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暗黒聖女ソーフェミニ物語  作者: 忠柚木烈
輝き放つ暗黒聖女
46/74

手に入れる暗黒聖女

「いやー!」

「いやー」

「うむ」


「斬りも斬ったりキリキリマイマーイ!」

「怖いわー、辻斬りシスター怖いわー」

「まさに弐の太刀要らずだな」


 暗黒聖女の手刀!

 その名も神聖抜刀シスター斬り!

 別名シスターカッターは岩砕く!


 構えた手刀を蜃気楼みたいに!

 揺らめかせて実体をぼやかして放った!

 不可視の斬撃で真っ二つにする技だよ!

 あと超高空雪崩式バックドロップ!

 その名もシスター落としが使える!


 必殺のシスター斬りで!

 チェストすること三千里!

 目につくものはひたすら真っ二つにしてきた!

 まっ!まっ!まっ!ぷたつ!

 燃えろファイトだ暗黒聖女!


 ちなみに!

 チェストって叫ぶし!

 弐の太刀要らずの一撃必殺の流派だけど!

 べつに示現流の流れは組んでない!


 わたしの戦闘スタイルは!

 実践派総合魔法戦技の最高峰!

 その名も高き………!


 ………そういえば!

 名前なかったわ!


 たった2人!

 たった2人の天才によって開発された!

 空前絶後絶対無敵の戦闘術!


 あえて名前をつけるなら………!

 アーテラス流魔法戦技になるのかな!

 創始者的に!

 そしてわたしは!

 その無敵の戦闘術の後継者だったり!


 あ!

 一応いっとくけど!

 暗黒聖女じゃなくて!

 素のわたしの話ね!


 わたしのいた世界には!

 ふつうにあったんだよね!


 魔法!


 わたしが神聖魔法使えるのは!

 もとから暗黒魔法が得意だから!


 ………世界がちがうのに?

 なんで変わらずに魔法が使えるのか?

 逆に聞くけど?

 なんで世界がちがうと魔法が使えないの?


 日本で慣性の法則が働いて?

 ブラジルで慣性の法則が働かない?

 そんなことなんてある?


 物理法則に例外はない!

 世界の果てでも宇宙の果てでも!

 どこでもいっしょ!

 なら!

 もちろん異世界でもいっしょ!


 わたしのいた世界で魔法が使えたなら!

 もちろん異世界でも魔法は使える!

 魔法は法則性のある共通の力学!

 物理法則の一種です!


 ときどき!

 異世界だから物理法則ちがうって!

 ご都合主義のフィクションがあるけど!


 それがもしホントなら!

 もとの世界の物理法則は崩れて!

 文明社会もいっしょに崩壊してるよ!

 万物に適用される共通不変の法則!

 それが物理法則だから!


 物理法則がちがう世界があれば!

 それは元の世界でも共通ってこと!

 結局どこの世界でも物理法則が狂うことになる!


 だから!

 もとの世界にあった魔法は!

 この暗黒クレイジー箱庭世界でも使える!

 ただの共通の物理法則でしかないから!


 そんな魔法があるおかげで!

 めぐりめぐってわたしは今!

 こんなところにいるわけだし!

 攻撃目標はヨーロッパだ!


 魔法が使える世界が観測されたとき!

 それまでの物理法則は更新される!

 物理法則は万物で共通だから!

 そこには魔法の存在すら内包される!


 アーテラス流は!

 無敵の戦闘力を誇る流派であり!

 世界の真理を解き明かす!

 先進的学術一派の名前でもある!




「フェミちゃん、乳揉ませてー」

「神聖ハイドハイドハイドハイド!」

「ん?ん?ん?ん?」

「サミング!」

「いでぇ!?」


 知的な思索を!

 痴的なもみしだくで中断した!

 セクハラおばけ7号のナナちゃんの!

 後ろをとる動きを4回繰り返したあと!

 さいごにふりむいた顔に目潰しする!


 ヒューン!

 バァーン!

 バァーン!

 なぜか回りから花火があがった!


 おばけの君とか呼んだ方がいいかな?

 こんなやつにナントカの君とか敬称つけたくないし!

 ラムフォリンクスでじゅーぶん!

 イートザミート!


「目がぁ!目がぁ!」

 両目を手で覆って、空をあおぐおばけ!

 どっかの目潰しされた王様みたい!

「「目がー!」」

 まねっこするわたしとローラちゃん!


「「「見ろよ目が!決めるぜ目が!」」」

 からだが勝手にうごきだすんだ!

 100万倍の好奇心とかで!

 退屈とおさらばするために!


「サーフィンしようぜ!おまえサーフボードな!」

「人に目潰しかましたあげく!道具になれとおっしゃったよ!」

「セクハラおばけの有効活用だよ!エコロジーでしょ!」

 ただ資源を浪費したりしない!

 環境への配慮もバッチリな暗黒聖女です!


「ヤだよ!フェミちゃんけっこう重「神聖加速削減走!」ぎゃあああぁぁぁぁぁーーーーーっ!!」

 910グロリアスグリントグラムのわたしを重いと申すか!


 おばけに背中からのしかかって!

 地面に押しつけながら!

 神聖エネルギーを背中から噴射!

 その反動で推進してもみじおろし!


「その言葉!宣戦布告とみなす!」

「報復攻撃してから、いってんじゃ、ねー、よ………」

「貴様のセクハラは侵略行為!」

「是非を説くな。フェミに」


 わたしはすでに覚悟完了!

 クロスカウンター決めちゃうゾ!

 クロスというかほぼ正面粉砕だけど!

 なぜならわたしのパンチはデカイから!


 巨大ロボットが代わりにパンチ!

 その名も神聖百合パンチ!

 百合に神聖ってつくと!

 なんか尊いね!


 ちなみに百合って名前についた技!

 増やそうとひそかにたくらみ中!

 今のところ3つ目の候補は!


 ………神聖マリナガサキかな?

 百合じゃないって?

 たぶんユリだよ?

 マリだけど?

 うんたぶん?




「美少女かつおぶしになるところだったよ」

 セクハラおばけがふっかつ!

 なんか若干プスプスいってるけど!

 おばけはもみじおろしにならなかった!


「おばけおろしっていったらなんか、地方グルメっぽくない?」

「うむ。わからんではないな」

「ソイソースつけて食ってみる?」

「うむ。小腹もすいたしな」


「ふざけんなし!生クリーム盛られるなら美少女的にガマンしなくもないけど!なんで醤油ぬられなきゃなんないの!」

「醤油は基本だぞ。和食作るなら」


「そうだよ!料理のさしすせそっていうでしょ?砂糖醤油!醤油顔!酢醤油!せうゆ!ソイソースって!」

「ぜんぶ醤油じゃん!」

「醤油顔混じってたぞ」


「料理のさしすせそってこうじゃないの?」

「ちがうよ!たぶん!」

「高血圧になるな。もしもそれが料理の基本なら」


「じゃあホントは?」

「讃岐うどん!しのうどん!素うどん!セミヌード!ソースビーム!」

「とちゅうから料理じゃなくなってるし!がんばったのは認めるけど!青のりフラッシュ」


「砂糖バナナ。塩バナナ。酢バナナ。醤油バナナ。味噌バナナ」

「バナナバナナうるへー!ほとんどボケてねーじゃねーか!バナナクレイジー!」

「む。バナナは料理の基本なんだぞ」


「ローラはバナナクレイジーの称号を手に入れた」

「あ!」

「あ?」

「あ」


「ソーフェミニは醤油クレイジーの称号を手に入れた」

「システムの精霊に久しぶりの称号認定された!」

「ふふん。まぁそれほどでもある」

「なんかほこらしげ!」

「ってゆーかわたしは?わたしもうどんクレイジーもらえないの?」


「ナナはただのクレイジーの称号を手に入れた」

「やぁ、ただのクレイジー!」

「うむ。ただのクレイジー」

「だれがただのクレイジーじゃー!」


 三枚目的オチをつけたおばけ!


 こいつも!

 わたしも!

 アホだなって思う!


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