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サブとホープとサラのLv上げ

「さてと、ここでしますか。」

と俺が言った。


ネロは納得しているが、他の人たちは、何をするのかと、不安げな表情だった。


「基本、俺とネロが魔物を連れてくる。

サブ、ホープ、サラはそれまで待機。

連れて来たら順番に魔物を倒してくれ。

もちろんサラもだ。」


「え~、私も?」


「当たり前だ。この前みたいに襲われたくないだろ。

もう誰も助けてくれないぞ。」


「ユートさんも?」


「うん。一回助けたからもう助けない。」


「え~ひどい。」


俺は、サラを無視して話を続けた。


「それで、倒した魔物だけど、なにか、食料や素材になったりするのか?」


「食料にはなるけど、素材は解らないって。」


とサラが通訳した。


「たぶん、大量に出るから、保存食にできればいいのだが。

サブ。悪いが村の人を呼んで狩った魔物を運ぶように伝えてくれ。

その間は、ホープとサラを鍛えておくから。」


「解ったって。」


とサラが俺に伝えたと同時に、サブは村に戻って行った。


「じゃあ、ネロ。

とりあえず連れてくる前に、魔物の強さを確認してくれ。

それとなるべくおいしそうなものを。」


「はい。わかったわ。」


そうしてネロは森の中に入っていった。


「最初はホープな。

卑怯な手を使ってもなんでもいいから、とにかく倒せ。

怪我はしないように。」


「解ったって。」


サラが言った。俺たちは、ネロが連れてくる魔物を待った。


しばらくしたら、


「ユート君、ごめんなさ~い。」


と大声が近づいてくる。その方向を3人で見ていたら、

ネロが森から出てきた。


その後を、オオカミより1回り大きくした黒い毛の魔物が6体現れた。


「ブラックウルフよ。」


とサラが叫んだ。


「まったく。なにやってんだよ。ネロ。いきなりこんなに連れてくるなよ。」


「だって、一匹と思って近づいて行ったら、急に吠えて、集まってきちゃった。てへ。」


「てへ。じゃあない。俺とホープ、ネロとサラ、二手に分かれて対処。

俺とネロは防御のみ、倒すのはホープとサラだ。いくぞ!」


ブラックウルフたちは開けた所に出てきたら、獲物の仲間が増えていたことから、警戒してまだ襲ってこない。


俺は、ネロのパーティーから距離を離すとブラックウルフもうまく3匹と3匹に別れた。


ネロたちのパーティーではもう戦いが始まっている。


俺たちの方はまだにらみ合いをしているので、

ホープの肩を叩き、行けと合図した。

ホープはブラックウルフに近づき、1匹のブラックウルフを定め、棍棒を振り上げおろした。


しかしそれは空を切った。

ブラックウルフに簡単に避けられてしまった。

でも、まだブラックウルフは仕掛けてこない。


ホープにはまだ荷が重いか。

それとも棍棒がいけないのか。


俺はホープに近づき、俺のロングソードを棍棒と交換した。


ホープはロングソードを手にしたら、とてもうれしそうだった。


その嬉しいロングソードでもう一度、切りかかった。


今度は、ブラックウルフの左わき腹を切った。

それを見て他のブラックウルフは怒ったのか、

俺とホープに向けて飛びかかって来た。


俺は、棍棒で待ち構えてブラックウルフの牙を棍棒で受け止めた。


ホープは、首めがけて飛んでくる、

ブラックウルフのジャンプにうまく併せて、

下からロングソードの先で、

ブラックウルフの白い腹を刺し、

背中まで突き抜け、ブラックウルフは苦しんでいる。


それを見た、わき腹を切られたブラックウルフがホープの足に噛みつくため、低く突っ込んできた。


しかし、ホープは右足を上げたと思ったら、

ブラックウルフの頭を足の裏で蹴り、そのまま地面に固定した。


ホープは剣に刺さっているブラックウルフを

剣を振って飛ばし、地面に固定されてもがいているブラックウルフの腹に剣を突き立てた。


刺されたブラックウルフは、苦しそうにもがいていたが、静かになった。


もう一匹、俺と戦っているブラックウルフは、2匹が倒されても果敢に攻撃をしてくる。


俺は慣れない棍棒で防戦一方だ。ってか、俺は余裕だけど。


すると、横から剣が出てきて、ブラックウルフの横脇に深く刺さり、絶命した。


ホープがやっつけたのだ。


戦いが終わり、ネロたちを見ると、苦戦しているらしく、まだ一匹も倒せていない。


あ~、原因はサラだ。サラの短剣では、ほとんど躱されていて、ネロが防戦一方だ。


「サラにその剣を渡してこい。」


とホープに指示しら、理解したみたいだったが、

ロングソードがとても気に入ったのか、

残念そうな顔をして、その戦いに混ざった。


サラに、短剣と交換すると、ホープはすぐにその戦いから離脱し、俺の方に走って戻って来た。


その後は、剣が長くなったことにより、ブラックウルフに与えるダメージも多くなり、

次第にブラックウルフの動きが遅くなって、最後にはサラが止めを刺していた。


「ちょっと、時間が掛かったな。やはり装備が問題だな。ネロは短剣で大丈夫だろ。」


「ええ、問題ないわ。」


「じゃあ、ネロのロングソードをサラに、サラはホープに返して。」


ホープはロングソードが戻ってきてとてもうれしそうだった。


「ネロ、頼むから2匹までな。解ったな。じゃあ次。」


「頑張りますわ。」そう言ってまた、森に入っていった。


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