さぁて、私の新機体をつくるぞ!
さぁて、新機体つくりにきたのはいいけど、どんな期待作ろうか全く考えなしで来ちゃったから、どおおおかな…とりあえず、カラーリングだよね…
「どんな色があるんですか?」
いったん色、見てからその中から決めればいいか
「えーと、自分で色を作ることができるので、どのような色でもオーダー可能です」
ですよねー、未来だから塗装とかも一瞬でできちゃいますよねぇ
えーマジでどうしよう…
あっ!ゲームの時に使ってた機体の色でいいんじゃない?でも、バキバキ目立つ色だけど…
「じゃぁ、こんな感じで…」
と、私がオーダーしたいろはめちゃくちゃ目立つメタリックなパープル。うわぁいざ見て見るとすごい痛車というかなんというか、そんな感じになっちゃったな…
「ありがとうございます、チューニングはどこでやればいいんですか?」
塗装してくれた人に聞くと、何もしゃべらないで指をさした。
なんか、不愛想な人だなぁ…ちょっとこわいかも
「ありがとうございます、塗装とてもきれいです!」
というと、ちょっと笑みを浮かべてたかも、かわいいおじさんって感じ
「チューニングはこっちかな?」
あっマイケルさんいた
「おぉかなり攻めたカラーリングだな」
やっぱりそういわれるよねぇ…かっこいいと思うんだけどなぁ…
「それにその色、やはり帝国軍の最高司令官、レティシアのカラーリングをまねたのか?」
ふぁ?だれそれ?私は普通に現代世界の時にゲームの機体のカラーリングをそのまま使っただけですが?レティシア?へーそれが最高司令官なんだくらいだからなぁ、私帝国の人間だけど、帝国の記憶一切ないんだよね
「違いますよ、私が好きな色なだけですよ。あとチューニングってどんなのがいいのかわからないんですけど…教えていただけんすか?」
まじで知識ないからなぁ…
「そうだな、俺は全部トップティアの部品をつけておけば問題ないと思うが、俺はエンジンだけは手を抜きたくない。だから今開発中のエンジンを搭載しようと思う」
なるほど…エンジンはなんか重力発生装置とかいうやつで、動かしてるらしい
「エンジンの仕組みは大体知っていると思うが、その重力発生装置の数を2倍に増やしてエネルギーを4倍にすることを考えている、だからエンジンは俺と同じものにしておけば問題ない」
まぁ確かにマイケルさんの機体は、他の機体とは比べ物にならないくらい強いらしいから、マイケルさんと同じにしておけば問題ないか…
「まぁ、俺と同じにして扱いきれるかどうかは別だがな」
なるほど、馬力にして10000馬力練習機の倍だもんね…事故りそう…
「じゃぁ、とりあえず最新のものを、エンジンはマイケルさんと同じものでお願いします」
かっこよくなってきたなぁ、さっきまで丸かったのに、カクカクしてきてなんかエアロ?なのかは知らんけど…
「はい終わりました、こんな感じでいいでしょうか?あとはもう少しの調整なのですが…」
おおぉ!すごいかっこいい、紫のボディに赤色のLEDはかっこいい!いかにもロボットって感じがする
「大丈夫です、調整はチューニングですよね?それもお願いします」
チューニングは、主に足回りだろうけど
「こんな感じでどうでしょうか?細かなチューニングは時間がかなり必要ですので」
なるほど、まぁ自分でもできそうだしいいかな
「大丈夫です、こんな感じで。ありがとうございます!」
よしっ!できたし帰ろうかな
マイケルさんは、まだやってるみたいだし私が先に帰っちゃおう
「マイケルさん先に帰りますね、まだかかりそうですし」
「もう終わったのか、わかった先に帰ってくれ」
そういえば、この街をみたことがあんまりなかったなぁ、なんか治安がよくないとかなんとか。
まぁ一応体は男だし襲ってくるような人いるのかな?
…いそうだねぇ
銃持ってるしなんとかなるでしょ!
ちょっとだけ、プラプラしてると街の中心にやってきて、すごいサイバーな世界だ…まだ未来だしこれが当たり前なのかもしれないけど。
私から見たら、すんごくかっこいい!サイバーな世界のゲームは、いっぱいやってきたけど、本物は全然違うなぁ…
「さて、お買い物でもしよう!」
まてよ…私って今いくら持ってるんだ?まだ給料日前だぞ…
「うん、何回見ても0ベース」
そういえば、この国のお金はベースなんだね、さっきの市場見ていたあたり、現代日本の円と同じっぽいありがてぇ…
まぁ、お金がなければ何もできん。ということでね帰りますか、とほほ…
「おい、てめぇちょっと待てよ」
うわぁ、なんかいかにもチンピラって感じのやつが来たんだけど…コンバットスコーピオンのスーツ着てればよかった…
「なに、なんか用?」
ぶるぶる、怖いよぉ…こう見ても、私中身は女の子なんだよ?きゃー
「俺たちさぁちょっと、お金なくて、恵んでくんないかなぁ?たったの10000ベースでいいから」
10000かぁ、ちょっとでかいなぁ1000だったらあげてたけど…まぁどっちにしろ一文無しなんだけどね
「わるいけど、私一文無しなんだよね、ほかをあたって?」
よしいい感じに切り抜けられたんじゃない?
えっ?ナイフ?ナイフはまずいって!
「悪いねぇ、じゃあちょっと痛い目にあってもらうからね」
やばいやばい!あっそうだ銃あるやん
「まぁ、そんなに焦んないでよ今殺されちゃったら元も子もないでしょ、私が許してもおチャカ様が何ていうかなぁ」
すると、相手もやばいと思ったのか、顔色が悪くなっていく
「おいおい、てめぇその銃、コンバットスコーピオン戦隊かよ、すんませんでしたぁ!」
へー、これってコンバットスコーピオン戦隊専用の銃なんだ知らなかった…
それよりも、コンバットスコーピオン戦隊ってそんなに影響力があるんだね、長くていいにくいけど
「さて、何もできないし帰ろうかな…」
「あっ、バイエルンくん!いたいた街に買い物に行ってるって、マイケル君に教えてもらったから」
…誰?まてまて、こんなに美人さんがいたか?私の部署にいや、隊員がたくさんいるから私も把握しきれてないけど、こんな美人さんならすぐに顔を覚えられるでしょ?
「あぁ、ごめんね初めましてだもんね、私あなたのサポーターをしている、アメリア・ラファエラといいます、本当は隊員とサポーターは接触禁止だけど、私たちは特別にね」
まじかよ…私が今まであってきた人の中で一番美人だわ
もちろん、TVにいたアイドルとか女優さんとかは除くけどでも、女優さんレベルだよ
「そうなんですか、いやぁ私のサポーターさんがこんなに美人さんとは…とても感激です!アメリアさんは、出身地が私と同じヴァレリオ帝国なんですね!」
いやー出身地が同じなのもなんだか運命を感じるなぁ…
「なんで、私の出身地が分かったの?私伝えてないけど…」
あれ~?おかしいのは私か…この頭の上に出てるプロフィールみたいなのは私にしか見えないんだね
「あぁ、いや名前の感じからそうかなぁと思っただけで…」
ふー、この人とはいい関係性を保たないといかんからなぁ
「それにしても、ここら辺に寄ったのに何も買わないんですか?」
「買えないんですよ、私お金が一切ないから」
はぁ、なんだかみじめだなぁ…一応亡命してきた身だからお金がないのはわかるけど…
とぼとぼ、歩いていくと。目の前には酒屋さんが、最近というか2年近くビールとか飲んでないなぁ…
まぁ、隊員になった時点でもうお酒は飲めないけど
「あの、バイエルン君。帝国の人なら知ってると思うけどレティシア様のこと」
あぁ、レティシアねと思ったけど私というか、このバイエルンの記憶には一切ないんだよね…
「ごめんなさい、多分亡命してくるときとかに頭とか打って、帝国にいた時の記憶がないんだよね、まぁ戸籍上は帝国出身ってなってるから…わたしもよくわかんない」
レティシア…帝国の最高司令官らしいけど、その人はこの王国の最強兵器であるマイケルさんに殺されてしまったらしい…噂にはまだ生きているとかなんとか
「そうなのね」
いやぁ、これ完全に怪しまれてそうだなぁ…ちゃんと帝国の人間なんだけどね
「帰りますか、もう何もできないんで私」
大きな壁に囲まれた要塞に、帰ってきた。風を受け高いところから見下ろすようにこちらを見ている。
「ただいま戻りました、エディさん一日中筋トレしていたんですか?すごいですね」
部屋の半分を覆いつくすような筋トレ器具。なんかAIが搭載されていて、その人に合ったそれぞれのトレーニングを考えてくれるらしい
「おぉ、バイエルン!お前もやらないか?」
いやぁこの細い腕でそんなダンベル持ったら折れそうだし、やめとこ
「遠慮しておきます、私は実践訓練に行ってきます」
チューンされた私のコンバットスコーピオンは、まだ乗ってなかったから慣れておきたい。
今日は風が強い、戦場の砂が巻き上げられ視界が悪い。
「よいしょっと」
シートも私の体に合わせて作ってもらったので、めちゃくちゃフィット感がある。
『こんにちは、コンバットスコーピオン:K2SSZK:BAIです。ドライバー、バイエルン。認証コードをお願いします』
認証コード?知らんけど…いやたぶん初期設定だと思うから、適当になんだろう…
「まぁ現代時代の、パスワードでいいか、morinokumasanっと」
いやぁにしても練習機がいかにゴミだったかよくわかるわ、ディスプレイがきれいだし、音声認識もあるし、そもそも練習機には残弾カウンターがないし
『認証コードを確認しました。起動します……起動が完了しました。エンジン出力100%、残弾0、マシンのパフォーマンス100%。残弾が0のため戦闘ができません』
あぁ、弾丸は支給制か…どうやってもらうの?
「おい、バイエルンお前訓練申請してないだろ!申請して弾丸もらってこい!」
わぁぁ!まじか、そんなの必要なのか!やばい、不法侵入じゃねぇか
「すみません、知らなくて…行ってきます!」
こんなんで、大丈夫か私?