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第1話 煌びやかな光の影では Rosetta view

私の名前はロゼッタ·ヴィオラ·サースシー。

光の神ライティル·モートレックと永遠の女神エル·モートレックの娘で、ディアネス国の光の使者をしている。

お母様とお父様が折角だから地上で育って欲しいと言って、サースシー伯爵家で育つことになったけど、サースシー家のお父様もお母様もとても優しくて、優しい家族が沢山いて嬉しい。

まあ、サースシー家は借金を背負ってるんだけどね。

まえ、領民の人達の中で流行り病になる人が続出して、赤字になったから借金したんだよ。

だから、今はいつにも増して質素倹約中。

そもそも大家族で、お父様のサースシー伯爵、お母様のサースシー伯爵夫人、兄弟は上からジルお兄様、ロンお兄様、ルスお兄様、私、妹のクランネル、弟のジェルミア、妹のセレニア。

家事とかはほとんど私とお母様でやっていて、執事とメイドが1人ずつ。

家計が……………

まあ、私は光の使者だからいつも同じデザインのドレスを着回していてお金はかからないけど、夜会の時はそうもいかなくて、お母様の昔のドレスを何度も作り替えて同じドレスを同じに見えないようにしてる。

つまり、お金が無いんだよ……


今日は叔父に当たるウィルフル様が王宮でフレア王国王女歓迎の夜会を開くから、さすがに行かなきゃ。

王宮について挨拶すると、そそくさと壁の花になる。


「きゃ〜、クロフォード·レスト様よ♡♡」


「かっこいい〜♡」


「近衛騎士団団長なんて憧れちゃう♡♡」


「お顔も素敵よ〜♡♡」


そんな少女たちの黄色い歓声が聞こえてそちらを見ると、顔をしかめてたっている近衛騎士団の方を見つけた。

ふーん、あの人が団長なんだ……

確か、彼には氷の王子とか氷の騎士とか言う名前がついてたはず。

確かにそうかも。

銀髪に真っ青な瞳。

鑑賞用にはすごくいいと思いますよ〜

まあ、雲の上の存在だけど。

チラリ、と、クロフォード様がこちらを見たような気がした。


「ロゼッタ、行こうか」


「あ、はい、ジルお兄様。」


私はすれ違った人達に会釈をしながら、静かに夜会を去った。

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