──。
大勢の生徒達も召喚されたみたい。
アタシを含めて召喚された生徒達は、豊かな自然に触れ合いながら、他校の生徒と交友を深めるのが目的──なのかは分からないけど、《 少年自然の家 》で2泊3日の宿泊研修をする為に集まっていた西濃小学校の5年生みたい。
生徒達は各小学校のジャージを着用しているから、まさに宿泊研修中に起きた出来事なのは確か──。
先生達の姿は見えない。
緑色ジャージの中小学校,小豆色ジャージの西小学校,紺色ジャージの東小学校,白色ジャージの南小学校,橙色ジャージの北小学校の5校の生徒達がパニクっている。
1クラスの生徒数を30名として──、凡そ150名 ~ 300名弱は居てもおかしくない生徒が居るのに余裕で広いその場所は、石が丁寧に積まれて作られている部屋の中みたい。
各小学校の学級委員長と副学級委員長が1ヵ所に集まって話し合いを始めている。
暫くすると学級委員長と副学級委員長が声を出し合って、生徒達を呼び集め始めた。
アタシは小豆色ジャージを着ているから西小学校の方へ移動する。
次々と西小学校の5年生達が集まって来る。
西小学校の5年生は3組あって──、5年1組,5年2組,5年3組となっていて、アタシは5年2組だった。
右から1組,2組,3組と分かれて並ぶみたい。
アタシは2組の列に移動して並ぶ。
男子達は「 異世界召喚されたんじゃね? 」とか「 オレ等、勇者だったりして! 」とか妙に興奮していてはしゃいでいる。
学級委員長と副学級委員長が、クラスメイトの人数確認を始める。
5年2組は男子12名,女子14名の合計26名。
因みにアタシの出席番号は──。
大きな両扉がバタンッ──と大きな音を立てて、力強く開かれた。
生徒達が一斉に開いた両扉に視線を向ける。
アタシも両扉に目を向けて見る。
開け放たれた両扉から入って来たのは、洋風な衣装を着ている外国人達──。
英語とは明らかに違う知らない言葉を喋っているから、生徒達は口を開けたままポカーーンとしている。
外国人達が何かを言うと、石が積まれている部屋の中が光に包まれた。
光が消えると外国人達の言葉が聞き取れるようになっていた。
アタシもだけど、生徒達も何を言ってるのか理解が出来るようになって愕然とした。
フードを深々と被って顔の見えない外国人達が、水晶玉みたいな丸い球体を持っている。
“ 持っている ” とは言っても、素手で持っている訳じゃない。
外国人達の話だと、この世界は、“ 惑星神キャスラビィ ” に管理されている “ キャスラビィ ” と言う名前の惑星で──、≪ ノクターム大陸 ≫の中に在る “ ノクタルルド ” という名前の≪ 公国 ≫みたい。
そんで、≪ ノクタルルド公国 ≫の≪ 王都 ≫に在る《 王城 》の中──儀式召喚をする際に使用される《 神殿 》の中らしい。
異世界召喚は、“ 惑星神キャスラビィ ” の神力に依って、100年毎に1度の割合で恒例的に行われている儀式召喚らしい。
召喚される側の異世界人からしたら、マジで迷惑な話だよねーーーーって思う。
今回の異世界召喚は、実に500年に1度の割合で行われた大量召喚の年だったらしい。
異世界人の大量召喚の年って何だよ!?
超絶迷惑千万過ぎる話なんですけどっ?!
異世界召喚された異世界人には召喚特典として、惑星神キャスラビィから “ 祝福 ” と不思議な “ 能力 ” を授かっているみたい。
この不思議な “ 能力 ” が無いと、フィールドに出現する怪物や魔物と戦えないし、倒せないみたい。
怪物や魔物が出現するフィールドに、倒さないといけない──って、まるでゲームの世界みたいな展開なんですけど??
“ 惑星神キャスラビィの祝福 ” は、魔法を使う為に必要なモノで──、“ 祝福 ” が有れば素質の無い異世界人でも魔法を使えるようになるみたい。
素質は “ マナ ” と呼ばれていて、素質を持つ者は〈 エナ 〉と呼ばれ、素質を持たない者は〈 ノマ 〉と呼ばれ、区別されているみたい。
素質を持つ〈 エナ 〉は “ 選ばれし者 ” として重宝される存在で──、≪ 王都 ≫に集められると≪ ノクタルルド公国 ≫を守護する魔法師団へ入隊する事になるみたい。
異世界召喚されたアタシ達は、“ 救世主 ” らしいから、魔法師団への入隊はしなくて良いみたい。
で──、その救世主にもランクが有るみたいで、水晶玉みたいな丸い球体に手を触れて、ランクを調べるらしい。
水晶玉に表示されたランク別に分かれるように言われる。
水晶玉は各クラスに2個ずつ用意されているみたい。
男子と女子に分かれると、生徒達は用意された水晶玉に手を触れていった。




