『マテリアル・チェンジ』の欠点
「うーん、どうしよう」
翌日ウェルは『マテリアル・チェンジ』の欠点に悩まされていた。とにかく、『マテリアル・チェンジ』は魔力消費が激しいのだ。ウェルがそれに悩んでいると……
「ウェル君じゃないか、魔力はもう回復したのか?」
と、サーチル学院長がウェルの元へやって来て、話しかけてきた。
「はい、バッチリです」
ウェルはサーチル学院長に絶好調であることを伝える。サーチル学院長は安心したように息を吐く
「そうか、あと、先程から悩んでいるようだが、何かあったのか?できることなら協力するぞ」
どうやら、ウェルが悩んでいるところを見ていたようだ。学院長ならば魔法についても詳しいかもしれないと思い、ウェルはサーチル学院に『マテリアル・チェンジ』について相談してみる
「ありがとうございます、実は、『マテリアル・チェンジ』についてなんですけど、魔力消費が激しくて………どうにかして消費を抑える方法ってありませんか?」
サーチル学院長は少し考える素振りをして
「基本的に魔法を発動する際、魔力消費を抑える方法はないがウェル君の『マテリアル・チェンジ』に限っては魔力消費を抑えることができるかもしれん」
と答えた
「ほ、本当ですか!?」
ウェルは驚いたように目を見開き、嬉しそうにした
「ああ、確認ではあるが『マテリアル・チェンジ』は物の形や重さ、性質を変化させる魔法、故に、物の形や重さ、性質を変化させることに魔力を使う。これで合っているか?」
「はい」
サーチル学院長は『マテリアル・チェンジ』についてウェルに確認をしてウェルはそれを「はい」と肯定する
「なら、変化させたい物の形や重さが、変化させた後の物に近ければいいのではないのか?」
「あっ!」
盲点だった、何故こんな簡単な事に気付かなかったんだろうとウェルは思った。そして、またサーチル学院長は少し考える素振りをして
「今のウェル君を見るに、戦う時は物を剣に変化させて戦っている。だから、剣と形や重さが近いもの、うーん、剣は大体、長方形に似た形をしているから、長方形で、手に入りやすいもの……鉄製の定規などはどうだ」
変化させる物をウェルに提案した
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