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暗黒聖女ソーフェミニ物語  作者: 忠柚木烈
吹き荒れる暗黒聖女
24/74

センドウシャ

 もしも。

 全てを思い通りにできるほどの力。

 全てを自由にできるほどの立場。

 それを手にした存在をなんというだろう。


 独裁者?

 まだ足りない。


 覇王?

 まだまだ足りない。


 悪魔?

 そうその調子。


 大悪魔?

 少し歩みが遅い。


 魔王?

 そうそうそういう方向でいい。


 本当に。

 言葉通りに。

 そこまで勝手にできるなら。


 それは間違いなく超常の存在。

 それはもはやこういうべきだろう。


 神、と。


 それが例えどれほど未熟でも。

 それが例えどれほど愚かでも。


 そこに矛盾は存在しない。

 たった1個の完結した存在なら。

 そこに1つの考えと主張があるだけで。


 どれほど矛盾してるように見えても。

 そこに矛盾は存在しない。

 そこにあるのは矛盾ではなく。


 ただひたすら程度が低くて。

 ただひたすら方法が誤っていて。

 ただひたすら致命的なだけで。

 ただひたすら最適でなかったというだけ。


 この閉じられた。

 箱庭みたいな世界で。

 ただひたすらに。


 愛してるから。


 ただそれだけで。

 全ての矛盾は解決される。


 どれほど邪悪でも。

 どれほど歪んでいても。

 どれほど傷つけてでも。


 この愛の為なら。

 全てが許される。


 その為に。

 聖女という器に。

 魂は宿された。


 全ては愛の為。


 どれほど人から理解されなくとも。

 どれほど神様らしくなくとも。

 どれほど犠牲を払おうとも。


 愛は強い。

 ひとたび愛に狂えば。

 冷静ではいられない。

 不安でたまらなくなる。


 愛は心を満たす。

 相思相愛でも。

 相思相愛でなくとも。


 ただ相思相愛でなければ。

 不安で満たされるというだけで。

 満たされる事に違いはない。


 どれほど人から理解されなくとも。

 どれほど神様らしくなくとも。

 そこには矛盾など存在しない。


 どれだけ人が虐げられても。

 人を愛しているから仕方ない。


 神様は狂っているから。

 矛盾していても仕方ない。

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