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LVあげ

ついに100話目です。

まさか、こんなに続くとは。

いつも読んでくださるみなさん。改めてましてありがとうございます、。

実は、体がすごく軽い。


たぶんファイヤーの爆発で巻き込まれて死んだ魔物の経験値がたんまり入ったおかげだ。


さてと、とりあえず黒ヒョウを見つけますか。


と考えながら、森の中をさまよっていたら、あっちから現れた。


3匹か。


俺がだいたいやっつけちゃったのかな。


もっと多く現れると思ったが、3匹か。


おっと。


相変わらず、遠い所からレーザービームを撃ってくる。


うん。よく見える。


もうレーザービームは怖くない。


そうだ。


この魔法の小手がどれくらい強度があるか試してみるか。


そう思い、レーザービームを当てた。


すると、小手に反射して、俺の顔のすぐ脇をレーザービームが飛んで行った。


あっぶね~。


反射する角度も考えて当てないと事故るな。


そんなことをしていると、レーザービームで俺を倒せないと思ったのか、黒ヒョウ3匹が姿を現した。


さあ、次は肉弾戦だ。


俺は両手に風を集め、風のボールを作って備えた。


3匹の黒ヒョウは、左右に動き、位置をうまく変更しながら、的を絞らせないように襲ってきた。


俺は、上手く黒ヒョウの体当たりを躱し、近くにいる黒ヒョウ目がけて風のボールを腹の脇に当てた。


すると、風のボールが当たったところは、えぐれ、黒ヒョウは倒れた。


よし。効いている。


最初の時は、ダメージを与えるだけだったが、今回は一発だ。


仲間を殺された黒ヒョウは、警戒をして俺の両脇に構えた。


俺は、もう一度風のボールを両手に発生させ、備えた。


黒ヒョウは、俺の左右から飛びかかって来た。


ふん。もう、問題ないな。


俺は、両手を左右に広げ、両手から風のボールを発射した。


2匹のクロヒョウは、ジャンプしているため、避けられず、

2匹とも体に当り、絶命した。


「ふぅ~。黒ヒョウはもう問題ないな。そう言えは、ダンジョンの罠に嵌ってここに来てから何にも食べていないな。こいつら食べられるかな。」


そんな独り言を言って、黒ヒョウの足をかまいたちで切り落とした。


これをファイヤーで焼いて食べてみよう。


火が強すぎると中まで火が通らないし、血がまだ残っている

から、弱火でじっくり焼くことにした。


う~ん。


いい匂いだ。


うまそうだ。


たまらなくなって、俺はガブリついた。


「うま~い!」


ちょっと叫んでしまった。


少し、独特の臭みがあるが、肉汁が出ておいしい。


塩コショウがあればもっとおいしいだろう。


そんなことを考えていると、木の影から蝙蝠みたいなんだけど2足歩行の魔物が現れた。


どうも、この蝙蝠男は臭いに惹かれたらしい。


と考えていると強烈なキーンという音が俺の脳を揺さぶった。


「うぉ~、なんだこの音は~」


俺は耳を塞いでもがいていると、吹っ飛ばされた。


どうも蝙蝠男に蹴りを入れられたらしい。


「てめ~」


俺は蝙蝠男を威嚇したが、蝙蝠男は、俺の食べていた肉を拾い食べている。


「何だよ。食べたいなら言えよ。」


と言ってみたが蜒蝠男に無視された。


こいつは敵か? どうする。


蝙蝠男は、肉をペロッとたいらげ、骨を捨てた。


すると、俺に背を向けて飛び立っていった。


なんなんだあの魔物は。


ただ単に俺が焼いた肉が目当てたったのか。


まあいい。いつまでも考えたって仕方がない。


それにしても、あの超音波みたいのは厄介だな。


あ、おれ、風の魔法得意じゃん。


そう言えは、某ヘッドフォンに雑音の周波数に合せて、音を発生させ、それを雑音に当てて音を相殺して消す技術があったよな。


うまくヘルツを合わせれば消すことが出来るかもしれない。


と言っても、難しいことには変わりはないが。


とりあえず、今聞こえている音を消すことが出来るだろうか。


ためしに、ウインドを纏い、両耳の周辺から雑音の周波数に合せて風を鳴らしてみた。


はぁ~だめだ。


こんなのすぐできる訳がない。テクノロジーがほしい。


しかしどうするかな。


また、蝙蝠男が現れたら俺は確実に死ぬぞ。


あの超音波をどうにかしないと。


超音波って音と振動だから、風を常に纏って跳ね返すか、相殺すればいいんじゃね。


よし。今度、蝙蝠男が現れたら、常に体に風を纏って戦えばなんとかなるでしょ。


そう考えながら次の魔物を探した。


お、またいたぞ。黒ヒョウだ。


珍しく1匹しかいないが、どうやら草むらで日向ぼっこをしているようだ。


おい、こんなとこで気持ち良く寝てて大丈夫なのか。


と考えていると、上空から、バタバタと音がしたと思ったら、黒ヒョウはデカい虫に攫われていった。


マジか。


何だあの魔物は。かなりデカかったぞ。このダンジョンは何でもありだな。


人間がここでは、弱肉強食のピラミッドの底辺ってことが良くわかったよ。


しかし、ピラミッドの上部っていったいどれだけ強くてデカい魔物が居るんだ。


想像が出来ん。


あ、魔物と目が合った。


たぶんさっきの黒ヒョウを狙っていたのであろう。


広場を挟んで対角線上で目が合ってしまった。


大丈夫だ。距離は十分にある。すぐには襲ってこないだろう。


と思っていたが、まっすぐこちらに走って来た。


4足歩行で。


戦うしかないな。


ってあれはサイか。カブトムシみたいな立派な角が付いている。


しかも、全身が固い皮膚に覆われていて太陽の光に当り、黒光りしている。


まるで鎧をまとっているようだ。


ちょっと待て。俺の攻撃が通じるのか。


とりあえず、突っ込んでくるサイに向かって、かまいたちを放った。


すると、角や体に当ったが、簡単に弾かれた。


マジか。どうしよう。全然効いていない。


なんか俺って攻撃手段が少ないな。って今更ながらに思った。


よし、次は風のボールだ。俺は、右手に風のボールを作り、サイに放った。


サイは、危険と思ったのか、角で弾いた。


すると、軌道を逸らされ、風のボールはサイの後方に飛んで行った。


これもだめか。やばい近づいて来た。


近づけは近づくほど、サイの大きさが認識できる。


威圧がすごい。マジでやばい。


え~い。ストーム。


俺は、サイと俺の間に竜巻を起こした。


これで持ち上げて上空から落とせばダメージを食らわせられる。


サイは、目の前に発生した竜巻を避けることなく突っ込んだ。


よし、持ち上がれ~。


と念じたが、竜巻の中から角が出て来た。


あ、これでもダメか。もう目の前までサイが迫ってきている。


まず 、躱さなければ。


そう思いながら、サイの左側を紙一重に躱した。


が、なぜかわき腹が切られて出血している。


どうしてだ。


ちゃんと躱したのにって思いつつサイを見ると、

サイの鎧が変形しており、飛行機の羽みたいのが両サイドに突き出ている。


しかもご丁寧に鋭利な刃が付いている。


ちくしょう。あんなこともできるのか。


サイは、方向転換をしてきてまた俺に突っ込んできた。


おれは、すぐに脇腹を直したが、2回目の突進に間に合わず、正面からもろにカブトムシのような角で弾かれてしまい、後方に吹っ飛ばされ、大きい木に激突した。


何とか意識は保っているが動けない。


俺は力を振り絞ってファイヤーホールを、サイに飛ばした。


もちろん。青いファイヤーボールだ。


サイは危険と思ったが、最後の攻撃だと思い、角でファイヤーボールを弾いた。


すると、ファイーボールは高温のため角にくっ付き、角の半分から上を黒こげにした。


サイは角が高温で焼かれ、何が何だかわからず、パニックになっているようだ。


よし。効いているぞ。


サイの目は赤くなり相当怒っているようだ。俺を目標と定め、後ろ足で地面を掻いている。


俺は何とか立ち上がり、両手を前に着きだし構えた。


するとサイも俺に向かって最大速度で突進してきた。


ファイヤーストームブルー。


俺は青い炎の竜巻をサイの進行方向に発生させた。


サイはそのまま、青い炎の竜巻に巻かれ、全身を黒こげにして、上空から地面に落ちた。


俺はその光景を確認したら意識が無くなった。




「あっ」


俺は飛び上がった。


「ん。あ、メーテルさん、また助けてくれたんですか。」


どうやらまたメーテルさんのお世話になったようだ。


「あら、起きたのね。あなた、良く、ジェネラルホーンを倒したわね。」


「あ、あれはジェネラルホーンって言うんだ。」


「あの魔物はこの森で一番強い魔物よ。」


「そうなんですか。そう言えば、黒ヒョウを攫って行ったデカい虫みたいのが居ましたけど。」


「あれは、山岳地帯の魔物よ。」


「あと、蝙蝠男。」


「それも山岳地帯ね。たぶん。森には獲物がたくさんいるから、山から下りて捕まえるみたい。はい、これ。」


メーテルさんがスープを渡してくれた。


「うまい。うまいですよ。メーテルっさん。」


「これは、さっきあなたが倒したジェネラルホーンの肉が少し入っているの。でもほとんど焦げて使い物にならなかったわよ。」


「すみません。どうも相手がどれくらい強いか解らなくて、カの加減がうまくいかので。」


「いいのよ。それよりあなた。もし、力を加減していたら死んでいたわよ。」


「え、本当ですか。」


「ええ、ジェネラルホーンが怒りに身を任せて突っ込んで来てくれたからよかったけど。

もし、ジェネラルホーンが冷静だったら、風の魔法を使われて、竜巻が相殺されて、貴方死んでいたわよ。」


「そうだったんですか。良かった~生きてて。」


「でも、すごいわ。数日でジェネラルホーンを倒すとは。ひょっとしたら、このダンジョンから出られるかもね。」


「本当ですか。」


「いや、冗談よ。さっきまであなたが戦ってきた森は、一番弱い層。

次がここの山岳地帯、次が、砂漠地帯、とりあえず、第一段階を達成したってこと。」


「そうなんですか。砂漠地帯の次はどうなっているんですか?」


「その先は解らないわ。ここがどれだけ広いかも解らないし。」


「あ、メーテルさん。なにかお礼をしないと。だって2回も助けていただいたから。」


「いいのよ。お礼なんか。好きで私が勝手にしていることだし。あ、そうそう、。出来たらでいいんだけど、ジェネラルホーンの角を持ってきて。そうしたらいいもの作ってあげる。」


「でも、これだと、お礼になってないし。」


「いいの。もう何百年もろくに会話もしてなくて、ほんと、ユートさんと会話が出来るだけで幸せ。」


「メーテルさんがそう言うんなら別にいいですけど。わかりました。また、出かけてきます。」


「気を付けてね~」


そう言われながらまた、高台から森に飛び込んだ。


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