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1話 突然の追放

初投稿です。よろしくお願いします。

明日も投稿する予定です。



「ハダマ、この条件が飲めなければ君はクビだ」


「そ、そんな・・。嘘だろ・・?」



勇者パーティのリーダー、ルクスから言われた突然の言葉に俺は唖然とする。

最初は冗談かと思ったが、野営中の焚火に照らされた仲間たちの表情は真剣だ。

とても冗談を言ってるようには見えない。



「何故だ!俺たち仲間だろう!?どうして急に・・」


「全部アンタのせいでしょうが!」



焚火の反対側に座る魔導士の少女が吐き捨てる。

肩まで伸ばした黒髪に気の強そうな碧い瞳。

少しばかり目つきは悪いが、とても美しい少女だ。

黒のローブは体の線が出にくいというのに、大きく押し上げられた胸元からは彼女の発育の良さが伺える。

彼女の名はマナ。

若くして『災害』の二つ名を持つ才女だ。



「これに関しちゃオレも同意見だ」


「ザンまで!?」



マナの隣に座る青年の名はザン。

『剣王』の異名を持つ青年だ。

短く刈り込んだ茶色い髪に、餓狼のような眼光を宿している。

顔が怖くて口調も乱暴だが、このパーティで一番優しい男だということを俺はよく知っている。

親友のザンはまるでマナを守るかのように隣に寄り添っている。



(なんだよ!俺が一体何をしたっていうんだ!)



俺は訳も分からず叫びたくなる気持ちを押さえつける。

仲間たちが意味もなく自分を切り捨てるはずがない!何か理由があるはずだ。



「ルクス!教えてくれよ!なぜ俺がクビなんだ!?」


「・・・」



クビ宣言の後、ずっと黙り込んでいたルクスに縋るような視線を向ける。

ルクスには普段の優しい雰囲気が微塵もなく、珍しく苛立っていることがわかる。

ルクスはどこか遠い目をして言葉を探す。

そして絞り出すように言葉を紡いだ。



「・・・ハダマ、君がパンツ一丁だからだよ。・・なんで服着ないのさ?」



俺は目を見開く。

何だ、それは。一体それはどういった冗談なのか。

たかがその程度のことで仲間を追い出すとは人のやることとは思えない。

それ以前にこれはパンツではない。



「前から言ってるがこれはパンツじゃない。“ふんどし”だ。俺はフンドシストとしてふんどしの文化・魅力・効果を宣伝する義務があるのさ!」



俺はそういうと漆黒のフンドシが良く見えるようにポーズをきめる。

ベヒーモスの皮で作った特注品だ。

ちなみにふんどし以外は一切身に着けていない。

武闘家の俺にとって、この鋼の肉体こそ武器にして防具。

服など不要だ。

決して鍛え上げた肉体を見せつけたいからこんな格好をしているわけではない。



ルクス達3人は熱弁する俺を見て深くため息をついた。

それを見て苛立つ俺は声を張り上げる。



「別に迷惑かけてないからいいではないか!」


「何言ってんだオメーは!?しっかりかけてんだっつーの!」



ザンの鋭いツッコミが入る。

だが俺にはパーティのみんなに迷惑をかけた記憶がない。

一体どういうことかと俺は首を傾げる。



「ハダマ、お前マジで記憶にないってか」



ザンは信じられないといった表情を浮かべる。

ルクスはため息をつくとゆっくりと口を開いた。



「先月、教皇様にお会いしたよね?その時のことを覚えてないのかい」



ルクスの言葉に俺は先月の記憶を辿る。

確かに教皇様とお会いしたがそんなに失礼なことをしただろうか?

俺はあの時に何が起きたのか、もう一度順番に思い出すことにした。





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