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CHECKMATE!  作者: ひややっこ
血鬼熊
39/50

第三十九手

「何でお前がこんなところに……」


 月影(つきかげ)火丸(かまる)に問う。


水那(すいな)に聞いたんでな。別にテメェの為じゃねぇ、蜂蜜の為に来ただけだ」

「へっ……、この甘党が……」


「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」


 血鬼熊(けっきぐま)が起き上がり、火丸に向かって突進してくる。


「そのまま倒れておけばいいものを」


 血鬼熊の周りを火が囲む。


「『炎柱竜巻(えんちゅうたつまき)』!!」


 ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!という轟音と共に、囲んでいた周りの火が一斉に立ち昇り、発生した炎の竜巻が血鬼熊を攻撃。


「グガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」


 血鬼熊にダメージが入る。


 そして、火丸がスマホを取り出し前にかざす。


「こいつが王手の一撃だ。召喚獣『フェニックス』!!」


 大きな火の鳥が出現。


「キョエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!」


 フェニックスが大きな鳴き声を上げ、血鬼熊目掛けて突撃し、見事直撃。


「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」


 ドォン!


 血鬼熊が遂に倒れた。



――



「俺は先に帰ってるぞ」

「ああ」


 蜂蜜の入った壺を持って、その場を後にする火丸。


「俺もぼちぼち帰るわ」

「体の方は大丈夫なんですか?」

「休んだら少しは良くなったよ」

「今日は本当にありがとうございました!」


 みつばが頭を下げる。


「よせやい。俺はあの熊からアンタを守ることができなかったんだぞ」

「そんな事ありません! 月影さんも必死に戦ってくれました! その気持ちだけで私は嬉しかったです!」

「そうかい……」


「月影さん!」

「ん?」

「私、もっと、もっと、もーっと!! うんと美味しい蜂蜜を作ります!! そしたらまた来てください!! 美味しい蜂蜜をご馳走しますから!!」

「フッ、ああ。楽しみにしてるぜ」


 そして、みつばが少しずつ遠くなる月影の背中を見送った。

CM裏話

熊のモンスターの名前は「血鬼熊けっきぐま」か「赤鬼熊せっきぐま」で悩みました。

あと、元々は月影とみつばを戦わせる予定でした。

みつばが壺に入った蜂蜜を飛ばして動きを封じてくる的な。

最終的にみつばが血鬼熊を召喚して~みたいな展開も。


※多忙の為、またしばらく休止します。

すみませんが、何卒よろしくお願いします。

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