そうなのよ音頭
銘尾 友朗 様 主催の『冬の煌めき企画』参加作品です。
バケツにたまった 雨水に~
靴を突っ込んだりは しないけど~
薄氷踏んで 濡れるのは~
冬の煌めきのせいなのよ~そうなのよ
道の端の 水溜まり~
澄んだ上澄みは 嘗めねども~
ぱりんと割った 板氷~
唇寄せてしまうのは~
冬の煌めきのせいなのよ~そうなのよ
軒先から滴る 水滴を~
欲しがる 子らはいないけど~
伸びに延びたる 大氷柱~
とってとってとせがむのは~
冬の煌めきのせいなのよ~そうなのよ
電柱の陰に 人知れず~
ポトリと落ちた 落とし物~
絶対拾わぬ 犬の〇ン~
知らずに 触ってしまうのは~
冬の煌めきのせいなのよ~そうなのよ
靴と手袋を洗って~
嘗めるの防いで~
攣った 足を 揉みほぐして~
パタリとお外で倒れ込んだ私~
雪のベッドの頭上に輝く~
青と白と透明な世界~
そうそれは~~~
冬の煌めきのせいなのよ! そうなのよ!
ちなみに唄っているのは逃げ水に登場した夏の貴婦人のあの方です。