3-7
生キテ……。
生キテイク……。
強く、願った。
一人でも生きていけるだけの、
力が欲しい。
生キテ……。
生キテイク……。
生きたいと思ったのは、
どうしてだったのか。
生キテ……。
生キテイク……。
生きたいと願ったのは、
なぜだったのか。
生キテ……。
生キテイク……。
生きていく勇気がなければ、
生きなければいい。
生キテ……。
生キテイク……。
生きることに希望を見いだせれなければ、
生きなければいい。
生キテ……。
生キテイク……。
だけど、自分は思った。
生キル……。
生キル……。
強く、思った。
生キル……。
生キル……。
生きなければ、と。
生キタイ……。
生きたいのだ、と。
生キタイ……。
それは、生きとし生ける者、全ての願いだから。
それは、そう願うことが、遺伝子のレベルで宿命付けられているから。
生キタイ……。
生キタイ……。
――違う。
生キタイ……。
違う。
生キタイ……。
脳裏に張り付いた真っ赤な恐怖と臭いが、
感情を揺さぶる。
だから。
生キタイ
――あなたは、生きなさい――
生キタイ
楽園から放り出され泣きつづけた自分に、
差し伸べる手があったから。
だから。
生キル……生キル……
――なんで、君は一人で泣いてるの――
その時から、
強く、思った。
生キル……生キル……
生きたい、と。
生キル……生キル……
自分は、生きていくのだ、と。
――生キナケレバ――
課せられた宿命と、向き合って。