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サブストーリー 『グレイ水泳特訓記』3

「確かエマ、あなた水の魔法使えたよね」


「うん……」


「その魔法で水の流れを操れる?」


「うん……」



「それじゃあ、泳いでも前に進まないグレイを泳いでいる時、その魔法で前に進ませて、ウェル、あなたはもう休んでていいわ」


ウェルに休んでいいと伝えたあと、ラミアはグレイに向かって


「グレイ、もう一回さっきと同じようにクロールを泳いで来て」


と言った。グレイは


「わかった」


とそれに素直に応じる。グレイが泳ぐとラミアはエマに魔法を発動してと頼む、エマは、魔法の詠唱をして水を操る魔法、『ウォーター・コントロール』を発動し、グレイを前に進めさせる


「お!、俺、前に進んでるじゃん」


エマの魔法で進んでいると知らないグレイはすっかり嬉しそうに言いながら、泳いでいる


「グレイ、喜んでないで早くこっちに来なさい。今、あなたが前に進めているのはエマの魔法のおかげよ。早くしてあげないとエマの魔力がなくなってしまう」


ラミアは、嬉しそうにしているグレイに、エマの魔法のおかげだと伝え、早く海から出てこちらに来るように言う


「次はウェルに作ってもらった浮き輪を外して泳いで、あと、エマの魔法での補助もないから」


「俺、溺れそうなんですけど……」


グレイは心配そうにラミアにそう言った。


「大丈夫よ、お腹に空気を入れて泳ぐイメージよ。前に進む感覚は、さっきのエマの魔法でわかったでしょ」


ラミアは『大丈夫』とグレイに言い、泳ぐ時のポイントをグレイに伝えていく。すると浜辺近くの探検をしていたダリウスが帰って来ていた


「どうしたんだ?」


ダグラスがラミアに何をしているのかを尋ねる


「あ、ダリウス、帰って来たのね。ちょうどいいわグレイのクロールの練習手伝って」


「手伝うのはいいが、どうするんだ?」


「簡単よ、今からグレイがクロールを泳ぐから、付いて行ってグレイが溺れそうになかったら助けてあげて欲しいの」


少し考えたあとにダリウスはその頼みを受ける


「……わかった」


そしてラミアとダグラスによるグレイの水泳特訓が始まった。その内容はグレイが泳ぎ、ラミアが問題点をグレイに伝え、溺れそうになるグレイをダリウスが補助する。これを続けるグレイにとっては地獄のような特訓だった


「ゲホッ、はぁはぁ」


しばらくしてウェルは流石にグレイが辛そうにしているのでいつまで続けるかをラミアに尋ねる


「これいつまで続けるんだ?流石にグレイが苦しそうになってきてるぞ」


「もちろん、泳げるようになるまでよ。まぁ、でもちょっと休憩しましょうか」


ここでラミアが休憩を宣言する。グレイは辛そうに浜辺の砂の上に横になる。グレイが少し楽になると


「休憩終了、始めるわよ」


とラミアが休憩終了を宣言する


「まじか、もうちょっと休憩したかった」


グレイが少し不満そうになりながらもまた、練習を始めた。その日、グレイの水泳特訓は夜遅くまで続き、エマとウェルは先に宿に戻っていた。グレイ達が宿に戻ってきたのは夜10時ぐらいだった


ーー翌日、グレイは一応ではあるが泳げるようになっていた。


「見ろよーウェル、俺、泳げるようになったぞー!」


とグレイはとても嬉しそうにウェルに言ってきた


「お、本当?なら、精一杯遊べるね」


ウェルはグレイにそう言いながら微笑みかける。その日、グレイが泳げるようになったのでウェル達は盛大に遊んだ。ビーチバレー、洞窟探検、その他いろいろな遊びをした


帰りの馬車では遊び疲れたのか、みんなぐっすりと眠っていた


サブストーリー 『グレイ水泳特訓記』3 を最後まで読んでいただきありがとうございます。もし何か思うことがありましたら、感想やアドバイス、評価などお願いします。そしてこのサブストーリー 『グレイ水泳特訓記』はこの投稿で終わりです。次回の投稿からは本編の第2章に入っていきます!

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