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CHECKMATE!  作者: ひややっこ
サイコロ使いの女の子
44/50

第四十四手

「サイッ!」


 ロコが再びサイコロを振る。

 出た目は――――――――――「(いち)」!!


「ぎゃああああああああああああああああああ!!!!!!」


「行くぞ!」


 月影(つきかげ)がロコの方へ走り出す。


「きゃああああああああああああああああああ!!!!!!」


「チェックメイト! 『デコピン』!!」


 ロコの額を中指で軽く弾く。

 すると、全身の力が抜け、その場に座り込む。


「さ、帰りなさい。俺達はもう行くぞ」


「びええええええええええええええええん!!!!!!!!」


 突然泣き出すロコ。


「うるせえ!! お前この回に入ってから悲鳴しか上げてねーぞ!!」

「だって()い目が出ないんだもん!!」

「たまたま運がなかっただけだ。頑張れ。明日は明日の風が吹く。じゃあな」


 その場を後にしようとする月影と木也(もくや)。しかし――


「びええええええええええええええええん!!!!!!!!」


 やはり泣き出してしまうロコ。


「だああああああああああああ!! わーったよ!!」


 月影が自分のポケットの中を漁り、何かを出す。


「『うんこマン』のブロマイドやるからもう泣くな」

「んなもんいるかっ!!」


「ったく、しょうがねーから助けてやるよ。俺達はこれでも『何でも屋』をやってるからな。相談に乗ってやる」

「じゃあ好い目が出るようにして!!」

「任せとけ!!」


「でも、兄さん、どうするの? 好い目が出るようにするって……」

「特訓するんだよ」

「特訓?」

「たくさん特訓して経験値積むんだよ。そしたら好い目が出る様になる(多分)」

「そんなゲームみたいな……」


「行くぞ! ロコ!!」

「押忍! 師匠!!」


 月影とロコの特訓が始まった。





 トレーニングジム。

 ロコはサンドバッグや月影が持つミットに打撃を打ち込んだり、ランニングマシーンでひたすら走り続け、パンチ力や足腰を鍛えた。


「いや、意味あるのコレ!?」


 今のは木也のツッコミ。


 そして、今は陽がすっかり暮れかけた土手でランニングをしていた。


「うっ……、ゲボ吐きそう……」

「女の子がはしたない事言ってんじゃねーぞ! オ゛エ゛ェ゛ェ゛……」

「兄さん、多分コレ意味無いって……。あと、何か忘れてる様な気が……。つか、どこに吐いてんの!?」





「遅いっ!!」


 水那(すいな)が顔を真っ赤にし、ほっぺを膨らませて月影と木也の帰りを玄関で待っていた。

この後もう一話上げます。

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