第二十九手
「いっぞ!」
「うん!」
「ッス!」
月影と木也、土壱の三人がモノモグラ目掛けて走り出す。
「キシャ!?」
こちらに気付いたモノモグラが立ち上がり、攻撃の態勢に入る。
「土壱!」
「はいッス!」
月影の呼びかけに土壱が再びモノモグラの顔面に煙幕弾を撃ち込み黒煙で視界を奪う。
「キシャアアアアアアアアア!!」
すると、さっきまで二足歩行で立っていたモノモグラが四足歩行になる。
(チッ! 狙いがバレたか!?)
「木也!」
「うん!」
今度は木也が、持っていた木刀をモノモグラの顎目掛けて、下から上へ押し上げるように力強く打つ。そして、モノモグラが仰向けに倒れ込む。
「シャアアアアアアアアアア!!」
「兄さん!」
「兄貴!」
「ああ!」
月影が飛び、拳と拳を合わせ、左腕にも黒いオーラを行き渡らせ、両腕で攻撃する態勢を作る。
「チェックメイト! 射出! 『バルカンラッシュ』!!」
数十発の力強いパンチをモノモグラの腹に叩き込んだ――
*
――
――――
――――――
「はぁ~、や~っと外に出れたぜぇ……」
洞窟から外に出ると、陽はすっかり暮れかけていた。
「月影サン、木也サン、土壱サン、今日ハ本当ニアリガトウゴザイマシタ!! オ陰デ『ギアスタル』ヲ手ニ入レルコトガ出来マシタ!!」
「ああ、別にいいってことよ。それが今回の依頼だったしな」
「ソレジャ私ハソロソロ行キマス!!」
「もう行くのか?」
「ハイ!! マダマダ私ヲ待ッテイルオ宝ガ沢山アルノデ!!」
ビアンカがバックパックの中から分厚い本を取り出す。
「『黄金雲』ヤ『クリアクア』、他ニモ『妖刀-コールスロウ-』、『虹の星』、『UQドラゴン』、『宇宙からの山びこ』、『ドレッドダイヤ』、『エンドレスバーガー』、『千年に一度の虹橋-レインボーアーチ-』ニ――」
「ちょちょちょっ!! もういいから!! なんか長くなりそう!!」
月影がビアンカを遮る。
「マアマアソンナ事言ワズニ!! 後ハ『エターナルサイダー』、『鍵粘土』、『聖剣-クリスタルストレート-』、『魔法使いの砂糖』、『死の漆黒塔』、『酔う精』、『奇跡の輝石』、『ダークUFO』、『箱喰い人』――」
「もういいって言ってんだろおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
「待ッテクッダサアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアイ!!!!!!」
三人がビアンカから逃げ出した。
またしばらく期間が空くかもしれませんが、何卒よろしくお願いします。




