サブストーリー『ジャック・オー・ランタン2」
これで今回のサブストーリーは終わりです!
「まず、言い訳を聞かせて貰おうか」
『ジャック・オー・ランタン』は捕まえられた後、ウェルの『マテリアル・チェンジ』で作られた普通より強度がある縄で木に縛りつけられていた。
サーチル学院長は『ジャック・オー・ランタン』の近くに寄り、手をボキボキと鳴らせてそう言った。
「朝、お菓子くれなかった人がいるからイタズラしただけじゃないか。言ったでしょ『お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞ』って。だからしただけなのに」
『ジャック・オー・ランタン』が不満そうに顔を膨らませながら声高に叫ぶ。
「なんで、菓子をお前にあげないといけないんだ!あげなければいけない理由などないだろ!」
『ジャック・オー・ランタン』の言い分に額に青筋を立てて怒鳴る。
「俺の故郷では今日はそう言う事をする文化があるんだよ!」
その反論に、再び『ジャック・オー・ランタン』がさらに声を大きく叫ぶ。言い合いはさらにヒートアップしていき、誰にもこの言い合いを止めることが出来なかった。
「知るか!」
「まあまあ、2人とも落ち着きたまえ」
その言い合いを止めるように誰かの声が2人の言い合いに割って入って来た。
「国王陛下!?」
サーチル学院長が後ろを振り返るとそこには小太りの穏やかな顔をした国王がいた。『ジャック・オー・ランタン』以外の人は慌てて国王に畏まって平伏する。『ジャック・オー・ランタン』は突然の出来事に何が起こっているのかわかっていない様子だった。
「そんなことはせんでも良い。そして、今縄に縛られている者への罰はこちらに任せてもらってもよいか?」
「はい」
国王はサーチル学院長達へ平伏しなくていいと促すと、『ジャック・オー・ランタン』への罰を自身に任せて欲しいと言った。
「そこの者、名を何という」
「ええっと、『ジャック・オー・ランタン』ですけど」
サーチル学院長から許可を得た国王は『ジャック・オー・ランタン』に向かって名を問いただした。『ジャック・オー・ランタン』はまだ現状を飲み込めず混乱していた。
「では、『ジャック・オー・ランタン』よ。帰るところはあるか?」
「いいえ、ありませんけど……」
「誰か、罰が終わった後、『ジャック・オー・ランタン』を引き取っても良いという者はいるか」
『ジャック・オー・ランタン』に帰るところがないと知ると『ジャック・オー・ランタン』を住まわせてもいい人はいないかと周りに聞いて来た。
「はい!」
「そこの者、名を何という?」
「カイトです!」
その国王の質問にカイトが立候補した。『ジャック・オー・ランタン』の事を以前から知っていたのでもしかしたら、同郷なのかもしれない。
「良いか、『ジャック・オー・ランタン』よ」
「いいですよ」
国王は『ジャック・オー・ランタン』にカイトが引き取り手でいいか聞く。『ジャック・オー・ランタン』は突然自身の帰る場所ができたためとても嬉しそうだ。
「ならばカイトよ。よろしく頼むぞ」
「はい!」
国王の頼みにカイトは元気よく返事をした。
この後、『ジャック・オー・ランタン』は国王に縄を解かれ、王城に連れて行かれていった。
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