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⑴『考えるを、考える』
⑴『考えるを、考える』
㈠
考える、俺は常に、考えて居る。物事について、小説について、思想について、評論について、それはそれは、考えて居る。この考えるとは一体何か、ということから、この小説を始めて行こうと、思って居るところである。
㈡
確かに、何かしている時は、作業などして居るときは、その作業に埋没している。その作業について、考えながら、作業している。この時に、小説のことは、考えてはいない。しかし、小説のヒントになることは、何かの作業中にも、現象している。
㈢
作業が終わり、パソコンでキーボードを打ちながら、今、この小説について考えながら、執筆している。小説について、考えている。考えるということは、実に生産性の高い、行為ではあるが、小説なら、文字を打たないと、考えるだけでは、止まってしまう。