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火山地帯

いま、火山地帯にいる。


早速、メーテルに作って貰ったローブを羽織って洞窟の中にいる。


前回、トカゲに襲われた溶岩の川の所まで来た。


うん。全然熱くないっていうか。快適だ。


顔や手などはローブに覆われていないが、そこもなぜだか問題ない。


よし、これならいける。メーテルありがとう。


俺は剣を取り出し、トカゲに向かって行った。


トカゲは俺に気が付いたのか、俺に次々と口から溶岩を発射してくる。


俺はローブに当らないように慎重に避けて、剣を通して斬撃をいくつも放った。


するとトカゲたちを簡単に引き裂いた。


とりあえず、第一関門突破だな。


俺は先を急いだ。


いくらメーテルが100年分の魔力でローブを作ってくれたからって、いつまでもこの暑さの中、もつわけがないと思ったからだ。


道を進んでいくとトカゲが数体姿を現わし対処したが、他の魔物は出てこなかった。


しばらく洞窟の中を探索すると前面に赤い扉があった。


「どうやらここが、ボス部屋かな。入るか。」


押して、扉を開け、中に人った。


するとそこは、大きな空間になっていた。


あちこちに溶岩の川が流れている。


その一番奥に、何やら巨大な岩がある。


俺が警戒しながら近づくと、ゴゴゴゴーと音を立てて、岩が盛り上がった。


するとその巨大な岩は空中に上がり停止した。


それは、ものすごい速さで俺に向かってきた。


俺は、とっさに、横に飛んで避けた。


避けられた岩は、そのまま部屋の壁に当たり半分めり込んでいる。


どうやら敵はこの一匹、ん。一個だけだ。


しかし、質量にものを言わせて突っ込んでくるだけって、攻撃も地味に嫌だな。


その岩はプルプルと震えだしたと思ったら、壁から抜き出て来た。


どうやら壁から抜けられたようだ。


岩はまた、俺の姿を確認してまた突っ込んできた。


俺は、剣で斬撃を飛ばした。


すると、岩には斬撃は通っているみたいだが、どうも中の方で

止まっている様子だった。


「うわっ」


俺はすかさず岩をよけた。


岩は相変わらず勢いに身を任せているため、壁に激突した。


すると、ガラガラと岩が崩れた。


あ、なんだ。やっつけたのか。


そう思っている直径5mぐらいのツルツルとした銀色の球体が姿を現した。


円周の横と縦の中央には太めの黒い線がある。


うわー、この世界には似つかわしく魔物だな。


そう思っていると


その球体はブルブルと震え、壁から抜け出すと同時に、黒い線の中で目みたいのが回って来て俺を捉えた。


俺は悪寒を感じ、下に伏せた。


すると、俺の頭があった場所を光がとおり過ぎて後方で着弾して、爆発した。


しかも、着弾した場所の溶岩は蒸発している。


は? 溶岩が蒸発するってなんなの?


と考えていると。その目はそのまま、左に回りながら、レーザーを発射した。


着弾して爆ぜた所は、もうめちゃくちゃ。


もうなんだよ。あいつは。


適当にレーザーを放ちやがって。


しかし、ああいうシンプルなやつが一番厄介だ。


なにしてくるか解らないから。


どうすればいい。どうせ火の魔法は効かなそうだし。


やっぱりジェネエールソードに頼るしかないか。


俺は剣を構えた。


球体は俺に向けてレーザーを放った。


それを球体の間合いを詰めながらうまく躱し、直接剣を当て、縦に一刀両断した。


すると、綺麗に縦に真っ二つになり、そのまま球体は地面に落ちた。


切り口もすごい綺麗だ。


五右衛門の斬鉄剣みたいな切れ味だ。


倒したか。


しばらくすると、右側の切れ端が電気を帯びたと思ったら、右側の片割れと惹かれあうようにくっ付いて元に戻った。


はぁ~。


やっぱり簡単には倒せないか。


球体からはジージーと音がして、また目が俺に焦点を合わせて来た。


俺はレーザーを発射される前にすぐに、横に切り付けた。


案の定、今度は下側の破片が電気を帯びて、またくっ付いた。


はは~ん。


そう言う事か。


じゃあ次はこれだ。


そう言って、今度は縦、横と切り付けて、4等分にした。


すると、今度は4つのうち一つが電気を帯びた。


俺はそれを見逃さなかった。


電気が帯びたやつをまた、半分にした。


すると、その片方が電気を帯びた。


それをまた半分と。何度も繰り返した。


結構、小つちやくなってきたな。


もうそろそろか。


と考えていると、パリーンと音が聞こえた。


それから、電気を帯びる欠片は出てこなかった。


あ、さっきの音が核を壊した音か。


やっぱり、スライムやゴーレムと同じように核があったんだな。


良かった。予想が当たって。


でも、これって。


俺は球体を剣で切れたけど、もし切れなかったら、どうやって倒せばいいんだろう。


あんな小さな核が自由に移動していたら、絶対に見つけることは不可能だぞって考えてみたけど、もう倒せたから関係ないけど。


ふと見るとなんか形の違う箱があった。


宝箱だった。


あぶね~見落とすとこだった。ラッキー。


早速、開けてみた。


中には赤くて長い盾が入っていた。


俺はその盾を取り出すと、ジェネラルソードの時と同じように、この盾は俺の体格に合わせて大きくなった。


大きめのカイトシールドで、自分の体全体を隠すことが出来そうだ。


それに全体が赤くて炎が揺らいでいる様子の模様が書かれていた。


しかも結構軽い。


盾か。


俺的にはあまり使わないような気がするが、結構かっこいいから背中に担ぐことにした。


ガンダムのゲルググみないな感じに。


おっとその前に、魔法の袋にしまってみる。


するとそこには、ファイアシールドと記載されていた。


そのままかい。って突っ込みを入れてしまった。


さてと、よく解らないな。袋から出して背中に担いでみたが、どんなふうに担いでいるのか。


ってそこじゃなくて、このファイアシールドに特別な力があるかどうかだが、もちろん火に対して耐性はあると思う。


同じ火だから。それ以外は解らないな。


ま、いいか。


俺は、入り口とは反対側をとりあえず目指した。


出口があると思って。


あ、やっぱりあった。


「出口じゃなくて、青い扉が。今度は青か。赤と逆の色だか、これで終わりかな。」


などと言いながら、扉を開け、中に入った。


すると部屋の真ん中に出たようだ。


どういう理屈か解らないけど。どこでもドアみたいな感じだ。


回りをみるといくつもの柱が立っており、天井を支えているようだ。


周りは、柱が一定間隔で配置されているみたいで、今 俺の場所から柱が邪魔してこの部屋がどれくらいい大きいのか解らない。斜めに見ても柱があり、先が見える訳でもない。


たぶん柱は渦みたいな配置になっているのかもしれない。


そんなことを思いながら、なるべく真直ぐに進んでいくと、前方が少し赤い明かりが見えた。


よく見ると、炎の壁と言っていいほどデカい炎がある。


その壁は、どんどんこちらに近づいて来る。


まさか、溶岩の津波か。


「うわー」


おれは、この部屋から急いで出ようとして出口に向かって走り出した。


しかし、来た道を真直ぐ戻るが柱1本か2本微妙にずれていたのか、柱のせいで、たどり着けない。


「もうだめだ。」


俺は身を丸くして目をつぶりしゃがみこんだ。


ゴゴゴ。ゴゴゴゴー。


俺は溶岩の津波に飲み込まれた。


終わった....。


と思ったが熱くない。


メーテルのローブのお陰か。


いや、いくらなんでもそこまで耐えられるとは思えない。


俺は恐る恐る目を開けた。


すると、ファイアシールドから俺を守るように丸い空間で包まれてる。


「た、助かった。」


俺はほっとした。


「よかった。魔法の袋にしまわなくて。しまっていたら、俺の冒険もここまでだった。良かった~。」


しばらくすると、溶岩の津波はどこかに消えて行った。


それと同時に、俺を守る空間も消滅した。


なんていい盾だ。大事にしよう。


俺は思った。


そしてまた、歩き出す。


すると、柱の部屋を抜け、大きな空間が現れた。


その一番奥にドラゴンがこっちを見てしゃがんでいる。


あいつで最後だなきっと。ボスみたいだし。


さてと、最後だ。


気合を入れて行くぞ。


うぉぉぉぉー。


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