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朱鳥の剣  作者: 望月あさら
■ 序 ■
2/22

序-1

  赤く、赤く染まる。



 ――かあさま、かあさま――



  呼ぶ、呼ぶ声。



  消える。



  消えて、吸い込まれる。



  声が、声が。



 ――あなたは――



  呼んでも、呼んでも。



  こたえない。こたえてくれない。



  その目に映る、私が。



  その目に映る、赤、が。



 ――かあさま、かあさま――



 ――あなたは、生きなさい――



  世界の叫びが、静寂を呼ぶ。

  赤く、重苦しい世界が、沈黙を、誘う。



 ――あつい。あついよ。かあさま――



 ――いきるって、いきるって、なぁに――?



 ――かあさま、かあさま――



  ――私は、生きる……の――?




  遠く過ぎていく情景に、悲しんだのか、嘆いたのか。



  叫んでも、手を伸ばしても届かぬ現実に、絶望を、知ったのか。






  けれども光は。

  優しき声は。



  ――なんで、君は一人で泣いてるの――






  異空間にて、降りそそがれる。





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