第十七手
月影と水那の会話。
「依頼?」
「ちょっと忘れたの!? 私たち『何でも屋』でしょ!」
「そういえばそうだったな。最近仕事が来ないからすっかり忘れてた」
月影達は「何でも屋」という商売で生計を立てている。
「何でも屋」はその名の通り、依頼人が持ってきた依頼を解決する仕事である。
そんな月影に久々に仕事の依頼が来たのだ。
「あのー、ここ本当に『何でも屋』さんで合ってます?」
依頼人の女性が月影に聞く。
「合ってますよ。まぁうちは看板立てて宣伝してるわけじゃないんで、気付かない人は一生気付かないですけど」
「そうですか。あ、自己紹介が遅れてすみません。私は『寺島瑠璃』っていいます。整体師で、店長をしていまして、お客さんに何でも屋のことを聞いたのですが、合っているか不安だったので」
「よく言われますよ。……それで寺島さん、早速なんですけど、何の依頼でここへ?」
「ええ……、実は非常に申し上げにくいんですけど、お店の前で……ちをした人を探してほしいんです……」
「え? なんて?」
「いやだから、お店の前で……んちをした人を探してほしいんです……」
「え? 聞こえない。すみません、もう一度お願いします」
「だから!! お店の前で『うんち』漏らした人を探してほしいんです!!」
「……………………ああ、さいですか……」




