第三十九手
「何でお前がこんなところに……」
月影が火丸に問う。
「水那に聞いたんでな。別にテメェの為じゃねぇ、蜂蜜の為に来ただけだ」
「へっ……、この甘党が……」
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
血鬼熊が起き上がり、火丸に向かって突進してくる。
「そのまま倒れておけばいいものを」
血鬼熊の周りを火が囲む。
「『炎柱竜巻』!!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!という轟音と共に、囲んでいた周りの火が一斉に立ち昇り、発生した炎の竜巻が血鬼熊を攻撃。
「グガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
血鬼熊にダメージが入る。
そして、火丸がスマホを取り出し前にかざす。
「こいつが王手の一撃だ。召喚獣『フェニックス』!!」
大きな火の鳥が出現。
「キョエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!」
フェニックスが大きな鳴き声を上げ、血鬼熊目掛けて突撃し、見事直撃。
「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
ドォン!
血鬼熊が遂に倒れた。
――
「俺は先に帰ってるぞ」
「ああ」
蜂蜜の入った壺を持って、その場を後にする火丸。
「俺もぼちぼち帰るわ」
「体の方は大丈夫なんですか?」
「休んだら少しは良くなったよ」
「今日は本当にありがとうございました!」
みつばが頭を下げる。
「よせやい。俺はあの熊からアンタを守ることができなかったんだぞ」
「そんな事ありません! 月影さんも必死に戦ってくれました! その気持ちだけで私は嬉しかったです!」
「そうかい……」
「月影さん!」
「ん?」
「私、もっと、もっと、もーっと!! うんと美味しい蜂蜜を作ります!! そしたらまた来てください!! 美味しい蜂蜜をご馳走しますから!!」
「フッ、ああ。楽しみにしてるぜ」
そして、みつばが少しずつ遠くなる月影の背中を見送った。
CM裏話
熊のモンスターの名前は「血鬼熊」か「赤鬼熊」で悩みました。
あと、元々は月影とみつばを戦わせる予定でした。
みつばが壺に入った蜂蜜を飛ばして動きを封じてくる的な。
最終的にみつばが血鬼熊を召喚して~みたいな展開も。
※多忙の為、またしばらく休止します。
すみませんが、何卒よろしくお願いします。




