第十一手
ザッパーン!
青い海、照りつける太陽、水着のべっぴん姉ちゃん、海パン共、それと…………わたあめみたいな雲。
月影は水那、木也、金華、土壱を連れて海に遊びに来ていた。
因みに火丸は今回お留守番である!
そして、月影は今! 砂浜で寝そべっていた!
土壱がそんな月影に声をかける。
「兄貴ー、一緒に遊びましょうよ」
「無理。だって俺カナヅチだもん」
「海に入らない遊びならできるじゃないッスか。今姉貴達がやってるビーチバレーとか」
「体動かしたくない」
「じゃあアンタ何しに来たの!!」
「俺は水着の姉ちゃん見にきただけだよ」
「なんて人だ……」
「俺のことはいいから遊んでこいよ」
「はぁ……。じゃあ気が向いたら来て下さいよ」
「ああ」
土壱は水那達の元へ向かった。
「あー、暑い」
そんなことをぼやいていると「海の家」からガシャンッ! という大きな音が聞こえてきた。
*
海の家。
「おいおい、『ハヤシライス』が無いってどういうことだ!!」
「申し訳ございません。当店では『カレーライス』しか提供しておりません」
「はぁ? じゃあ『ハヤシライス』が食いたい客はどこへ行けってんだ!!」
「はぁ……、そうおっしゃいましても……」
チャラチャラした如何にもチャラ男風の男が海の家の店主に詰め寄っている。
そんなチャラ男の肩に月影が手を置く。
「おいアンタ。店の迷惑になるからやめろ」
「あん? 誰だテメェは?」
「別に誰でもいい。他の客も怖がってるからやめろ」
「なぁオメェ、『カレーライス』と『ハヤシライス』、どっちが好きだ?」
「? 『カレーr……」
ドカッ!
答え終わる前にチャラ男がぶん殴り、月影を吹っ飛ばす。
「いきなり何すんだ!!」
「やっぱりテメェも『カレーライス』派か。……まぁいい、テメェをボコボコにしてこのイライラを解消させてもらうぜ!」
チャラ男が月影の方へ向かってくる。
「なんて滅茶苦茶な野郎だ。唐突な展開だが、迎え撃つしかないか」
月影が首からぶら下げているクリスタルの様なネックレスが黒く光りだす。
「ギア発動!」
そう言うと、月影の白い髪が黒く変色し、右腕に黒いオーラが纏わりつく。
「オラァ!」
「『ストレート』!」
チャラ男がパンチを放つ前に月影の「ストレート」攻撃が炸裂する。
「第十一手」の前に「第十二手」の方が先に出来てしまいました。
そっちは次の日に上げようとも思いましたが、まぁせっかくなので、この後上げます。




