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⑺『考えるを、考える』
⑺『考えるを、考える』
㈠
確かに、考えることを、止めないことが、最重要なのだが、長年考えて居ると、非常に疲弊してくるのが不可思議だ。いわゆる、退化というやつだろうが、まだ、充分に進化的感性で在りそうな俺は、考えて居る、常に。
㈡
考えることは、俺は芸術至上主義の極北だと思って居る。芥川だって、考え過ぎて、自裁したんじゃないか、と思うくらい、芥川は考えて居たはずだ。埴谷雄高だって、安部公房だって、考えに考え抜いたはずなのだ。
㈢
であるからして、まずは、考えようと思う。というより、考えることは、考えによって、何かを生むことであるから、考えることを、重大なこととして、処理し、適切に扱わないと、小説など書けなくなってしまうのが落ちだろう。