仲間との再会
今回から第3章に入ります!
『アグリア共和国』の『グリスタ魔法学校』校長のラスタと、『ガルド王国』の『国立魔法学校』校長のラゴンを説得し終えた後、ウェルはアラド学院跡に戻っていた。すると、エマと再会した。
「あっ!ウェル君帰って来たの?」
エマはウェルを見ると、嬉しそうな表情でウェルのところに寄ってきた。
「うん、さっきね……うおっ!?」
ウェルが「ただいま」と言おうとすると、エマはウェルに抱きつきてきた。
「あ、あの……エマさん?」
エマの胸がウェルに当たる。抱きつかれた時、全方向から鋭い視線とともに「チッ!」という舌打ちが聞こえた。柔らかな感触を感じるとともに、ウェルの心臓は高鳴って行く。ウェルは突然の出来事に混乱しながらもエマに呼びかける。
「あ、ご、ごめんね!す、すぐ離れるから!」
エマも自分がとった行動に気づいたのか、顔を赤く染めて慌てた様子でウェルから離れる。
「……」
「……」
2人とも無言になり、とても話しにくい空気が2人の周りに漂う。エマは、まだ顔を赤らめて恥ずかしそうにしていた。
「じゃあ、みんなのところに行こうか?」
「うん」
ウェルがラミア達にこの空気をどうにかしてもらおうとして、ラミア達のところへ、エマと一緒に向かった。
「あら、ウェル、おかえり」
「お、戻ってきたのか、おかえり」
「おかえり、ウェル」
ウェルを見ると嬉しそうにして、ウェルに「おかえり」と言う。
「うん、ただいま」
「そういえばあの人誰?」
ウェルが「ただいま」と言うと、ラミアは少し気まずそうな顔をして、ウェルから見て右の方向を指差す。ウェルがそちらを見ると、獣人族の女の子に言い寄っているカイトがいた。
「ああ、カイトっていう奴だよ」
ウェルはエマ達にカイトの説明をした。カイトの説明をする上で、ウェルがスパイをしに行ったところが『アランディーク』というところであること、『アランディーク』を治めている魔王が、人間に敵対心を持っていなかった事を説明する必要があったため、その2つを説明してからカイトの説明をした。
「へぇ、それじゃあウェルがスパイに行った意味はなかったんだ」
ラミアがウェルの説明を聞き終えると、ラミアがウェルにそう言った。
「まぁ、うん。で、これは後で正式にサーチル学院長達から連絡があると思うけど『アランディーク』が襲われてしまったんだ。だから僕とカイトで増援を求めて戻ってきたんだ」
ウェルはラミアに苦笑いしながらそう言うと、真面目な表情になり、『アランディーク』が襲われた事をエマ達に伝えた。
仲間との再会 を最後まで読んでいただきありがとうございます。もし何か思うことがありましたら、感想やアドバイス、評価、ブックマークなどお願いします!




