第十九手
月影と瑠璃の会話。
「それじゃ報酬の方は後で振り込んでおいてください」
「いやまだ解決してませんよ!」
「ん? 犯人は『うんこマン』だよ」
「そうじゃなくて!! 捕まえて懲らしめてくださいよ!!」
「えー、マジー?」
「お兄、捕まえてあげなさいよ」
「ったく、しょうがねーな。それじゃちょっと行ってくるわ」
こうして、月影はうんこマンを懲らしめにいくことになった。
*
「行く先々にうんこ落としていってるからどこに向かったのかわかりやすいな」
うんこマンが向かったのは街にある大きなビルの屋上であった。
月影もその後を追い、ビルの屋上に到着。
「あ、テメーはさっきの!! 追いかけてくんじゃねーよ!!」
「もうやめようや、こんなこと。早く報酬貰いたいんだ、俺は」
「うるせーっ!! そんなに俺の邪魔してーんならテメーをうんこまみれにしてやる!!」
「やってみろ」
月影が首からぶら下げているクリスタルの様なネックレスが黒く光りだす。
「ギア発動!」
そう言うと、月影の白い髪が黒く変色し、右腕に黒いオーラが纏わりつく。
「初仕事だ。頼むぞ」
そう言うと、月影が前にスマホをかざす。
「召喚獣『ノックアント』!!」
「ギュイ!」
四~五頭身ぐらいでボクシンググローブを付けた二足歩行の蟻のモンスターを召喚する。
そのまま月影ときゅう太がうんこマンの元へと走り出す。
「ケッ! させるかよ!! 『∞うんち』!!」
うんこマンが次々と巻きグソうんちを月影ときゅう太に投げつける。
「なっ!? きゅう太!! 俺の近くに来い!!」
「きゅい!」
「『ブラックボール』!!」
月影ときゅう太の周りを黒い球が包み込み、うんち攻撃を防ぐ。
「まだまだああああああああああああああああああああ!!」
うんこマンは尚もうんち攻撃を止めないが、月影もまた「ブラックボール」で防ぎ続けた。
そして、十九秒後――――
「ゼェ……ゼェ……。クソッ! もっとスタミナつけておくんだった!」
うんこマンは疲れ果てていた!
「よし! 行くぞ!」
「ギュイ!」
きゅう太の右手が炎に包まれる。
そして、その炎をうんこマン目掛けて投げつけた。
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
その攻撃は見事うんこマンに直撃!
「この俺を焼きうんちにしやがってー!! テメエらゼッテー許さ――――」
うんこマンのすぐ目の前に月影ときゅう太が立っていた。
「チェックメイト! 『ダブルストレート』!!」
二人で真っ直ぐに力強いパンチを放つ。
「ゲフッ!」
その攻撃を受けたうんこマンが倒れる。
「…………ふー、これで一件落着だな。帰りはご褒美にショートケーキ買ってやる」
「きゅい!」
きゅう太が元気に返事した。




