表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/13

第7話

「よっ フルカワ おはよう」


「あっ大島さん おはようございます。」


「よっこいしょっと・・・でどないやった?」


「えっ?・・・ああ・・・まあ・・・」


「よっ フルカワ おはよう」


「あっ大島さん おはようございます。」


「よっこいしょっと・・・でどないやった?」


「えっ?・・・ああ・・・まあ・・・」


#バシ#


「イテェ・・・」


「ああ・・・まあじゃあねえよ。昨日の報告は?」


「まあ報告するほどの事も・・・」


「アカンかったんか?」


「一応 連絡先カードは3枚全部なくなりましたけど・・・」


「うん。・・・で?」


「・・・でってなんですか?」


#バシ#

いちいち叩かんでええって・・・


「なんですか?ちゃうわ。渡した相手から連絡はあったんか?」


「いえ・・・ないです・・・ まあ昨日の今日ですから・・・」


#バシ#

イテっ・・・なんで叩かれるの・・・今 なんかアカンかった?


「昨日ないもんが今日あると思うな!!お前どんな子に渡してん?」


「えっと・・・24歳の子と30半ばくらいの子とあとは・・・

宗教の勧誘の人に・・・」


#バシ#


「なんで宗教の勧誘やねん」


「し・知りませんよ。僕だって渡したくて渡したわけじゃあ・・・」


「じゃあ無理から取り上げられたんか?」


「・・・いえ・・・くださいって言われて渡しました・・・」


#バシ#


「言い訳せんでええねん。24歳は?」


「別の男とカップルになりました・・・」


「・・・・で30半ばの子は?」


「俺に好意があると思ったんですが・・・違ったみたいで」


「ハー そやから行く前にあれだけ無駄打ちするなよってゆうたやろ? 

お前 ホンマにアカンわ・・・」


「ただ・・・」


「ん? ただなんやねん?」


「逆に帰り際にひとりの子にもらいました。」


「もらった?なにを?」


「連絡先カード・・・」


#バシ##バシ##バシ##バシ##バシ#


イタイ イタイ イタイ イタイ


「それを早よう言わんかい。フルカワ ようやった。」


#バシ##バシ##バシ#


イタイ イタイ なんで叩かれんねん・・・


「どんな子や?その子は?まさかブルドックの脚の裏みたいな顔と

違うやろうな?」


ブルドックの脚の裏みたいな顔ってどんな顔やねん。ある意味見てみたいわ。


「マラソンが趣味で・・・」


#バシ#


「見てみい。俺のおかげや。マラソンつながりで寄ってきたやろ?

顔は?顔 脚の裏顔か?」


だから・・・脚の裏顔ってどんな顔やねん。


「芸能人でいうと・・・藤原紀香?みたいなショートカットの

かわいらしい子でしたよ。」


「えっ?藤原紀香?・・・マジで?」


「いやあそっくりじゃあないですよ。雰囲気が・・・そんな感じで・・・」


「いきなり・・・フルカワにはレベルが高そうやな?でもなんでそんな子が

お前に連絡先くれるんやろ?お前に人質でも捕られたとか、

不注意でいきなり肘鉄食らわしたとか・・・なんか向こうに、弱みがないと、普通くれへんレベルやのになあ・・・」


ドキッ・・・なんて感のいい人やろ・・・


俺もその事が気になってたんだよなあ・・・


普通に声かけてくれるレベルの人じゃないのに、最後に渡してくれたのも、

お詫び的な感じだしなあ・・・


「おい フルカワ。スマホとカード貸せ。」


「えっ?なにする気なんですか?」


「メールしてみる。ホンマに向こうに気があるんか。」


えっ?この人マジか?


「早よう貸せや。」


うわああ 強盗や・・・もうちょっと夢見たかったのに・・・


---------------------


「梨沙 おはよう。」


「あっ あゆみ おはよう。」


「昨日どうだったの?いい人いた?」


「う・・・ん やっぱり私ああいうところダメみたい。」


「梨沙 アンタねえ そんなことバッカリいってるから

38にもなってカレシの一人も出来ないのよ。」


「・・・・・あゆみって、いきなり朝から攻撃的よね。」


「攻撃的って・・・私は梨沙に早く幸せになってほしくって

いってるだけなのに・・・もう・・・・」


「はいはいわかりました。まあ そのうち見つかるでしょう。」


「どうした?朝から二人して揉め事か?」


「あっ 大西課長 おはようございます。」


「おはよう。府川クンもあんまり西原クンのこと責めるなよ?

西原クン なんか困ったことがあったら、僕に言ってきなよ

僕が守ってみせるからw」


「課長 もう・・・私は梨沙の事が心配で・・・」


「わかってるよ。君ら同期の中でも特に仲がいいもんなあ。

おっと 朝から会議があるんだ。じゃあ先いくね。」


「はーい ご苦労様です。 ねえ 梨沙?」


「うん?どうしたの?」


「アンタ 課長にしちゃえば? 課長バツ1だけど、独身だし

収入も安定してるし、顔もソコソコ男前だし、年も42歳。

アンタには、お似合いだと思うけど・・・」


「もう あゆみやめてよ。そんな風には・・・」


メールが来たよ・・・メールが来たよ・・・


「あっメール?・・・このアドレス誰だろ?」


「イタズラメールなんじゃない?フフフ」


「あっメール?・・・このアドレス誰だろ?」


「イタズラメールなんじゃない?フフフ」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ