表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/127

LVあげ2

101話目です。


みなさんよろしくお願いいたします。

「お~し!」


今日も体が軽い。


きっと格上のジェネラルホーンを倒したからLvアップしたに違いない。


でも、山岳地帯から魔物が襲ってくるみたいだから気を付けないと。


「お、居た。黒ヒョウだ。3匹かな。」


今まで結構な数を倒して来たけど、簡単にみつかる。


ということは、どんどんダンジョンから発生しているのかな。


まぁ、いいや。俺の肥やしになれ。


俺は、ファイヤーホールを3発黒ヒョウに当てた。


もちろん青い火だ。


当った黒ヒョウは超火力により、丸焦げになってしまった。


だいぶ、燃費が良くなってきたが、黒ヒョウに対してはオーバーキルだな。


ん、よく見ると地面の土の上に何かがいる。


ゆっくり近づくと、


「わぁ」


俺は後ろにジャンプした。


土からピンクの舌が出て来た。


「ビックリした。」


どうやら土に擬態したトカゲのたぐいだ。


ぽ·ぽ·ぽ。


トカゲの目の前に火の玉が発現した。


これやばくね。


俺は構えた。


案の定、俺に向かって火の玉が飛んできた。


俺は一発目を躱して、2発目を躱した時に後ろの死角から火の玉が飛んできた。


俺はなりふり構わず、地面に伏せた。


何とか、死角から来る火の玉は躱したが、次から次へと火の玉は俺を襲ってくる。


誘導弾か。


おれも、火の玉を生成して、トカゲの火の玉に当てた。


すると、相殺され消えた。


こいつの威力は普通のファイヤーボールで問題ないな。


と思って、トカゲを見たら消えていた。


もしかして擬態しているだろうと慎重に探したが見当たらない。


たぶんここまで探したのに見つからないってことは逃げたんだろう。


「ちい。逃したか。」


でも、いろいろな魔物がいてなんか面白くなってきた。


ばたばたばた。


俺はすぐに木の影に飛んで身を隠した。


すると俺がさっきまでいた場所の上空をでっかい虫が飛行して飛んで行った。


「ふ~危ない。まだ、あいつとは戦いたくない。」


少し森の中を歩いていると、ジェネラルホーンを見つけた。


今回は気づかれていない。


「リベンジだ。と言ってもこの前も俺がギリギリ倒したけど簡単に倒せるようにならな。行くぞ。」


と言つつ、ジェネラルホーンの死角から、サッカーボールぐらいの大きさのファイヤーボールを放ち、ジェネラルホーンの右側のお尻あたりに命中させた。


青い火の玉は、ジェネラルホーンにくっ付き燃えた。


「ヴォーン」


叫んだ、ジャネラルホーンは熱くて倒れ込み、地面で火を消すため地面の上をゴロゴロと回りだし、火を消そうとしている。


しばらくすると、青い火は消え、その火が着いた場所は、ジェネラルホーンの固い皮膚を焼き、どす黒くなっている。


よし、効いでいるぞ。


そんな様子を見ていると、その火傷の跡がだんだんと治っているじゃないか。


ちっ、あいつも自己修復か回復魔法が使えるのか。


そうすると、一気に攻めないとだめだな。


ジェネラルホーンは俺を見つけたらしい。


目を真っ赤にして、後ろ脚で地面を何回も蹴って、臨戦態勢に入っている。


俺も隠れるのをやめて、ジェネラルホーンの前に姿を現した。


「オ·オーーン」


ジェネラルホーンは雄叫びを上げて突進してきた。


俺は、さっき飛ばした2倍ぐらいの大きさのファイヤーボールを放った。


ジェネラルホーンは、横に飛び躱した。


しかも勢いはそのままで俺に向かってくる。


やべ、躱された。


ジェネラルホーンはもう俺の目の前まで、近づいている。


俺は横に避けると体から出る羽みたいのに切られると思い真上に飛んで躱し、ジェネラルホーンの背中に乗ろうとした。


しかし、ジェネラルホーンの背中からはいくつもの針が出て来て俺は、その針に刺されながら、吹き飛ばされた。


ふう。今のはやばかった。まさか、針鼠みたいになるとは。


さすがに一筋縄ではいかないな。


いくつもの刺し傷があるが、ジェネラルホーンが動いていたため、そこまで傷は深くない。


というか。ほとんど治っている。


たぶんヴァアンパイアの特性だ。


LVアップして、自己修復機能も強化されている。


なんとかあいつの動きを止めないと戦闘が長引くぞ。


少し戦ったがお互いの自己修復機能で、今は双方無傷だ。


ジェネラルホーンはまた突っ込んできた。


俺は、森をの中を走って逃げた。


躱せる自信が無かったからだ。


でも、いつまでも走って逃げてられないぞ。


一か八かだ。


俺は、ジェレラルホーンに向かい合い、左手をかざして、かなりの強風を当てた。


するとジェネラルホーンの勢いが少し弱まった。


と思ったが、相手も魔法を使って俺の風を相殺してきた。


力比べをするしかないか。


俺は、もっと風を強めた。


ジェネラルホーンと俺の力は同等で押し合いになった。


よし。何とかジェネラルホーンの勢いを止めたぞ。


俺はすぐさま、残りの右手で、特大の青いファイヤーボールを発生させ、ジェネラルホーンの正面からぶつけた。


すると青いファイーボールはジェネラルホーンを飲み込んだと思ったら、そのまま、ジェネラルホーンを通り過ぎた。


あ、躱されたか。


と思ったが、後には、丸焦げになったジェネラルホーンがそこに居た。


ふう。疲れた。


なんとかやっつけることが出来たが、ジェレラルホーンが2匹同時に出てきたらやばいな。


群れで活動しているようには見えないから大丈夫だと思うけど。


あ、しまった。


メーテルさんに頼まれていた角が丸焦げだ。


と言いつつ、確認すると、今回は、炎の強さを少し加減していたから、角は、綺麗に残っている。


さすが、ジェレラルホーンの角だ。


強度が高い。


よし、これを取って。


ってどうやったら取れるんだ。


体に付いていて取れないしなあ~。


魔法の袋には死体は入れたくないし。


と思ったが、命を助けて貰ったメーテルさんの為にそんな小さいこだわりは捨てた。


それに、嫌だったら、新しい魔法の袋をまた買えばいいか。


俺はジェネラルホーンに近づき、魔法の袋に入れて、メーテルさんの元に戻った。


「あら、お帰りなさい。どうだった?」


俺は、魔法の袋からジェネラルホーンを取り出した。


「まぁ、今日はごちそうだわ。準備するから待ってて。

あ、そうそう。これを着て。この前、助けた時に服に穴が開いていたから作っておいたわね。ってもうその服、ぼろぼろじゃない。着替えて待っててね。」


「ありがとうございます。」


メーテルさんはすごい。


洋服まで作れるんだ。


そう言えは、部屋の中をよく見ると、綺麗に整頓されていて、机や椅子などが置いてあり、タンスもある。


しかもずいぶんと女の子らしい部屋だし、結構、洒落ている。


「この家具は、メーテルさんがすべて作ったんですか。」


「ええ。そうよ。時間は腐るほどあるしね。」


「すごいですね。」


「ありがとう。脱いだのは、そこに置いておいて。綺麗に洗ってから直すから。」


「いろいろとすみません。」


「いいのよ。私の方もお肉を頂いちゃつて。久しぶりだわ。美味しそう。」


「ちょっと聞いていいですか?」


「なぁに?」


「どうやって、今まで生きて来たんですか。」


「ああ、そのことね。弱い私が不思議だよね。

私って、氷の住人って話はしたよね。その特性で、姿を消すことができるの。」


そう言ってメーテルは姿を消した。


「ん、気配も消えたんですけど。メーテルさんはそこにいますか?」


「ええ、同じ場所にいるわよ。」


「あ、本当だ。声が何もないところから聞こえてくる。すごいですね。」


「すごくないわ。ただ消えるだけで、私は強くないから広範囲の攻撃を受けたら、簡単に死んでしまうわ。

だから、外に出るときには慎重に行動しているの。」


と言いながらメーテルは姿を現した。


「あ、ひょっとして、一番最初に僕を助けた時、怪我しませんでした。」


「危なかったわよ。遠くから見ていたら、急にユートさんから熱が発せられたから、まずいと思い、急いで逃げたのよ。

ギリギリ、私まで、届かなかったし、私の氷の適正でなんとか助かったわ。」


「ごめんなさい。メーテルさんが居るとは思わなかったから。」


「ふふふ。気にしないで。ここは弱肉強食の世界だから、死んだ方が負け。」


「本当にすみません。何も知らずに、メーテルさんを傷つけるところでした。」


「いいのよ。はい。出来たわよ。簡単に焼いただけだけど、食べて。」


「ありがとうございます。いただきます。」


「どう。美味しい?」


「ん、この味は塩。どこで取れたんですか。」


「これは、砂漠地帯に白い岩が有って、舐めてみたらしょっ

ぱかったのよ。」


それって岩塩か。


「へぇ~。メーテルさんもいろいろと探検しているんですね。」


「ええ、最初の頃は何とかここを出ようと思って、いろいろと頑張ったけど、さすがに諦めたわ。」


「約束しますよ。僕がメーテルさんをここから連れ出してあげますよ。って言ってもどのくらい時間が掛かるか解りませんけど。」


「ふふふ。ありがとう。期待しているね。

そうそう。ユートさん。ここは自分の家と思って使って。私も家族が増えたみたいでうれしいわ。」


「すみません。お世話になります。」


「いいのいいの。食料を持って来てもらえるから。」


「ははは~。やっぱ。そこですよね。」


「やだ~冗談よ。」


そんな話をして時間が過ぎて行った。


ここのダンジョンは、夜がない。ずうっと明るい。


しかも気温も一定で過ごしやすい。


もちろん雨なんか降る訳がない。


でも、小川があちこち流れている。だから水の心配はいらな

い。


ぶっちゃけ、地上のことも何も考えないでここに住めたら、どれだけ快適か。


ほんとにそれぐらい、自然が豊かで申し分ない。


老後はここに住みたいな。って感じ。


「じゃあ、また行ってくるね。」


「いってらっしゃい。気を付けて。」


そうして、俺は森を目指した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ