第三十一手
おもちゃ屋の前で向かい合う月影と洋祐。
月影が口を開く。
「ところで、俺がこの勝負に勝ったら何を得られるんだ?」
「俺のヨーヨーコレクション千個やるヨー!」
「いらねーよ!! ……まぁいいや」
月影が首からぶら下げているギアスタルのネックレスが黒く光りだす。
「ギア発動!」
そう言うと、月影の白い髪が黒く変色し、右腕に黒いオーラが纏わりつく。
そして、月影が早速洋祐に向かって走っていく。
「ハッ! それじゃ早速俺のヨーヨー捌きを見せてやるヨー!」
ブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブン!!
月影が攻撃を繰り出す前に、洋祐がヨーヨー二個を四方八方素早く振り始めた。
「な、なんだ!?」
「どうだ見たかヨー! これが俺のヨーヨー捌きだヨー! 名付けて『クレイジーダンス』!!」
「これじゃ近付けない!!」
「はーはっはっはーっ! 恐れ戦くがいいヨー! ……あ、あれ……ヨー……」
ヨーヨーの糸が洋祐の体をグルグル巻きにする。
「すまん、助けてくれ。糸が絡まっちまった」
「何やってんだお前ええええええええええええええええええええええ!! てか、さっきまでの語尾はどこ行ったあああああああああああああああああああ!!」
「予想外の事が起こるとこうなるんだ! ちょっと早く糸を解いてくれ!! 頼む!!」
「しょうがねーなぁ。……あークソッ! なんて絡み方してやがる!!」
こうして、月影は数十分かけて洋祐の体に纏わりついた糸を解く。
「ふぅー、感謝するヨー! そのお礼と言ってはなんだけど、今回は俺の負けってことであのヨーヨーはくれてやるヨー! それじゃ、あばヨー!」
「何だったんだ、あいつ……」
一悶着あったが、こうして月影は今回の依頼を無事完了させた。
*
翌日。
月影は自分の部屋でAV鑑賞していた。
「このAVもダメだな。レビューの評価に星一つ付けとこ」
ピンポーン
インターホンのチャイムが鳴った。
「ん? 誰か来たな」
ピポンピポンピポンピポンピポンピポンピポンピポンピポンピポンピンポンピポンピポンピポンピンポーン
インターホンのチャイムが何度も鳴る。
「だー、クッソ。はいはい、今出ますよ」
ドアを開けると、そこにはヨーヨーの糸でグルグル巻きになった洋祐が立っていた。
「すまん、また糸が絡まった。助けてくれ」
「帰れ!!」
CM裏話
洋祐は2018年に投稿したプロトタイプ版ではナイフを振り回しているだけのキャラでしたが、今とは名前も性格も違っていて、第十手に登場した長宗我部ポジションのキャラでした。
その時は月影と雑誌の取り合いをしています。




