表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/60

『カイト』2

なんかめっちゃ長くなってしまいましたが、これでストーリーを進めることができます!

 

「おいおい、死の直前に話しかけた人を忘れるとは」


「俺はあの時『熱中症』になって……お前まさか!あの時の」


 カイトは死ぬ直前のことを段々と思い出し始めた。


「思い出したか……そうだ、私が君をここに呼んだ光の神『セフィラス』だ」


「聞いたことのない神だな」


 カイトは聞き覚えのない名前の神に少し戸惑う。


「当たり前だ。私は君が暮らしていた世界とは別の世界の神なのだから」


 セフィラスは少し、申し訳なさそうな顔でそう言う。カイトが何故そんなに申し訳なさそうにしているのかと疑問に思っていると、セフィラスが再び口を開けた。


「実はな、君を同じ世界に記憶を持ったまま転生ささせるのは問題があってだな……身体、記憶はそのままに、別の世界に身体を回復させた状態で転移させるということになってしまったんだ」


「はぁ……」


「で、頼みがある……実は、その世界には魔王という存在がいてな、人側との魔王側との勢力が同じで最近まで拮抗して、平和だったんだが、魔王側の勢力が最近、大きくなってきて、いてこのままではまた戦争になってしまう。だから君には魔王側の勢力を減らして欲しいんだ。こんな頼みまでしてしまって申し訳ない」


 転移した後の世界でやらなければならないことは増えるが、死んだところを生き返らせて転移させてもらえるのだから文句はない。


「もちろん、身体能力も大幅に上がるし、好きな魔法も使えるようにしよう」


「『スキル』ってやつもあるのか」


 セフィラスが言うにはその世界には魔法などがあるらしい。

 カイトは少し疑問に思った。魔法があるということは『スキル』もあるのではないかと。


「うん、あるよ……ただ、その存在は私たち神しか知らないけどね」


「それも俺が使えるようにすることは出来るのか?」


「うん、魔法やスキルは、もともと私たちが生み出したものなんだ。だから、君が使えるようにすることはできるよ」


 セフィラスは少し考えると「使える」と答える。


「なら、使えるようにしてくれ」


「わかった、それじゃあどれがいい?」


 セフィラスはカイトの目の前に数枚の紙を差し出した。それはスキルの名前や能力が書かれた紙だった。


「これ以外にはないのか」


 実はカイトにはひとつだけできるようにしたいことがあった。それが紙の中に書かれていなかったためカイトはセフィラスに紙を返しながらそう言った。


「これ以外だと新しく生み出すことになるけどいい?」


「ああ、『銃、銃弾、弾薬を生成できるようにするスキル』って感じのスキルにして欲しい」


 実はカイトは銃が好きだった。趣味でエアガンも集めていた。だから転移した後の世界でも銃が欲しかった。


「ちょっとよくわからない単語が出て来たから君の記憶を読み取らせてもらう……なるほど、そう言う感じか……わかった、転移した時、付与しておこう。魔法や身体能力はどうする」


 セフィラスが目を閉じ、なにかを呟く。少し辺りの雰囲気が変わったような気がする。

 セフィラスが目を開けると、次は身体能力や魔法について聞いてきた。スキルの方は大丈夫そうな感じだった為、他はどうでも良くなっていた。


「お任せでいいよ」


「わかった、スキルを生成するするから少し待っていてくれ」


 カイトは無言で頷く。セフィラスはそれを見ると再び集中する為、目を閉じた。


「終わったぞ、これでいつでも転移できる。心の準備は出来たか?」


 少し時間が経った後セフィラスは目を開けてカイトに心の準備は万端か聞く。

 カイトはその問いに頷く。


「よし、ならば行ってこい。心の中で私を呼べば会話はできるようにしておいた」


 セフィラスは転移の魔方陣を発動させ、カイトを転移させた。


『カイト』2. を最後まで読んでいただきありがとうございます。もし何か思うことがありましたら、感想やアドバイス、評価、ブックマークなどお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ