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CHECKMATE!  作者: ひややっこ
サーカス
47/50

第四十七手

 道草(みちくさ)大サーカス。

 道草三兄弟を中心とした大きなサーカス団である。


「すごいお客さんの数……」

「有名なサーカス団だからな。俺でも名前くらいは聞いたことがある」


 三人はそのまま会場に入っていく。





 始まったサーカスは空中ブランコ、火の輪くぐり、綱渡り、イリュージョン、次から次へと曲芸を繰り出していく。

 そして、楽しい時間はあっという間に過ぎていった――。


 パチパチパチパチパチパチパチパチ――


 会場で大きな拍手と歓声が上がる。


「すごく良かったねー!」

「そうだな。ま、演目が在り来たりっていうか、俺はあの猛獣使いの姉ちゃんが良かったけどなー」

「アンタは一体何を見てたのよっ!!」

「い゛っ!!」


 月影(つきかげ)の足を思いっきり踏みつける水那(すいな)


(お姉ちゃん、怖っ……!!)


 そんな様子を横でロコが見ていた。


「今日はスペシャルステージも用意しております! どうぞ最後まで楽しんでいってください!!」


「出るぞ」

「えぇっ!? 急にどうしたのよ?」

「なんか嫌な予感がする。今日はギャグ回じゃなかったのか?」


 月影達三人にスポットライトが当たる。


「なっ!!」


「どうぞこちらにお越しください!」





 ステージに上がる月影達。


「座長……さんか? これは何だい」

「今から貴方方には私達と勝負していただきます!」

「いや、何で?」

「実を言うと、私は四天王をやらせてもらっております。つまり! ここで私を倒せば、貴方が四天王の一人になれるわけです!」

「……別に俺は四天王には興味ないけどね。ただ平穏に生きていきたいだけだ」

「そ、そうですか。でも、豪華賞品があるので是非参加してください」


「豪華賞品!? ねえ!! 豪華賞品って何っ!?」


 水那がその話に飛びつく。


「商品は『三日星米(みかぼしまい)』です!」

「ちょっとおおおおおおおおおおおお!! ホントにいいの、貰っちゃって!?」

「いや、あの、私達に勝てればの話ですよ」


「十年分だ」

「え?」

「十年分の米じゃないと参加できないな」


「ちょっとアナタ!! 十年分とかふざけてるの!?」


 月影の発言に(なぎさ)がツッコむ。


「うちは人数多いし、大食いの金華って妹がいるんだよ。一年分で足りるわけねーだろ」

「そ、そうよ! 一年分じゃ足りないわ!!」


 月影の発言に賛成する水那。


「わ、わかりました。では、三年分で――」

「十年!」

「五年分で――」

「十年!!」

「わかりました!! じゃあ八年分っ!!」

「……ま、八年でいっか」


「そ、そうね。八年じゃ足りないけど、ま、まぁ良しとしましょう」


「無茶苦茶よ、こいつら……」


 渚がぼやく。





 司会者が出てくる。


「それではルールを説明します! 対戦は三本勝負! 先に二本先取した方が勝ちとなります! 対戦相手はモニターに映るルーレットを回し決めます!」


 ドュルルルルルルルル――


 回り始めるルーレット。


「あのルーレットは初めから仕込んでいます。私と月影()が戦うのは大将戦です」

「なぜ大将戦に?」

「別に先鋒戦で戦ってもよかったのですが、楽しみは最後までとっておくことにしました」

「ま、アナタらしいわね」


 そして、ルーレットが止まった。


「対戦カードが決まりました! 先鋒戦は『青石水那(あおいしすいな)vs道草恭輔(みちくさきょうすけ)』、次鋒戦『双石(くらべいし)ロコvs道草渚(みちくさなぎさ)』、大将戦『黒木月影(くろきつきかげ)vs道草蓮也(みちくされんや)』!!」


 三本勝負が今始まる!

サーカスのところもう少し引っ張りたかったのですが、力不足ですみません。

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