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君が泣いていた理由。


あの日僕は海辺で泣いている君を見つけた。

バカな僕はなんて声をかけていいのかもわからず

『どうしたの?』って声をかけた。


君は『なんでもないの』そう言って笑った。



次の日僕はまたあの海辺に行った。

君が今日も泣いているような気がしたから。

小さく・・・一人で・・・。


でも君は今日は泣いてはいなかった。

ただ、笑っていた。

独りで、哀しそうに・・・。


僕はなんて言葉にしたらいいかなんてわからなくて・・・声をかけることができなかった。


でも、その子は背を向けて帰る僕に

『ありがとう』

と言った。


ただ、そのあとに『さようなら』って聞こえたような気がして僕は悲しくなった。

なんでなのかはわからない。

また、会えるかも、しれない、のに?

なんで、なんで君は『さようなら』って言ったの?


もしその時に聞いていたら、また君と会えたかもしれないのに僕は

言えなかった・・・・。



次の日僕はなぜか気になって海辺に行った。

そこにはピンクの封筒が置いてあった。


僕はその封筒を開けて、中を見た。

文字を読んで理解して涙を流した。



「ねえ、僕は今になって君があの時泣いていた理由を理解したよ・・・。」


広い広い海には僕の鳴き声と僕の言葉と僕の涙と君の苦しみが流れていった。





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― 新着の感想 ―
[良い点] 一切無駄な文がなく、かつ、説明不足でもないので非常に読みやすい。とにかく読みやすくて描写も的確で、作品の舞台や登場人物の心情が簡単に想像できる。 っていうか何よりも詩的。雰囲気がいい。想像…
[一言] 久しぶり。 全然絡めなくてごめんなさい!! ……難しいね。光実ちゃんの作品。 馬鹿な私には全然分からなかった…… これからも、更新頑張ってね。
2013/01/26 12:35 退会済み
管理
[一言] と、とっても続きが気になってしまいます!泣いていた理由は何なのですか?この二人はどういう関係なのですか? PS私の作品もひまがあったらのぞいてください。
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