到着
あの後、ウェルは気を失ったが夜になるまでに意識を取り戻した。サーチル学院長はウェルが気を失った時に意識を取り戻した。幸い、あと少し歩けば帝都アラドに到着する距離だったため、二人は歩いて帝都アラドに向かった。
「ところでウェルくん、君はどうやってあのモンスターを倒したんだ?」
ウェルは戦闘中あった事をそのまま話した。サーチル学院長はとても驚いていた。
「木の棒が剣に?」
「はい、剣に変わらないかなあって思っていたらいきなり木の棒が光りだして……」
「おそらく、それは形質変化の類の魔法だろう。そして、無詠唱ということは古代魔法?」
古代魔法というのは、現在ある魔法よりはるかに昔からある魔法のことだ。人は、生まれた時から魔法を最低一つ使えることができるようになっている。だが、生まれた時に、使えることができる魔法以外の魔法は使えることができない。たとえ、人から新しい魔法を教わろうとしても、使える魔法のバリエーションが増えることはない。
「まぁ、学院に行けば、今何が使えるのかはっきり調べられることができるから気にしなくていいか」
正直ウェルは驚いていた。古代魔法を使える人は極端に少ないのだ。そんな話をしていたら帝都アラドに到着した。寮に着いたウェル達は寮の部屋に家具を配置しようとしたが、馬車が破壊された時に一緒に破壊されていた事を思い出した。仕方なく布団をサーチル学院長から借りて寝ることになった。サーチル学院長は帰る時
「明日の朝、アラド学院の正門に来てくれ」
どうやら、明日の朝、早く起きなければならないらしい。めんどくさいと思いながらウェルは眠りにつくのだった……
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