転校
「な、 なんで僕が転校を?」
「実は、今年の入学生のほとんどが退学になってしまって、学院を続けるのが難しくなってしまったんだ。 だから、以前から交流があった君の学校の校長に頼んで、何人かこちらの学院に転校するように頼んだ」
「校長は、それを承認して僕を選んだということですか」
「そうだ」
おいおい、まじかよ……アラド学院って魔王を倒す人を育成するためだけに建てられた学校だろ。
そういうの全く興味がないし、アラド学院は何に対してもめっちゃ厳しいって噂だから絶対転校したくねぇ……
「転校することはもう決定事項だ、書類関連も済ませてある」
もう、拒否権ないじゃん……
「わかりました。それでは都立アラド学院に転校させていただきます」
もう、こう言うしかなかった。 転校することに拒否権がないっていうこともあったし、このアラド学院の学院長、サーチル=バルトと名乗る人物から出る威圧感が半端じゃなかったからだ。
「そうか、ありがとう。 ならば、ここから通学だと時間的に厳しいだろう。ウェルくんがアラド学院の生徒の間は、学院の寮で生活するといい。荷物はこちらで運んでおくから、持って行くものをまとめておいてくれ」
サーチル学院長は早口で言うと家を出て行った。
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明日から一週間、忙しくなるので投稿できないかもしれません。すみません!