第五手
朝七時。
「「「「「「いただきます!!」」」」」」
この家に住む六人が居間に集まり朝食を始める。
因みに今日の朝食は「目玉焼き」と「ベーコン」に「トースト」である!
すると、一人の男が砂糖に手を伸ばし、目玉焼きにまぶす。
彼の名前は「赤村火丸」。
ニット帽を被っており、左目は髪で隠れ、顎髭を生やしている。
そんな火丸が今行っている行動を見て、月影は苦そうな顔をしていた。
それに気付いた火丸が月影に話しかける。
「なんだ?」
「いや……いつも思ってる事なんだが、それ合うのか?」
「合うに決まってるだろう。俺は甘党なんだよ」
「ま、まぁ、いいんじゃないの、それがお前の導き出した答えなら。俺は『醤油』の方がいいと思うけどなー」
「『砂糖』こそ至高! 『醤油』の方がもっと合わんだろう!!」
「はぁ? お前何言ってんだ! だいたい甘党だから『砂糖』ってなんだ!! どんな味覚センs……」
「はいはいはいはい。もう朝から喧嘩してるんじゃないわよ」
水那が二人の会話に割って入る。
「別に自分の好きな物かけて食べればいいでしょ。私は目玉焼きには『ソース』かなー」
「「あ、そ」」
「なっ!? 何でアンタ達はいつも変なところで同じ返事ができるのよー!!」
「はいはいはーい!! 俺は『ケチャップ』が好きだぜーっ!!」
彼女は「黄島金華」。
女性だが男勝りな性格で一人称は「俺」。
髪は金髪ロングで八重歯。
「目玉焼きに『ケチャップ』も良いわよねー! オムライスにケチャップかけるし! ……木也君は?」
「えっ、僕!?」
彼は「緑野木也」。
おとなしめな性格。
「僕は『塩コショウ』だよ」
「俺は何と言っても『マヨネーズ』ッスね。あのコクとまろやかな味が目玉焼きと上手いこと絡み合って~……」
最後の一人は「茶原土壱」。
茶髪で普段はサングラスをかけているが、これから学校の為、今は眼鏡である!
以上、六人と一匹がこの家に仲間であると同時に家族同然で住んでいる。
「ぬーん」
「さくら、お前さっき飯やっただろ」