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暗黒聖女ソーフェミニ物語  作者: 忠柚木烈
君臨する暗黒聖女
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集う赤い女王

「本日はわたしたちの卒業ともう1つお知らせがある。こちらの男爵令嬢を紹介したいのだ」


 んー?

 どこだここ?


「私はこちらの令嬢との婚約を発表する」


 パツキンがなんか言ったら?

 周りがざわざわした?


「私はこちらの令嬢とともに過ごす内に真実の愛を見つけたのだ」


 おー?

 もしかしてアレか?


「そしてかねてより発表のあった公爵令嬢との婚約の破棄を宣言する!」


 やっぱアレじゃん!

 悪役令嬢の婚約破棄イベントじゃん!

 ………ん?


「貴様はかねてより男爵令嬢をいじめていた!心優しい男爵令嬢がこれ以上傷付くのを見たくない!貴様を今日この場で断罪してやる!」


 なんか周りが?

 わたしのこと見てやがんな?

 もしかして件の公爵令嬢とやらはわたしか?


「かつての婚約者者のよしみだ、最期の言葉ぐらいは聞いてや」

「その前にてめーを首チョンパにしてやんよ!」

「んごっ!」


 だれだか知らねーけど!

 真っ正直から顔面を蹴っ飛ばす!

 鼻血をほとばしらせながら!

 わたしにケンカ売ったバカが壁に向かって!

 ワイヤーアクションみてーにふっとぶ!


「王子!?」


 え?

 あの色ボケボンクラ?

 王子なん?

 この国だいじょーぶか?


 継承権とか知らんけど?

 公爵にケンカ売るとか?

 国をまっぷたつにする事案じゃねーの?

 しかも理由が男爵令嬢との色恋とか?


 まぁ?

 バカなのはわかりきってるか?

 なんたって?

 このわたしにケンカ売ったんだから?


「わたしは悪役令嬢じゃねー!暗黒令嬢じゃー!」

「うべぇええええええ!」


 カギ爪みてーに曲げた指で!

 パツキンの腹を切り裂く!

 腹の中からソーセージみてーのが飛び出した!


 人間の腹を裂くとそこから!

 それまで押し込められてた腸が!

 勢いよく飛び出すことになる!


「ぶっ飛べオラァ!」

「ごぉべぇっ!」


 その腸を持って!

 全力ジャイアントスイング!

 内蔵がケイレンしたのか!

 ゲロぶちまけつつクルクル回るパツキンは!

 地平線へ向けて暗黒スイングバイ!

 暗黒さらば!


 途中で!

 腸が千切れてたし!

 死ぬほど痛いと思うけど!

 死ぬそのときまでお達者でー!


「元気でねー!バイバーイ!」


 えがおで手を振るわたし!

 害虫駆除完了!

 いいことするって気持ちいー!


 なんか人間?

 正しいって思ったことすると?

 脳内で快楽物質が生成されるらしーよ?


 昨今ネットとかで!

 横から訳知り顔で口出す無関係のクズとか!

 チーレムモノで悪役を倒すのを見てスッキリするのとか!

 アレって要はラリってんのといっしょ!


 イナゴみてーに!

 炎上元にたかったり!

 薄っぺらな主人公がクズってゆーか!

 クソを殺すシーンで溜飲下げたり!

 悪人を潰す正義に浸るのは!

 性行為より気持ちいーんだってさ!


 掲示板とかでそーゆーの見かけたら!

 関わらないよーにしよーね!

 ラリパッパになに言っても意味ねーし!

 同じ人間とか思っちゃダメ!

 クズは人間じゃねーから!


「とゆーワケで!お前らクズはまとめてお掃除じゃー!」

「ヒッ!?」

「く、来るなー!」


 バァン!

 首の上に載ってたアクセサリーを!

 爆砕破裂サッカーボールキック!


 この日!

 名前も知らない王国史は!

 ごっそりと幕を閉じることになった!


「婚約?おぞましい!」


 もしもこの嫌疑で!

 神様のための魂レベルの純潔が!

 穢れでもしたら許さねー!

 あの下品なパツキンクソ野郎め!


 ………パツキン?

 穢れ?

 なんかこのフレーズ?

 聞き覚えあるな?


 だれか?

 全身の骨をへし折って?

 残虐の限りを尽くして?

 殺さなきゃいけねーのがいたよーな?




「今日限りでお前を!俺達、勇者パーティから追放して」

「今日限りでてめーらこの世から追放してやらー!」

「ごべっ!」

「ぎゃあぁぁぁぁぁ!」


 なんか!

 いきなり!

 パーティ追放場面!

 代わりにこいつらを!

 跡形もなく消し去ってやらー!


 手刀で!

 胸骨を正面粉砕!

 同時にエネルギーを注入!

 内部から爆破の木っ端微塵!


 と!

 更に同時に!

 となりにいたやつの!

 目を掌底で攻撃!


 ちなみにだけど?

 ときどきバトルモノで?

 目玉を踏み潰したり握り潰したりして?

 プチって潰すシーンを書いてる人いるけど?


 ソイツの目は水風船かなんかでできてんの?

 そんな潰れたりするもんじゃねーって?

 自分の目玉を触ったらわかんねーかな?


 もしかして?

 自分の目玉を触ってみて?

 ブニャブニャで潰れそうなん?


 なら確実にやべーから?

 早めにお医者さんにかかるべき?

 まー手遅れな気はするけどね?


 ちなみにどんぐらい固いかって?

 さっき目に掌底入れたやつが?

 目玉のぶつかった衝撃で?

 眼底って目の奥の骨を砕かれたぐらい?

 そんぐらい目玉って固いよ?


 バカにされたくなかったら?

 目を物理的に潰すとかいう?

 クソ描写はやめよーね?


「ま!わたしならできるけどさ!」


 ヤシの実をアイアンクローで粉砕できる!

 軽自動車を5cm角に圧搾プレスできる!

 それも純粋な身体能力だけで!

 これがミラクル魔法少女パワー!


「この世界は関係ねーな」


 とりあえず周りにいた!

 有象無象を殺害する!


 別にこの世界が?

 どーなろーと知らねーよ?




「天才と呼ばれたお前が!まさかのスキルなしとはな!こんなクズを今ま」

「てめーらのちっぽけ千万な価値観で測ってんじゃねーぞゴラァ!」


 虹色の光線で目につくものを焼き払って!

 神様の最高傑作たるわたしをバカにした!

 アホどもを消滅!




「この光はまさかあり得ない!全属性なんて!そんなの伝説に」

「てめーら風情が神様の作り上げた奇蹟を語るなー!」


 なんか手元で光ってるヘンな玉を!

 全力オーバースロー!

 神様の奇蹟を否定するアホどもを!

 ボーリングのピンよりあっけなくふっとばす!




「俺様のものにな」

「るワケねーだろゴミクズがぁあああああっ!」


 思い上がったウジ虫を!

 暗黒魔法で呪って拷問にかける!

 コイツただでは殺さねー!

 この清らかな体を穢そーとするやつは!

 なにがあろーとぜってー許さねー!


 生きたまま内蔵腐らせて!

 痛み以外なにもわからねー!

 全自動よだれたらしマシーンにしてやる!




「離してください!わたしなんて生きてても仕方ないんです!」

「ならさっさと死ねやボケが!」


 なんか髪の長い女がマンションの屋上にいたので!

 ローリングソバットで蹴っ飛ばす!


 生きる価値とか!

 生命の尊厳とか!

 下らねーんだよ!


 特別な価値とかあるワケねーだろ!

 生きてりゃオケラでもエライのか!

 ならてめーらはオケラにでも頭下げてろ!


 勝手に生きて勝手に死ねや!

 他人に迷惑かけねー範囲で!




 殺害!

 殺害!

 大殺害!

 異世界各地で!

 わたしは殺しまくる!


 わたしはただ!

 転移先の異世界で!

 思った通りにしたらいい!


 わたしは光そのものなんだから!

 光の特性は!

 全ルートの網羅!


 つまり!

 今!

 この異世界以外にも!

 わたしは無数に飛んで!

 総当たりで探してる!


 そして!

 行きたいところへ行ける道を見つけたら!

 わたしはそこに収束する!

 わたしは必ず!

 目指す未来へたどりつく!


 だれが何しても!

 殺されたって止まんない!

 これが魔法少女の本当の威力!


 わたしそのものが!

 あらゆる存在への切り札!

 だからこそわたしは!

 神様の魔法の最高傑作!


「待っててね!」


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