梳屶惠美
「 あのね、何でか分からないんだけど──、戦闘中の時だけなんだけどね…………ゲージが見えるの! 」
セフィ
〔 はい?
ゲージ……ですか?? 〕
梳屶惠美
「 そうなの!
ゲージが見えるの!
仲間の体力ゲージ,気力ゲージ,魔力ゲージ,疲労ゲージ,属性が見えちゃうの! 」
セフィ
〔 はい………… 〕
梳屶惠美
「 怪物や魔物の場合はね、パーティメンバーが1体を倒すと同種族のゲージや属性が見えるようになるの!
これって何でなのかな?
後方支援者に与えられる能力なのかな?
体力ゲージは赤色で、気力ゲージは黄色,魔力ゲージは緑色,疲労ゲージは紫色をしていてね、4つのゲージが縦に並んで見えるの。
属性はゲージの前に見えてね── 」
意外にもセフィは首を傾かしげている。
アタシはセフィ白狼神フェンリルに分かるように紙にゲージと属性の絵を描かく事にした。
体力赤ゲージはHP,気力黄ゲージはSP,魔力緑ゲームはMP,疲労紫ゲームはKPてローマ字で見えてたから、そのまま書く。
ゲージの後ろには、日本語で体力,気力,魔力,疲労って見えてたから、そのまま書く。
ゲージの前まえには属性が見えていたから、属性の絵を描かいて──。
梳屶惠美
「 アタシにはね、こんな感じで見えてるんだよ。
体力赤ゲージは攻撃を受けると減るし、気力黄ゲージは技を使うと減るの。
魔力緑ゲージは魔法マジックを使うと減るし、疲労紫ゲージは動いていると増えるみたい。
ゲージを見てね、半分を過ぎたら回復道具アイテムを使うと、良いいみたいで重ちょう宝ほうしてるんだよ。
これって救世主に与えられた能力ちからなのかな?
惑星神しんキャスラビィや大陸神しんノクタームの守護とか加護とか── 」
セフィ
〔 主人あるじ様、その事は他言無用にしてください。
決けっして誰にも口こう外がいしないように── 〕
梳屶惠美
「 クレイスさんにも──だよね? 」
セフィ
〔 はい。
精霊達に調べさせます。
もし、その能力ちからが主人あるじ様だけに見える能力ちからならば、知られない方ほうが良いいでしょう。
他ひ人とに知られれば悪あく用ようされるやも知れません 〕
梳屶惠美
「 そうだよね……。
他ほかの後方支援者達にも見えてる事なのか知りたいし、無属性だから見えるのかも知りたい。
精霊さんなら姿を見られる事もないから、他ほかの救世主達を調べる事が出来るもんね 」
セフィ
〔 精霊達の報告を御待ちください 〕
梳屶惠美
「 うん……。
お願いね、セフィ 」
どうやらセフィ白狼神フェンリルにも分からないみたい。
精霊神しんの眷属、獣じゅう神しんの末裔──セフィ白狼神フェンリルにも分からない事って有るんだね。
理由を聞かれても話さないように気を付けないとね!
梳屶惠美
「 セフィ、そろそろ寝るね 」
セフィ
〔 はい。
おやすみなさい、主人あるじ様 〕
セフィ白狼神フェンリルに挨拶を済ませたアタシはベッドに潜り込む。
寝ね心ごこ地ちの良いいベッドのお・蔭・で・アタシの瞼まぶたは直すぐに下おりた。
セフィ
〔 ゲージ…………。
主人あるじ様にはコレが見えていると……。
実じつに不可思議な現象だ。
精霊神しん様なら理由を知っておられるかも知れぬな 〕
精霊神しんの眷属──獣じゅう神しん白狼神フェンリル皇こうであるセフィは、従魔契約をして主人あるじとなった梳そ屶なた惠えい美みが紙に描かいた絵を見ながら呟つぶやく。
梳そ屶なた惠えい美みの故郷で使われている日に本ほん語ごで書かれている。
長い棒が “ ゲージ ” と言うモノで、左側に描かかれている絵が “ 属性 ” を表したモノなのだろう。
セフィ白狼神皇は精霊達を救世主達の元へ向かわせた。
精霊を人じん族ぞくに憑依させてしまえば、調べる手て間まも省はぶけ手っ取り早ばやいのだが──、そんな事をしてしまえば弱くて脆もろい人じん族ぞくの肉体は精霊が抜けた途端、灰と化してしまう。
仮に救世主の肉体が灰と化したが最後、救世主が行方知れずとなる。
戦争に利用する為に育てている大事な駒救世主が行方知れずとなれば大騒ぎとなるだろう。
主梳屶人惠美を《 王おう城じょう 》から出だす事が困難となり、《 城下町 》から出でる事もま・ま・な・ら・ぬ・ようになるやも知れない。
精霊達に自然災害を起こさせ、大混乱している隙に主梳屶人惠美を《 王おう城じょう 》から出だし、《 城下町 》を出でる事も可能ではあるが、出来る事なら “ なるべく穏便に済ませたい ” とセフィ白狼神皇は考えていた。
依って、救世主達に精霊達を憑依はさせず、間ま近じかで情報収集をさせる事にした。
悪いた戯ずら好ずきで気分屋の妖精以上に精霊は気き紛まぐれで自由だ。
そんな精霊達も精霊神しんの眷属──獣じゅう神しんに対しては、快こころよく協力的だ。
“ 眷属 ” という立場ではあるが、獣じゅう神しんとは精霊神しんの一部を依より代しろとして作られた存在である。
その為、精霊神しんの吐と息いきから生うまれた精霊達を従わせる事は容よう易いだった。
精霊より立場は上うえだが、精霊のように自然災害を起こす能力ちからを獣じゅう神しんは持っていない。
4体の獣じゅう神しん達と共ともに各おの々おのの能力ちからを結集させ、獣じゅう族ぞく,獣じゅう人じん族ぞく,人じん獣じゅう族ぞく,人じん族ぞくを誕生させた事で、大半の能力ちからを失ってしまったからだ。
失ってしまった能力ちからは、例え獣じゅう族ぞく,獣じゅう人じん族ぞく,人じん獣じゅう族ぞく,人じん族ぞくを根絶し、絶滅させたとしても戻りはしない。
獣じゅう神しんに出来る事と言えば、誕生させた獣じゅう族ぞく,獣じゅう人じん族ぞく,人じん獣じゅう族ぞく,人じん族ぞくが繰り返す営いとなみを遠くから傍観する見守る事ぐらいだ。
後あとは所在不明の生うみの親──精霊神しんと交信する事、精霊に命めいじる事、精霊魔法を扱える事くらいである。
セフィ白狼神皇は直すぐ様さま精霊神しんと交信をする。
何い時つでも何ど処こからでも精霊神しんと交信が出来る事は何なによりも心こころ強づよい事だ。
交信したからと言って精霊神しんから助じょ力りょくしてもらえる訳ではないが。
然しかし、精霊神しんは霙えい霊れい神しん,妖精神しん,聖霊神しんと惑星神しんキャスラビィへの交信が可能である。
ゲージと属性が見える現象に対して、知っている事を教えてもらえる可能性は有る。
獣じゅう神しん達とも交信が出来れば良よいのだが、生あい憎にくと獣じゅう神しん同士での交信は出来ず、獣じゅう神しんが再集結する事は無い。
セフィ白狼神皇の交信に対して、精霊神しんは直すぐに応対してくれる。
どうやら霙えい霊れい神しん,妖精神しん,聖霊神しんと花を咲かせて語かたらい合っているらしく、セフィ白狼神皇の相談に乗ってくれた。
然しかし、精霊神しん,霙えい霊れい神しん,妖精神しん,聖霊神しんも “ ゲージと属性が見える現象 ” に対しては初耳らしく、理由を知しる者は居いなかった。
その場のノリで惑星神しんキャスラビィに交信してくれる事になり、返事は後のち程ほど──という事になった。