第二十四手
尚も四人は洞窟の中を歩き続ける。
すると、洞窟の奥から羽音が聞こえてきた。
「何だ!?」
その音がどんどんこちらへと近づいてくる。
その正体は翼を生やしたあの生き物だった!
「『吸血コウモリ』の群れか! てか、洞窟の中でコウモリとかお決まりすぎるだろ!!」
「ビアンカさん、僕達の後ろに下がって」
「ハ、ハイイイイイイイイイイイイイ!!」
木也の指示でビアンカが月影達の後ろに隠れる。
「いくぞ!」
月影が首からぶら下げているギアスタルのネックレスが黒く光りだす。
「ギア発――」
「兄貴! ここは俺と木也の兄貴に任せてください!」
「む!?」
木也と土壱が月影の前に出る。
緑野木也。
彼は腰に木刀と、こちらの世界でいうところの日本刀を差している。
腰に差した木刀の方を取り出し、向かってくる吸血コウモリに木刀を素早く振り下ろす。
「『一刀両断』!!」
振り下ろした木刀の攻撃を喰らい、数匹の吸血コウモリを打ち落とした。
「残りは任せてください」
茶原土壱。
彼は二挺拳銃使い。とはいっても、使うのは本物に似せたおもちゃの拳銃で、銃弾は「魔力」である。
つまり、自分の魔力が尽きる限り、弾を撃つことができるのだ。
そして、土壱は今まさに近づいてくる吸血コウモリに向かって銃を撃つ。
「ショット!!」
見事、残った数匹のコウモリを全て撃ち落とす。
「俺が撃つ弾は百発百中なんでね」
「オ二人共スゴイデス!! コウモリガバタンキューシテマス!!」
迫りくる障害を跳ね除け、四人は再び洞窟内を歩き始めた。




