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24時間の夢

作者: 加賀雪

 もしも私が生きていられたら貴方との未来は変わっていたのかも知れないね…


ー 彼女視点 ー


 寒い冬が過ぎ桜の花が見事に咲き誇りやがて肌寒さも感じなくなったある日、打ち寄せる涙を見続ける…。

 もう、何時からそこに居るのか分からない…。

 かなり長い時間になるのは確かだ。

 この時期だから人こそ多くはないが、ナンパ目的で声をかけて来たであろう声も何処か遠くで聞こえていた。


ー 彼視点 ー


 こんな時期に海なんて…とは思った。

 息苦しい社会生活の中で息抜きにと思い有給を取ってみたが家の中にいても息苦しいままで外に出掛けた。

 思いのままに車を走らせてたどり着いたのは海だった。

 日が傾き始めた時間で人も殆ど見当たらない。

 大きく身体を伸ばして回りを見渡すとそこに真っ白のワンピースに真っ白の帽子を被った女の子が座っていた。

 (こんな所で何をしているのか?)

 声をかけようか迷う…。

 暗くなり始めれば帰るだろう…そんなことを思いながら自分も海を眺めることにする。


- 彼女視点 ー


 幾ら海を眺めても考える自分の近い未来の結末は変えられないのは分かっている。

 それは何処で考えても同じ事なのに自分で勝手に逃げ出してこんな所に居る事にきっと心配をかけてる。

 でも…あの場所から逃げ出したかったんだ…。

 息苦しくて…窒息しそうで…。

 (あぁ、そろそろ夕日が沈み始める…)

 「そろそろ夕日が沈んじゃうね」

 突然の声が心の中にまで入って来た気がして思わず声の方に顔を向けてしまった。

 今日、始めて他人の声がちゃんと聞こえたかも知れない。


ー 彼視点 ー


 何も考えず海を眺め続け気付けば夕日が沈み始めていた。

 (あの子まだ居たんだ…)

     

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