新たな出発
ウェルは今、帝都アラドの正門にいた目の前にはウェルのチームメイトのグレイ、ダリウス、ラミア、エマがいる、そう、今ウェルは魔王軍にスパイに行くところだ
「じゃあ、行ってくる」
「行ってらっしゃい」
「気をつけてな」
「ああ」
一通りチームメイトと別れの挨拶を済ませ、ウェルは帝都アラドを出発する、暫く歩いていると、魔王軍幹部のラーダが待っている峠が見えてきた
「来ましたね、それでは行きましょうか」
ラーダはウェルが来たことを確認すると森の茂みの中に入って行った、慌ててウェルもラーダについていく
「なんでこんな森の中に入っていくんだ?」
ウェルが森の茂みを進んでいる時、ラーダに聞く
「まあ、いずれ分かりますよ」
ラーダは曖昧な答えをしてごまかす、暫く茂みを進むと古びた建物が見えてきた
「こっちです」
ラーダがその建物の中に入っていく、ウェルも後を追ってその建物に入ると中には不気味に光る魔方陣があった
「なんだ、この魔方陣は?」
ウェルが不思議そうにラーダに聞く
「知らないんですか?この魔方陣は『ワープ』という古代魔法です。ほかの地点の『ワープ』の魔方陣とこの魔方陣を繋げて一瞬で繋げた地点へ行く魔法です、行きますよ」
ウェルの質問にラーダがこの魔方陣が『ワープ』という魔法であることを知らせ、魔方陣の中へ進む、おそらく『ワープ』は誰かが魔方陣として発動しているのだろう、ウェルが魔方陣の中進むと『ワープ』が発動し、転移が起こった、外に出ると大きい都市が見えた
「あそこが魔王様がが治められている『アランディーク』です、あの奥にある城が魔王様が住んでいらっしゃる城です」
ラーダがあまりにもの都市の大きさに絶句しているとその都市の説明をし始めた、どうやらあの奥にある城が魔王城らしい
「あれが『アランディーク』………」
「ぼさっとしてないで早く行きますよ」
ウェルがまだ絶句しているので、ラーダがウェルの背を押す、正気に戻ったウェルは頰を叩いてスパイをすることへの覚悟を新たにラーダのあとをついていく
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