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CHECKMATE!  作者: ひややっこ
勇者「くろき」の大冒険
15/50

第十五手

 月影(つきかげ)の家にて。

 月影は居間にあるソファに寝そべって、木也(もくや)がテレビゲームをしているのを見ていた。

 そんな月影に気付いて木也が声をかける。


「あ、兄さんもやる?」

「やらない」


 即答した。


「いや兄さんもゲーム好きでしょ?」

「少し前までは遊んだけどな。今は誰かが遊んでるのを後ろで見てる方が好きっていうか」

「そんな事言わずにちょっとやってみてよ」

「えぇー、………………まぁ暇だしちょっとだけならいいか」


 こうして、月影は木也の選んだゲームで遊ぶこととなった。


「じゃあコレやってみて」

「ん?」


 テレビ画面に「Brave manの大冒険」と表示される。


「……コレどんなストーリー?」

「ある町の引きこもりの主人公がある日旅に出ることになって――」

「魔王倒すんだろ?」

「何で知ってるの?」

「いやありきたりだぞ。それに何だ『Brave man』って。そこだけ英語にすな」

「そう言わずにやってみてよ」

「…………わかったよ」


 まず画面に表示されたのはプレイヤー名を決める画面。


「えーと、俺の名前は『黒木月影』だから『黒木月影』っと……」

「いやフルネーム!?」

「おん?」

「兄さんゲームで遊ぶ時、いつもフルネームでプレイしてたの!?」

「う~ん……、あー、よくよく思い返してみれば『つきかげ』とか『ああああ』にしてたかも」

「そうでしょ。まぁどっちにしてもこのゲーム、漢字は使えないし、四文字までしか名前入力できないからね」

「なるほどな。じゃあ『まりこ』で」

「なんで!?」

「この名前にした方が女だからなんかお色気やら(なん)やらで値引きとかサービスしてくれるかもしれないだろ」

「いや勇者ゴリッゴリの男ですけどっ!?」

「なんだ、女選べねーのかよ」

「このゲームは男主人公限定だよ」

「じゃあしょうがないから『くろき』で始めるか」

「苗字の方でプレイするんだ……」


 こうして、勇者「くろき」の冒険が始まった。

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