第四十三手
どっかの公園。
「そういえば、自己紹介がまだだったわね。私の名前は『双石ロコ』よ!」
「俺は『黒木月影』だ。よろ」
「ぐへへぇ~、月影ぇ~、アンタを血祭りにしてあげるわ!」
「女の子が一丁前に物騒な言葉使ってんじゃねーぞ」
(ま、相手が相手だ。手は抜いてやるか)
月影が首からぶら下げているギアスタルのネックレスが黒く光りだす。
「ギア発動!」
そう言うと、月影の白い髪が黒く変色し、右腕に黒いオーラが纏わりつく。
「ふふん。それじゃ私の能力を見せてあげるわ!」
「ん?」
ロコが左手を挙げる。
すると、手のひらにサイコロが出現。
「これが私の能力! サイコロの出た目に応じて力を発揮するのよ!」
「なんだとっ!!」
「サイッ!」
ロコがサイコロを振る。
出た目は――――――――――「1」!!
「一体何が起こるんだ!!」
「…………………………」
「…………………………」
「…………………………」
「…………………………」
「…………………………」
「…………………………」
「…………………………何も起こらないわね。どうやら『スカ』よ」
「「ズコーッ!」」
月影と木也がズッコケる。
「もういい! 行くぞ!!」
ロコに目掛けて月影が走り出す。
「きゃああああああああああああ!!!!!! ちょっと待ちなさいよ!!」
「なんだっ!!」
足を止める月影。
「このまま能力をちゃんと発動しないのが嫌なのよ!! レディなんだからちょっとはサービスしなさい!!」
「わーったよ! はよサイコロを振れ!!」
「無理よ!!」
「何でっ!?」
「この能力はまだ数分に一回しか発動できないの!! だからあと数分待ちなさい!!」
「だあああああああああ!! クソったれ!!」
*
――数分後。
「よし! チャージ完了! 行くわよ!!」
「来るか!」
次回、遂にロコの攻撃が始まる!?




