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外道魔法

ーー魔王が襲撃した日の翌日生き残った学生や講師はサーチル学院長に学院跡に集められていた


「我々は昨日魔王に襲撃された。そして、学院の生徒や講師の命が魔王によって奪われた。だから、私は各地の学院に呼び掛け、戦力を増加し、魔王を倒しに行こうと君たちに提案する。何か異義のある者はいるか?」


「……」


誰も異議ありと声をあげる人はいなかった。皆学院の生徒や講師の命が奪われたためか、グレイと同様に瞳の奥に怒りを宿らせていた。


「異義のある者はいないようだな……それでは、明日より魔王討伐のための特別訓練を始める。皆は明日に備えて早く寝るように……では話は終わりだ。解散!」


サーチル学院長の話が終わると集められた人達は足早に帰って行った。だがウェルただ一人は帰らずサーチル学院長のもとに向かった。


「サーチル学院長」


「何かな、ウェル君」


「実は聞いてほしい話があります」


ウェルは昨日、自分の身に起こったことをサーチル学院長に話した。サーチル学院長はとても驚いていた。


「まったく……君には驚かされてばかりだな。そういう現象は魔法が目覚めた時、よくあるものだ。だが、一つ君の話を聞く限り心配なことがある」


「心配なこと?」


「ああ、君の中でどす黒い何かが動き始めたということから君の目覚めた魔法がとても外道な魔法のように思えるんだ……とりあえず調べて見る必要がありそうだ。一緒に来てくれるか?」


「……はい」


正直ウェルは不安だった。もしかしたら自分に外道な魔法が目覚めてしまったかもしれないから。だが、調べなければこの不安はずっと離れない。だから調べることに同意した。

サーチル学院長の後をついて行くと以前ウェルが使える魔法を調べた場所についた。


「使い方はわかるね」


「はい」


ウェルは水晶玉に手をかざす。少しすると結果が出た。


名前 ウェル・クラウス

年齢 17歳

魔力属性 闇

使用可能な魔法 マテリアル・チェンジ(古代魔法)

ネクロマンス


「ネクロマンス……だと…」

外道魔法 を最後まで読んでいただきありがとうございます。もし何か思うことがありましたら、感想やアドバイス、評価などお願いします!

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