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居候猫の父の気がかり  作者: 小高まあな
第六幕 The cat is in the cream pot.
19/34

6−3

 しかし、探すと言っても全く当てがない。

 そのことに舌打ちしながら、隆二はいつも通る道を中心にマオを探しはじめた。

 途中でエミリに電話を入れたが、取り込み中なのか出なかった。折り返し連絡くれるように、留守電を残しておいたが。

 一人で探すには、限度がある。だからといって、何もしないわけにはいかない。

 辺りはすっかり暗くなってしまった。ケータイで時間を確認する。もう二十二時か。

 いつかマオはいなくなる。

 それは、覚悟を決めつつあることだった。

 それでも、今すぐではないと思っていた。遠い未来のことだと思っていた。

 でも、今すぐではない、と思っていたのは、結局目をそらしていたということなのだ。と、気づいたときには遅かった。

 いつもそうだ。いつも気づかない。いつも最善を見逃す。

 茜のことも、京介のことも、この間のGナンバーのことも。いつもそうだ。

 だからって、今諦めるわけにはいかない。

 マオに一人での外出を禁じた、本当の理由を言わなかったのは自分だ。言っておけば、マオだってこっそり出かけたりしなかったかもしれない。言わなかったのは自分の過失だ。だからこんなことになった。だから、結果の発生は阻止しなければ。

 まだ、覚悟はできていない。

 だから、まだ、一人にはなれない。

 だから、一緒に帰ろう。


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