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暗黒聖女ソーフェミニ物語  作者: 忠柚木烈
輝き放つ暗黒聖女
43/74

ギセイシャ

「やぁやぁ」

「うむ」


「調子はどうだい?」

「まぁ、よくはないな」


「だねぇ。ぼちぼちともいえないし」

「そうだな。口に出して言いたくはないが」


「かなり悪い」

「それに尽きる」


「どう思う?」

「荷が勝ちすぎる」


「まぁ、そうだね」

「このままではまずい」


「それはわかるよ」

「だが」


「打つ手がない」

「清々しいほどな」


「藪をつついてみる?」

「蛇を出すつもりか?」


「はぁ………万事休すってやつ?」

「そうも言ってられん」


「そうだねぇ」

「この任務は全てに優先する」


「まったく………とんだ貧乏クジだ」

「とはいえ投げ出すわけには行くまい」


「これが私達の」

「使命だろう」


「魔王は覚醒すると思うかい?」

「魔王?」


「世界を滅ぼすんだ」

「なるほど。だから魔王か」


「私達の世界はおろか」

「あらゆる次元を滅ぼす可能性」


「だからこそあの魂は」

「封印された」


「それが覚醒する」

「ふん………あってほしくはないな」


「ハハ、願望かい」

「いいだろう、たまにはな」


「違いない違いない」

「神様に祈ってみせるか」


「ご利益抜群、私達の神様にか」

「まぁそうなれば」


「その時は御役御免だね」

「不甲斐ないな」


「神様は望んでる」

「うむ」


「世界の平和と安定を」

「御優しい事だな」


「違いない違いない」

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