キサラギの方が凄い
「エマ、回復魔法ありがと………う」
エマが回復魔法を掛けて傷を癒した後ウェルはエマに礼を言おうとしたが倒れてしまった。
「う、ウェル君!?」
エマが慌ててウェルを支えどうしたのかウェルに聞く
「ごめん、さっきの戦いで魔力使い切っちゃったみたい……あの戦い方異常に魔力使うから」
ただの魔力切れだと分かりエマはほっとした
「もう今日は寮に帰って安静にしてください。サーチル学院長には私が言っておきます」
「魔力使い切ったから、全身に力があまり入らなくて一人で動けそうにない」
ウェルは座りながらそういうとエマは息を大きく吐いて
「なら私が、ウェル君を寮まで送って行きます。すいません、キサラギさんサーチル学院長にこの事伝えておいてくれませんか」
と言った
「ああ、わかった。サーチル学院長には私から伝えておこう」
「ありがとうございます。さぁ、ウェル君、行きますよ」
ウェルとエマが寮に向かった後、キサラギはウェルのことをサーチル学院長に伝えに行った
「サーチル学院長、ウェル君が魔力を使い切ってしまったので今日は寮に帰って安静にするそうです」
「わかった、だがさっきの戦い凄かったな」
サーチル学院長も先ほどの戦いを見ていたのか感心したようにキサラギにそう言った
「はい、ウェル君が………」
「ウェルではない、お前だ、キサラギ」
キサラギはウェルの事が凄いとと答えようとしたがサーチル学院長はウェルではなくキサラギが凄いと言った
「いえ、そんな事は……」
「ウェルのあの無数と言っていいほどの量の剣を使った攻撃、あれはウェルの魔力属性、使える魔法から考えればすぐ思いつく。だが、あれを身体強化の魔法を掛けていたとはいえほとんど、かわしていたではないか、そしてウェルにダメージを与えていた時もあったな」
「そんな事はないです。ウェルががあの戦い方に慣れていなかっただけです」
キサラギは必死にウェルの方が凄いとサーチル学院長に訴える
「確かにウェルがあの戦い方に慣れていけば今よりずっと強くなるだろう、それにウェルはまだ成長途中だ。故に魔力はこれからも増えていく、更に今日のように魔力を使い切れば通常よりも魔力は格段に伸びる。だから、あの戦い方で魔力を使い切ることもなくなるだろう」
「はい、だから私は凄くありません」
サーチル学院長のウェルへの評価に同意し、自分は凄くないとサーチル学院長に再び訴える
「だが、あの攻撃を殆どかわした、これだけで凄い。わかったな。いい加減、自分を正当に評価してやれ」
サーチル学院長は呆れたようにキサラギにそう言う。その時、サーチル学院長の瞳は悲しそうな瞳をしていた
「はい……」
キサラギも俯いて悲しげにそう答えた
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